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姫様を助けたのは失敗だったが、割と好き勝手に生きています。  作者: 井田六
第九章 異世界生活編05 生活基盤を整えよう編
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< 01 (王都1日目 午後) 拠点を快適にしよう01 拠点を見に行く >


のんびり過ごせる場所を求めて街を訪れた。

しかし、訪れた二つの街では、のんびりと過ごせそうになかった。

東へ東へと移動して王都まで来たが、王都に来るまでの経験で、この世界の街でのんびり過ごせる気がしなかった。

だから俺は、森の中に作っている拠点に引き篭ることに決めた。

より快適な引き篭り生活を送る為に、拠点を快適にするぜー。超するぜー。

それと、生活のかてをどの様に得て暮らしていくのかを、真剣に考えないとね。

無職で引き篭もりはマズイからね。


王都の街中まちなかをダラダラ歩きながら、「ずは、拠点を快適にしよう。」と、決めた。

生活をする家は大事だいじだからね。

そう思っていたら、頭の中で【多重思考さん】に、「せっかく王都に居るのですから、買い物をしましょう。」と、言われた。

そう言われて、”ショッピングでウキウキ”的な事を想像していたら、頭の中に、すごくあきれられた様な感情を感じた。

ゴホン。

気を取り直して、頭の中で【多重思考さん】に何を買うのか訊いたら、「蝶番ちょうつがいは必須で、取り敢えず、ベッドとか布団とか毛布とかが必要ですね。」と、言われた。

ああ、そうか。拠点に最初に作った小屋では、蝶番ちょうつがいが無くてドアを取り付けられなかったよね。

小屋の床一面に枯れ葉を敷き詰めた上に毛皮を敷いただけの寝床で寝た夜は、ドアを取り付ける事が出来なくて、出入口に立て掛けた板にゴーレムに寄り掛かってもらっていたね。

三日前の事なのだが、もっと前の事だった様に思える。

これまで色々有ったからなー。(遠い目)


なるほど。蝶番ちょうつがいは必須だね。

ところで、その蝶番ちょうつがいは、いくつ必要なのかな?

拠点の建物は、かなり出来上がっている頃だと思うんだよね。

ゴーレムたちが、一日中作業してくれていたからね。

拠点を離れてから二泊したから、かなり出来上がっていると思う。


拠点作りは、【多重思考さん】たちにゴーレム使ってしてもらっているのだから、俺自身がしているのと同じ事だ。

しかし、【多重思考さん】たちの数が増えて情報が多くなり過ぎた為、一度に情報を受け取れ切れなくなり、情報を小出しにされて受け取っている。

その為、拠点作りがどこまで進んでいるのか、”俺自身”と言うか、”俺本体”と言うか、とにかく”俺がしている事なのに、俺自身が把握していない”と言う、「お前は何を言ってるんだ?」的な状況になってしまっている。

