< 設 定 >
姫様と出会い、姫様と結婚する事になるまでのお話を先に書き、次に姫様と出会うまでのお話を書きました。
一区切りが付いたので、今まで書かれていなかった(=決まっていなかった)登場人物の見た目やこの世界のことについて、書いておこうと思います。
< 設 定 >
<< 人 物 ・ メイド >>
<ナナシ>
元日本人。22歳。地球のある世界の神さまがやらかして事故死。
色々あって、神さまに新しい体を貰ってこの世界に。
新しい体は、この世界の神さまが趣味に走って頑張って作ってしまったので美男子になった。
鎖骨とか手とかの造形が神懸かっているらしい。
神さま(とナナシが思っている者)からのアドバイスにより、顔に【認識阻害】の魔法を掛けている。
身長178cmくらい。 体重75kgくらい。 体形は細めだが筋肉質。
髪の色は銀色。 瞳の色は灰色。(共にこの星の住人の一般的な色)
魔法の能力が半端ない。一人で国を相手に戦争しても半日で灰に出来てしまうレベル。
余裕で”俺TUEEEE”が出来るが、本人にそのつもりは無い。
本人は、揉め事を避けて、のんびり過ごしたい模様。
<シルフィ>
グラム王国の姫。一人娘。16歳。
小さい。 軽い。 貧乳。
髪の色は、くすんだ金色。髪は背中まで伸ばしていて少しカールしている。
瞳の色は、少し緑色っぽい灰色。
可愛らしい見た目。
言動が少し残念なところがある。
メイドさんたちには『残念かわいい』と可愛がられている。
ナナシからの評価は『少し残念な姫様』。
ナナシにプロポーズし結婚する。
<王妃様>
名前はユリ。 35歳。
元王宮のメイド。 王様からプロポーズされて結婚した。
プロポーズを受けた理由が『プリンが食べたいから』だったという噂があるが誰も信じていない。
『この国で一番怒らしてはいけない人』と一部の人に思われているが、本人はそんなこと思っていない。
過去にやらかした武勇伝により、メイドたちから崇拝されている。
そのメイドたちが優秀過ぎる為、国を陰から支える立場になってしまった。
『どうしてこうなった』と思いながらも、国と娘とプリンの為に頑張っている。
髪の色は金色。髪は背中まで伸びるストレート。 瞳の色は金色。
身長は標準的な高さ。 体形はやや細め。 彫りの浅い顔をしている。
出自が不明で、変な噂が流れた事もあったが、今は気にしている人は誰もいない。(←微妙に怖い表現な気がしないでもないが気にしてはいけない)
<王様>
グラム王国の国王。 40歳。
先王の引退により20歳で即位することになってしまった苦労人。
統治者としては、まぁまぁ優秀。
でも王妃様と比べると、何だか立場が弱い。
髪の色は、くすんだ金色で、少しカールしている。 瞳の色は緑色っぽい灰色。(シルフィと同じ色)
やや背が高め。がっしりした体格をしている。
<大臣>
即位当時まだ若かった王様を側近として頑張って支えていた。
10年前に大臣となる。 50歳。
中肉中背で、穏やかな見た目の人。髪の色は、くすんだ金色。
慣例よりも実利を優先する柔軟な対応が出来る優秀な人。
ナナシのことを高く評価し、色々と便宜を図っている。
ナナシが公爵家の領地を得た後は、その領地の”掃除”を指揮している。
<先王>
ズラ。引き篭もり気質。
孫が産まれてからは引き篭もりが改善してきている模様。
ズラの大きさが進化し続けているとの未確認情報がある。
王妃様からは距離を取りたがる模様。
<王宮のメイド>
大陸最強集団。(←えっ?)
