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姫様を助けたのは失敗だったが、割と好き勝手に生きています。  作者: 井田六
第九章 異世界生活編05 生活基盤を整えよう編
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< 22 (王都17日目 午後) 買い物06 服と食材を買う >


今日も俺は、かくで、まったりと過ごしている。


ソファーでくつろぎながら【無限収納】のリストをながめる。

食材が減ってきているね。

そう思い、今日は食材を買い足す為に、王都の市場に行く事に決めた。

あと、王都に行くついでに、王都の門から外に出て、銀貨1枚を返してもらおうと思った。

王都の門から入った時に銀貨1枚を預けて、一時的な身分証代わりの銅貨っぽいのを渡された。

それの有効期限が確か20日だったと思う。

有効期限が切れる前に返してしまおう。

下手へたに期限切れのを持っていて、不法滞在かと思われては困るからね。

実際には門を通らずに出入りしてるんですが。(てへ)


今日の行動を決めて、買い足す食材を頭の中で考える。

定番のジャガイモとナスは外せない。

ソースが少なくなってきたので、ソースを何種類か買って来よう。

あと、お茶を紅茶以外で何かないか探して…。

他に小麦粉と…。玉子と…。あと、何かあるかな?

ああ、あと赤ワインを買おう。

料理に使えそうだからね。


ふと、あることに気付いて、【無限収納】のリストを見る。

服って買ってなかったっけ?

隣街で下着とタオルを買った。

その時、シャツとズボンは予算オーバーで買うのを諦めたのを憶えている。

その後、シャツとズボンを買ってなかったっけ? どうだったっけ?

【無限収納】のリストを確認するが、シャツとズボンは無かった。

リストに無いのだから買っていなかったんだね。

すっかり忘れてたね。

服は【クリーン】で綺麗になるから、洗濯をする必要が無い。

洗濯をする必要が無いから、気が付かなかったんだね。

予備の服が無いのは、何となく落ち着かないよね。

ちらりと、『引き篭もるんだから要らないかな?』と思ったが、それはマズイような気がしてとどまりました。(笑)

よし。今日はず、服を買おう。

そう決めて、俺は背負い袋を背負い、王都に転移した。


王都の露店が集まっているエリアに来た。

こういう場所に来るのは、隣街で買い物をした時以来だ。

色々な品物が売られていてワクワクするね。

色々眺めながら、ぶらぶら歩いた。

服が売られている一角に来た。

シャツを手に取って見る。

隣街で売られていた物より、品質が良い気がするな。

生地もボタンも品質がワンランク上に感じる。

街の間に格差があるのかもしれないね。今まで気が付かなかったけど。

シャツを体に当ててサイズを見る。サイズは大丈夫そうだ。

値段は銀貨6枚。6,000円くらいか。意外と高かった。

しかし気に入ったのでこれを買う。

ズボンも買う予定なのだが、このお店には置いていない様だ。

シャツ専門のお店のだったみたいだ。

支払いを済ませ、ズボンを求め移動した。


ズボンを売っているお店に来た。

手に取って見ると、やはり生地の品質が隣街で売られていた物より良かった。

そうなると、下着もここ(王都)で買いたくなってくるね。

下着も買う事を決めて、ズボンを見繕みつくろう。

「ウエストのサイズはメメに換算するといくつになるのかな?」と考えて、気付く。

今の俺の体は、以前の体と違っているんだった。

すっかり忘れてた。

そう言えば、自分の顔も見た事が無かった。

『【目玉(仮称。魔法で作られた目)】を使えば見れるから。』と思って、隠れ家に鏡を置いていなかったから、忘れてたんだな。

今更いまさらな事を、今頃いまごろ思い出した事に、俺はショックを受けた。

ショックから立ち直り、改めてウエストのサイズをどうするか悩む。

試着とか出来るのだろうか?

露店だからな。無理だよね。

体に当ててサイズを見るしかないね。

はぁ。

少し時間が掛かったが、ちょうど良さそうなズボンを買う事が出来た。

値段は銀貨8枚だった。

やはり、少し高めだった。

「ふぅ。」

少し疲れた。

その後、下着も買い、隣街では見付けられなかった靴下も買って、野菜を買う為に市場に向かった。


市場に来た。

買い物にもすっかり慣れたので、予定の物をサクサクと買っていく。

ソースを買おうとしたのだが、前回ソースを買ったお店が何処だったのか分からなかった。

そうしたら頭の中で【多重思考さん】が教えてくれた。

『ここではなく、海沿いの街の市場です。』と。

ああ、そうか。そうだったね。

どうするか悩む。

この市場でもソースは買う事は出来る。

しかし、あっちの街でも、街に入る時に預けた銀貨1枚を回収しないといけないよね。

その用事も、今日済ませてしまおう。

俺は、海沿いの街へも行く事に決めた。


市場を出て、門に向かう。

何事なにごとも無く、無事に門に着いた。

鬱陶うっとうしい冒険者たちの勧誘かんゆうも無かった。

俺を勧誘する事の危険性が周知されたのか、あるいは大きい荷物を背負っているから王都から離れる人だと思われたのか、良く分からないけどね。

前者だったら良いんだけどねー。

衛兵に銅貨っぽいのを渡して銀貨1枚を返してもらい、王都の外に出た。

街道を歩き、門からある程度離れた場所で【隠蔽】と【人除け】の結界を張り、俺は海沿いの街へ転移した。


海沿いの街の市場に来た。

前回ソースを買ったソース屋さんに行く。

味見をさせてもらい、二種類のソースを買った。

普通のと、ちょっとからいのと。

背負い袋に入れるフリをしつつ、【無限収納】に仕舞う。

ついでに他の物も【無限収納】に仕舞って、スペースをける。

この街に来たついでに、パンを買っていこうと思ったので。

前回買ったパン屋の一つに行き、多めにパンを買った。

背負い袋が、パンでパンパンです。(苦笑)

パン屋を出て、【転移魔法】で門の近くに行った。

そろそろ歩き疲れてきたので、ショートカットです。

ここでも、衛兵に銅貨っぽいのを渡して銀貨1枚を返してもらう。

そして街の外に出た。

これで、今日の用事をすべて済ませた。

ミッションコンプリートだね。


門からある程度離れた場所まで歩き、俺は隠れ家へ転移した。


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