【多重思考】って便利なんだけど、数が多くなると、それはそれで困るよねって状況だ。

「何とかしよう。」と言う気持ちも有るが、「現状維持でもいいかな。」と言う気持ちも有る。

どうしたもんかねぇ。

取り敢えず、現状維持かなぁ。

”俺本体が知らない情報が有る”と言うだけなら、たいした不都合ではないよね。

この事の対策をしようとすると、【多重思考】を減らすって方向に行きそうだし。

【多重思考】が沢山有って、沢山の情報を得られるメリットを考えれば、”俺本体が知らない情報が有る”って、言うデメリットは、小さいデメリットだよね。

うん。現状維持だね。

そうしよう。

そんな事を考えていて、ふと、ある事に気付いた。

【多重思考さん】たちを、なんとなく”さん付け”で呼んでいた理由は、「自分の持っていない情報を持っているから、他人っぽく感じているのでないか?」と、そう思った。

うん。そうだと思う。

そう考えると、腑に落ちるね。

唐突とうとつに【多重思考さん】たちを、”さん付け”で呼んでいる理由に気付いたのだった。


それはそれとして。

一度、拠点に行って、建物がどの程度まで出上がっているのか見てみたいな。

「せっかく王都に居るのですから、買い物をしましょう。」って、言われたのにね。

王都に入る手続きをキチンとしてあるので、【転移魔法】で王都にまた戻って来ても問題は無い。

王都に入った事は無駄になっていないのだから、いいよね。うん。

必要な蝶番ちょうつがいの数を知るだけなら、【多重思考さん】から聞くだけで済む。

だけど、拠点の建物を見たくなったので、俺は拠点に行くことに決めた。


【転移魔法】を使うついでに、【隠蔽】と【人除け】の結界の効果を確かめてみようと思う。

効果を確認する為の【目玉(仮称。魔法で作られた目)】をこの場に残して、【隠蔽】と【人除け】の結界を張ってから、【転移魔法】で拠点に転移した。


拠点に来た。

ここに来るのは久しぶりに感じた。

目の前には、やや横に長い建物が見える。

当然、平屋の建物だ。

初めて作る本格的な建物なんだから、二階建てなんて無理だよね。

床が高くなっていて、床下に空間が在るのが見える。

なんとなく、正倉院を思わせる見た目だ。

初めて作る本格的な建物なのに、意外と高等技術が使われているっぽい建物になっていて驚く。

この造りは湿気対策だろうね。森の中だしね。

その建物の斜め奥には、小さめの建物も見える。

あのあたりには、「後で風呂場にする予定。」と言っていた、最初に建てた小屋が在ったはずだが、その小屋は見当たらなかった。

頭の中で【多重思考さん】が、この拠点の建物について説明してくれた。

建物は全部で三つ在り、廊下で繋がっているとのこと。

目の前の、やや横に長い建物の裏に、もう一つ同じ建物が在るとのこと。

最初に立てた小屋は解体して、風呂場と脱衣所を一纏ひとまとめにした建物として建て直したとのことだった。

ああ、「脱衣所を増設しないといけないかも。」とか思っていたね、そう言えば。

理由はそれだけではなく、排水管を設置する為にも、一度、建物を解体したかったとのことだった。

しかし、お風呂のお湯を【クリーン】で綺麗にして、時間経過無しの状態で【無限収納】に入れれば、温度を保ったままお湯を片付けられるから、排水管は不要だったかもしれないとも言われた。

おお、そうかもね。

【無限収納】の使い方がおかしい気もしたが、良い使い方の様な気がしたので、ツッコまないことにした。

むしろ、ツッコんだら負けな様な気がした。

魔法の使い方がおかしい人(?)が多い気がしますが、私の気の所為せいです。

決して、”大本おおもとの人”が、おかしい訳ではありません。

決して、”大本おおもとの人”が、おかしい訳ではありません。(大事だいじなことなので二回言いました。)