メイドの仕事はもとより、戦闘、情報収集からお菓子作りまで、なんでもこなす。
敵に回してはいけない人たち。
”普通のメイド”と”普通でないメイド”が居る。
普通のメイドは、一般採用のメイド。掃除、洗濯などが主な仕事。
普通でないメイドは、縁故採用の者(親や親戚がメイドだった者)がほとんどで、護衛、戦闘なども行う。
普通でないメイドは、つま先まで隠れる長いスカートを履いている。
これは相手から足の動きを隠したり、フェイントを掛けたりする為である。
このスカートは20年ほど前に導入され、メイドの戦闘力を一段階引き上げたと言われている。
メイドに戦闘訓練を施すのは、建国時に人材不足だった時の名残り。
建国時からずっと訓練内容が改良され洗練され続け、現在まで続いてきた。
男子禁制エリアで行われてた為、気付かれないまま大陸最強にまで上り詰めた。上り詰めてしまった。
どうしてこんなになるまで放っておいたんだっ。
<メイドの派閥>
メイドたちは国と王妃様への忠誠心で一枚岩であるが、同好会的な派閥が存在している。
・姫様を愛でる会(通称:姫様派)
姫様の可愛らしさにやられてしまった者たちの同好会。
メンバーは全員一般採用のメイドである。
人数は多くない。数人程度である。
パジャマパーティーでおしゃべりしている平和的な同好会である。
・鎖骨同好会(通称:鎖骨派)
ナナシの鎖骨にやられてしまった者たちの同好会。
ナナシの近くに居る者たちから、感染者が急激に広がっている。
ごく一部の物が集会を行っている様だが、どのくらいのメンバーが居るのかは不明である。
広報活動に余念が無く、とある反省会にて報告書に偽装した文書を紛れ込ませ、メイド長に「鎖骨が素晴らしい」と言わせた事件はメイドたちに衝撃を与えた。
未だに犯人が捕まっていない事と併せて伝説となっている。
<< 地 形 ・ 地 理 ・ 星 >>
<大陸>
東西400km 南北300kmくらい。四国より二回りくらい大きいくらい。
大陸と呼ぶには小さいが、この星の住人たちにはそのことは分からない。
他にも大陸が在るが、この星の住人たちには知られていない。
他の大陸には動物は居るが人は住んでいない。魔物も居ない。
北緯25度辺りに位置している。
<大陸の気候>
気温は穏やかだが乾燥している。
大気は南から北に移動している。その為、天気は南から北へ変わっていく。
<地形(山と森と荒野)>
大陸中央の北寄りの位置に、東西に長く伸びる山脈が在り、周囲を森に覆われている。
大陸の南東の位置に、北北東から南南西に伸びる山脈が在り、周囲を森に覆われている。
大陸の南西に大きな森が在る。
大陸の中央に小さい森が在る。
森以外は、ほとんどが荒野で、その面積比は、森が四割、荒野が六割である。
荒野には草や木が少し生えている程度。
川のそばには、少し草地が在る。
二つの山脈と南西の大きな森に囲まれた範囲が、大体の人の生活圏である。
<地形(川と地下水)>
北の森から南東の森のそばを通り、大陸の南の海まで至る川が一本在る。
それ以外の川は、森の中で途絶えたり、森を出てすぐに途絶えたりしている。
地下水脈がそこそこ在るが、場所を探し当てる術が無く、井戸は多くはない。
井戸から水が出た場所に村が出来た。
水量の豊富な井戸を掘り当てた場所は、後に街となった。
<大陸付近の海流>
大陸の東には、南から北に向かう強い海流がある。
その為、山脈の東側の海に面した土地は人が住んでいない。
大陸の西にも、南から北に向かう強い海流がある。
その海流は大陸の北で、西から東に向かう強い海流と合流する。
大陸の北側は、山と森、さらに強い海流に阻まれ、人類未踏の地となっている。
大陸の南には、東から西に向かう緩やかな海流がある。
追い風があれば、流れに逆らっての航海が可能である。
この星の住人たちが舟で移動できるのは、大陸の南の海だけである。
<この星・暦・月>
この星の大きさは地球より少し小さいくらい。
公転周期は351日。
天文学はまだ未発達。天体望遠鏡もまだ無い。
南東の国(クライス王国)に於いて、最初に天体観測が始まってから100年ほどしか経っていない。
最初の大きな成果は、日没直後の北の夜空の星の位置を観測することにより、約350日で一周することに気が付いたことである。
この観測結果から、南東の国(クライス王国)では、1年を350日とすることが決められた。
