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姫様を助けたのは失敗だったが、割と好き勝手に生きています。  作者: 井田六
第九章 異世界生活編05 生活基盤を整えよう編
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< 04 (王都2日目 昼) 冒険者に絡まれた01 >


「おい、おまえ魔術師だろ。」


王都で昼食を食べ終え、家具屋に向けて歩いていたら、うしろから近付いて来た冒険者らしき男に、そう声を掛けられた。

近付いて来る男たちが居る事は、もちろん事前に【多重思考さん】に教えてもらっています。

「俺たちのパーティーに入れてやるから、ちょっと来いや。」

失礼な奴だね。何で上から目線なんだよ。

こちらは買い物の途中なんだけどな。

「私は、どこのパーティーにも所属するつもりはありません。」

めんどくさいからね。

俺は、のんびりごしたいから、誰かとパーティーを組んだりするつもりは無い。

「お引き取り下さい。」

俺はそう言って断った。歩きながらね。

「魔術師なんてお荷物なだけじゃねぇか! パーティーに入れてやるって言ってやってんだから、付いて来ればいいんだよ!」

男はそんなことを言うが、”お荷物”に断られているんだから、それでいいぢゃん。

何が不満なんだろう?

おかしな人ですねー。(苦笑)

「あなたの言う、その”お荷物”が、「不要です。」と言ってるのですから、かまっていただく必要はありませんよ。」

正論で返してみた。歩きながら。

「お前ら魔術師は役立たずなんだから、パーティーへの誘いに感謝して、付いて来ればいいんだよ!」

会話にすらならないね。(呆れ)

「”役立たず”とか言っていますが、私にとっては、あなたたちの方が”役立たず”ですよ。」

「あなたたちとパーティーを組む理由が無いので、お引き取り下さい。」

男たちのレベルは、事前に【多重思考さん】に【鑑定】してもらっていたので、正論でぶん殴ってみました。(てへ)

頭の中で【多重思考さん】が、「ごとけて、のんびりごすのではなかったのですか?」と、訊いてきますが、絡まれたんだから仕方が無いよね。


「ふざけやがって! 魔術師のクセに生意気なまいきだ!」

「ぶふっ!」

全力で笑わせに来ましたよっ!

やるな。王都の冒険者たち。

思わず立ち止まっちゃったよ。

君たちの実力を甘く見ていたね。

正直、すまんかった。(言葉と裏腹な笑顔)

これほどの実力を隠し持っていたなんて…。

君たちは冒険者ではなく、お笑いを目指してほしい。

心からそう思う。


俺が男たちの実力を心の中で称賛しているうちに、男たちは手を変な形にしていた。

【多重思考さん】の張った【侵入不可】の結界と、その結界に付与された【リフレクション】の効果だ。

俺に掴み掛かろうとしたり、殴り掛かろうとした結果、そうなった。

しばらくして、俺が飽きたので(←ヒデェ)、男たちを無視して家具屋に向けて歩き出した。

男たちが何やら怒鳴ったりしていたが、どうでもいい事です。

頭の中で【多重思考さん】が「けェ…。」と、何かを省略して言っています。

だけど、俺は悪くないと思ったので、気にせずに家具屋に向かいました。(てへ)


短かったので、明日もアップします。

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