< 07 (王都2日目 夜) 冒険者に絡まれた02 >
拠点で初めてお風呂に入り、疲れを癒してから、再び王都に来た。
夕食を食べる為にね。
中程度の宿の食堂で食事をした。
なかなか美味しかったです。(笑顔)
食事を終えて、食堂を出る。
食堂を出て、「王都で何か買い物があったかなぁ?」と考えながら少し歩くと、「後ろから冒険者らしき男たちが近付いて来ます。」と、頭の中で【多重思考さん】に言われた。
さらに、「彼らは食堂に居た男たちで、「あの野郎、俺たちが育ててやった恩を忘れやがって!」とか、「魔術師が全然見付からない。」とか、「何が”魔術師の街”だ!」とか言っていました。」と、情報をくれた。
面倒事の予感がします。
今日は、面倒事が多いよね。
どうなってんの?
「おまえ魔術師だろ、俺たちのパーティーに入れてやるぜ!」
近付いて来た男たちの一人が、そう言ってきた。
「お断りします。パーティーに所属する気がありませんので。」
もちろん断った。歩きながら。
「魔術師に抜けられて迷惑している。お前が責任を取れ。」
男がおかしな事を言いだした。
おかしな人なんだろう。
「知りませんよ。逃げられたあなた方に原因があるんでしょ。」
そう言って、拒絶の意思をはっきりと伝える。
そんな俺に、頭の中で【多重思考さん】が言う。
「揉め事を避ける気が無いんですか?」と。
そう言われても、絡まれちゃったんだから仕方が無いよね。
「親切で言ってやってるんだから、俺たちのパーティーに入れはいいんだよ!」
「親切の押し売りはクズのやる事ですよ。」
正論さんでぶん殴ってみました。
「ふざけんな! 貴様は俺たちのパーティーに入れはいいんだよ!」
そう言って、掴み掛かって来た。
パーティーに誘って来る冒険者たちって、碌な奴が居ないね。
俺に掴み掛かって来た男の手は、【侵入不可】の結界に付与された【リフレクション】の効果で弾き返されてました。
”手の造形を変えよう。無料体験コース”でした。(ニッコリ)
男たちが全員”無料体験コース”を体験して、蹲ってしまったので、歩き続ける俺から離れていった。
「憶えてろよ!」とか言っていますが、知らんがな。
そもそも、人にモノを頼む態度ぢゃないだろ。
ずっとそうだったよね。
俺は男たちの態度に呆れた。
そして、呆れている人(?)がもう一人(?)。
頭の中で【多重思考さん】が「揉め避けェ…。」とか言っています。
でも、俺、悪くないよね。(ニッコリ)
その後。
再び「王都で何か買い物があったかなぁ?」と考えながら歩いていたら、また絡まれた。
また、「俺たちのパーティーに入れてやる。」と、上から目線で言われたので、相手にしない事に決めて断った。
断ると掴み掛かろうとして来たので、”手の造形を変えよう。無料体験コース”で撃退しました。
うーん。
何か、絡まれない為の対策を考えないと駄目っぽいな。
撃退ではなく、ドカーンってした方が良いのかなぁ?
拠点に帰ってから考えようと思って、俺は、拠点に転移した。
拠点に帰って来た俺は、【無限収納】に買った布団を入れっぱなしだった事を思い出して、寝室に行く。
ベッドに布団を置いていたら、布団の誘惑に魅了されて眠たくなってきた。
俺は、冒険者たちに絡まれない為の対策を【多重思考さん】に丸投げして、寝る事にした。
パジャマに着替えて、布団に入る。
お布団があったかいです。
おやすみなさい。




