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姫様を助けたのは失敗だったが、割と好き勝手に生きています。  作者: 井田六
第九章 異世界生活編05 生活基盤を整えよう編
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< 15 (王都5日目 昼) 拠点で料理01 >


キッチン用品を買い、食材も買った。

よしっ。

料理をするぜっ。


ヤル気をみなぎらせてキッチンへ行く。

スリッパに履き替え、キッチン全体に【クリーン】の魔法を掛ける。

そして、そこで気付く。

キッチンには何も無かった。

そうだった。

キッチン用品は【無限収納】に仕舞ったままだったね。

お店で、「【マジックバック】をゆずって下さいっ。」って言われて、無意味な攻防に時間と精神力を浪費させられたから、【無限収納】から出すのを忘れていたね。

「必要な物を必要な時だけ取り出せばいいかな。」と思ったが、箱詰めされているので箱単位でしか取り出せなかった。orz

仕方が無く、荷解にほどきから始めることになった。


食器や調理道具などを箱から出して、棚に仕舞っていく。

さらに調味料なども使い易い場所に配置していく。

それだけで一時間ぐらい時間が掛かった。

少々うんざりしたが、これもこの拠点にもる為に必要な事だ。

引き篭もり生活に、また一歩近づいたと思って喜ぼう。うん。


キッチンを見回し、料理が出来る状態になった事を確認する。

よしっ。

料理をするぜ。(一時間ぶり二回目)


ず、野菜炒めを作ろう。

買ったばかりのフライパンで最初にする料理の定番だからね。

それと、野菜の味を確認する意味でもね。

毎度おなじみ【クリエイトストーンプレート】で石の板を作り、まな板にする。

【クリーン】で石の板とキャベツと玉ねぎとジャガイモを綺麗にする。

風刃ふうじん】でキャベツと玉ねぎを切る。ジャガイモは細切ほそぎりにする。

食材はこれでいいね。

食材を用意したところで、頭の中で【多重思考さん】に、魔法で作った石の板に【パーマネント】を掛ける事をすすめられた。

そうすれば、そのまま恒久化するとのことだ。

【多重思考さん】に勧められるまま、石の板に【パーマネント】を掛けた。


次に、切った野菜を炒めるぜ。

キッチンにコンロは無い。

コンロを置く為の、一段低い台が在るだけだ。

そこに【ブロック】で台を作る。ちょうど良い高さになる様にね。

そして【ブロック】の上にフライパンを置き、【ヒート】の魔法を掛ける。フライパン自体に。

【ヒート】で生み出した熱でフライパンをねっするのではなく、フライパン自体を発熱させる。

これならコンロは必要無い。

魔法って便利だよね。(ニッコリ)

【多重思考さん】に【ウィンド】を使ってもらって換気をしつつ、ねっしたフライパンに油を敷き、切っておいた野菜を炒める。

味付けしようとして、「そう言えば、醤油が無かったな。」と思い、塩で慎重に味付けした。入れ過ぎない様にね。

皿に移して、野菜炒めの完成だ。

次に、肉を焼く。

猪の肉を【無限収納】から出し、フライパンで焼いた。

皿に移し、塩を振る。

塩味ばかりだな。

まぁ、塩しかないから仕方が無いんだが。(苦笑)

追々(おいおい)何とかしていこう。


お好み焼きを作ろうと思っていたが、キッチン用品を荷解きするのに時間を使ってしまったので、今回はお好み焼きは止めよう。

パンを買ってあるから、パンで済ませる。

野菜炒めと焼いた肉を載せた皿を両手に持ち、居間に移動する。

皿をテーブルに置き、【無限収納】からパンを出したところで、パンを置く皿が無い事に気付く。

あと、箸も無いね。キッチンに置いてあるから。

…食器や調理道具などを、棚に仕舞ったのは失敗だったね。

【無限収納】に仕舞っておけば、どこででもサッと出せるのに。

「はぁ。」

溜息ためいききつつキッチンに戻り、棚に仕舞った食器や調理道具をすべて【無限収納】に移した。

やれやれと思いながら居間に戻る。

椅子に座り、食事を始める。

野菜炒めにしたキャベツと玉ねぎとジャガイモの味は、地球の物と変わり無い様に感じた。

これなら普通に料理に使えるね。

野菜炒めに満足しながらパンをかじる。

パンが堅い。

忘れていたね。

スープとかが必要だったね。

水で我慢するかな?

【無限収納】の中に何か有ったかな?

リンゴが有った事を思い出す。

リンゴをジュースに出来ればいいんだけどね。

リンゴをジュースにする方法を考える。

「ああ、あの魔法でいけるね。」

【無限収納】からコップとリンゴを取り出す。

そして、リンゴから果汁を【分離】して、コップに移した。

今日も【分離】魔法さんが、最高です。

【分離】魔法さんのおかげで、無事に昼食を済ませることが出来ました。(ニッコリ)


後片付けをして、一人反省会をする。

味付けを何とかしないといけないね。

一択(いったく)だったし。

醤油が無いのが、地味に痛い感じがするね。

あと、パンを食べる時に飲み物が必要だった事を忘れていたね。

スープを作って、【無限収納】に時間停止状態で仕舞っておこう。

小魚の干物と野菜で何とかなるかな?

肉と野菜だけでも、それっぽいモノが出来るかもしれないね。


一人反省会の結果、調味料探しと、スープ作りをする事になりました。


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