しかし、自転や公転のことを理解していた訳ではないので、『話し合いで1年を350日と決めた』と広く認識されている。
1年を10の月に分け、一月を35日としている。
南東の国(クライス王国)で決められた暦が、大陸で統一されたのは90年ほど前のこと。
この星は衛星(月)を一つ持つ。
日蝕の観測される頻度は150年に1度程度。
この星の住人たちの居住範囲が狭い為、観測される回数が少なくなっている。
自転軸は傾いていない。その為、この星には季節は無い。
<< 国 ・ ダンジョン >>
<国>
現在、四つの国が存在する。
南東の国:クライス王国
北東の国:ケイニル王国
北西の国:グラム王国
南西の国:マロニヨル王国
<南東の国:クライス王国>
現在、最も歴史が長く、一番国力のある国。
川のそばの村が水運を切っ掛けに発展し国となった。
大陸最初の王を輩出した国として知られている。
水路に囲まれた王都は、大陸随一の美しさと堅固さを併せ持つ。
魔法が一番発達していると同時に技術大国でもある。
造船で鍛えられた木材加工技術や、水路、石垣建設で鍛えられた土木工事技術は大陸最高である。
また、宝飾品の加工に於いても大陸最高であり、魔道具の製作、製鉄、鉄器製造の技術も高い。
冒険者ギルドの本部が置かれているのも、この国である。
<北東の国:ケイニル王国>
一番面積が大きい国。国力は二番目、軍事力は一番と言われている。
かつては北の森一帯を支配して”北の国”と呼ばれていたが、一部が離脱し支配地域を減らした。
今なお広大な森が在り、林業と造船と荷車や馬車の製造が盛んである。
また、川沿いの草地では牛や馬の生産も盛んである。
製鉄、鉄器製造については、大陸最大の生産地である。
武器や防具の製造については大陸最高の技術を持ち、この国の軍事力を支えている。
やや威圧的なところのある国だが、好戦的な訳ではない。
<北西の国:グラム王国>
一番新しい国。国力は三番目である。
”北の国”から穏健派が離脱し建国した国。
そのような成り立ちと、ダンジョンを巡るイザコザから、北東の国(ケイニル王国)との関係はあまり良くない。
ダンジョンや森の魔物から得られる魔石や素材などの加工や、魔道具の製作が産業の中心である。
他に馬車や家具などの木材加工業も盛んである。
<南西の国:マロニヨル王国>
一番小さく、一番国力の小さい国である。
今の国王は名誉職で、実権は議会が持っている。
議会で発言力が大きいのは商人たちである。
塩と砂糖の生産と漁業が主な産業である。
また、林業が盛んで、交易で使われる荷車や馬車の製造も盛んである。
一番古くから製鉄や鉄器製造が行われていた地域なのだが、商人たちの発言力が増すにつれて採算が合わないと言われて衰退してしまった。
古くから造船を行っていたが、これも今は衰退してしまっている。
自国の舟の三割は南東の国(クライス王国)から輸入した物である。
南東の国(クライス王国)とは漁業と造船を通じて関係が深い。
<かつて存在した国:ドロシス国>
ダンジョンから産出する物品の商いで財を成したドロシスという男が建国した国。
この大陸で最初に誕生した国であった。
ドロシスは多くの部下を使いダンジョンを占拠し、国を興して移住者を募った。
しかし、十分な移住者を集める事が出来ず、国と呼べるほどの形にはならなかった。
ドロシス国は周辺国(南東の国、南西の国、北の国(分裂前))と対立し、経済的に孤立させられた後、武力制圧されて消滅した。
このドロシス国の争乱が、この大陸での最初の戦争だった。
<ダンジョン>
大陸に一つだけ存在する。
場所は大陸中央のやや西寄りの位置。グラム王国領内に在る。
何層あるのかは分かっていない。最深到達階層は40階層。
以前は20階層だったという記録が残っているが、その後ダンジョンが成長したと考えられている。
昔、ドロシス国の争乱が終わった後、ダンジョンから魔物が溢れる事件があった。
事件終息後にダンジョンを囲む壁が作られ、壁の内側は街となった。街の名前はグシクク。
ダンジョンへの立ち入りは、どこの国の者であっても自由である。
これは、このダンジョンを巡る四か国間の合意によるものである。
この合意を守る為、ダンジョンの在る街グシククへの出入りも自由で、この街から出ていく物品には税金が掛からない。
そのような特殊な事情がある為、この街の治安はやや悪い。
次回更新は1/11です。
新章が始まります。