では、建物の中に入ろう。

手前の建物の、向かって左端に玄関と玄関まで上がる階段が在る。

建物の床が高くなっているので三段ほど階段を上がり、玄関前に作られている、ひさしの在るスペースで靴の泥を落としてから、まだ扉の付いていない玄関を入った。

玄関を入ると、空中に光る球体が現れた。

【光魔法さん】が【ライト】の魔法を使ってくれた様だ。ありがとう。

窓が在るが、微妙に暗いので助かります。

その窓には、ガラスがはまっていなかった。

それを見て、ガラスも買う必要が有る事に、初めて気付いた。

玄関を入った場所は、八畳ほどの広さの空間だった。

正面に、奥に続く廊下が見える。

この廊下が、隣の建物と繋がっている廊下なのだろう。

視線を右に向けると、壁が在り、その壁にはドアが数枚立て掛けられていた。

これらのドアは、”蝶番ちょうつがい待ち”のドアですね。

ドアを見て、ドアノブが付いていない事に気が付いた。

ああ、そうか。ドアノブも買わないといけなかったんだね。

ガラス同様、ドアノブにもまったく気付いてなかったわ。あぶないあぶない。

その壁には、人が通れるほどの長方形の穴が明けられている。ドアをすぐに取り付けられる状態まで出来上がっている様だ。

ふと、「ドアを付けずに、このままでも良いのでは?」と思ったが、玄関のすぐ横だから、ここにはドアは必要だよね。

さらに奥に入ろうと思い、足元を見る。

足元に段差が無いところを見ると、土足のまま入るのだろう。

不満に思わないでもないが、初めて作る本格的な建物だからな。

「構造を単純にすると、こうなるよね。」と、自分を納得させた。


隣は部屋かと思ったら、壁と壁にはさまれたせまい空間が在った。

「ここは何かな?」と思ったら、「トイレと手洗い場の為のスペースです。」と、頭の中で【多重思考さん】が教えてくれた。

ああ、そうか。なるほどね。

手洗い場は玄関から近い方が良いから、この場所で良いよね。

この狭い空間を見る。

人が通る場所に立つと、一方の奥行きが深く、もう一方が浅くなっている。

奥行きが深い方がトイレで、浅い方が手洗い場だね。なるほどなるほど。


せまい空間の使い方に納得をして、隣の部屋に入った。

頭の中で【多重思考さん】が、すかさず説明してくれた。

「ここが居間兼応接間。隣が、取り敢えずの寝室で、将来の客間です。」

「ぶふっ。」

その説明に、思わず噴き出した。

「応接間とか客間とか。ぶふふっ。誰が来るんだよ、こんなトコに。」

しかし、【多重思考さん】は気にした様子も無く、「家には必須です。(キリッ)」と言った。

「まぁ、応接間の在る家に憧れる気持ちは分かるけどな!」

改めてこの部屋を見る。

この部屋は十五畳くらいの広さだろうか? 広く感じる部屋だった。

何も無い部屋だったので、特に見る物も無く、次の部屋に行く。

次の部屋は十畳ほどの広さだった。

この部屋にも何も無い。

「取り敢えずの寝室。」と言っていたから、ここにベッドを置くのだろう。

どこにベッドを置くのかを心の中で決めてから、玄関まで戻った。


玄関から廊下を通り、奥の建物に向かう。

正面が壁の様に見えたので、「おや?」と思ったら、「引き戸です。」と、頭の中で【多重思考さん】が教えてくれた。

「引き戸の先は一段高くなっています。引き戸の先は、将来、土足厳禁になりますが、スリッパが無いので、今日はそのままお上がり下さい。」と、言われた。

あー、スリッパも買わないといけないのか。

色々と、必要で、かつ見落としている物が有ったね。

引き戸を開けると、言われた通り一段高くなっていた。

靴のまま上がると、そこはキッチンの様だった。

向かって左側には棚と作業台が。右側には流し台が在った。

流し台の奥がコンロの為のスペースの様だ。しかし、今は何も置かれていない。

「コンロはどうするの?」と頭の中で訊くと、「情報収集不足です。魔法でなんとかしましょう。(ニッコリ)」と、言われた。

丸投げされたっ。【多重思考さん】に。

丸投げはよくしてるけど、丸投げされたのは初めてなんぢゃないかなっ。

ぐぬぬ。

まぁ、確かに魔法で何とかなると思うけどね。

【ヒート】の魔法で、肉とか芋とか焼いて食べてるしね。

後で、考えよう。

取り敢えずは、外食で済ませればいいんだしね。

それと、水も魔法でなんとかするんだよね。

水を入れる大き目のかめが必要かなと思ったが、その都度つど、水を出したり、あらかじめ【無限収納】に貯めておいたりすればいいから、甕は不要っぽいね。

うん。かなりの事が魔法で済みそうな気がするね。


キッチンから隣の部屋に向かう為に、引き戸を開ける。

こちらの建物は引き戸が多いね。何でだ?

中に入ると、最初の建物と同様の広めの部屋だ。

何も無い部屋だが、最初の建物と異なっている点が在った。

窓が大きいのだ。縦に。

いや、窓ではない。ガラス戸だ。

まだ、ガラスが入っていないけど。(苦笑)

”目”の字の構造のガラス戸が、この部屋の南側に、二カ所、四枚在った。

「この部屋と隣の部屋には、畳を敷く予定です。」

「ですから、窓ではなく、ガラス戸にしました。」

「さらに、この外側にはひさしを付けて、縁側えんがわを増築します。」

そう頭の中で【多重思考さん】に言われた。

陽の当たる、あたたかな縁側えんがわを頭の中で想像した。

俺は【多重思考さん】とガッチリと握手した。頭の中で。


気になった点を【多重思考さん】に訊く。

「この世界に、畳って在ったの?」

「まだ、見付かっていません。」

「ですが、無ければ作れば良いのです。(キリッ)」

今日の【多重思考さん】は素敵です。


さらに隣の部屋も見た後、風呂場を見に行く。

キッチンから一度廊下に戻り、見落としていた、廊下に在るもう一枚の引き戸を開ける。

引き戸を開けると、その先に短い廊下が在った。

短い廊下を通って、風呂場と脱衣所の在る建物に行く。

廊下の壁に立て掛けられているドアを横目に見ながら、正面の壁に明けられた穴から建物に入る。

1mほど先から、したりる階段になっていた。

他の建物とは床の高さが違うからだね。

頭の中で【多重思考さん】が説明してくれる。

「住居となる建物には畳を敷くので、地面の湿気が伝わらない様にと考え、床を高くして空間を空けました。」

「湿気は結界で防げば済む事だと気が付いたのは、建物が八割方完成してからでした。」

「お風呂場の床を上げるのは、強度や湿気の問題があるので論外でしたので、この様に床の高さが揃っていません。」

あー、そんな事があったのか。

仕方が無いね。

むしろ、短期間でこれだけの建物が出来た事を褒めないとね。うん。

褒めると言っても、自分自身の一部なんだけどね。(苦笑)


”結界”で思い出した事を【多重思考さん】に訊く。

だ、窓にガラスがはまっていないけど、ガラスの部分は結界を張ってるの?」

「何もしていません。ただ、建物全体には結界を張っています。風雨や虫をける為に。」

ああ、そうか。

一つ一つやるのは大変だもんね。

納得です。

「それで済むんだから、ガラスは買わなくていいかな?」と、少し思ったが、なんとなくガラスは嵌めようと思った。

なんだか落ち着かない気がしたので。


階段を下りて、脱衣所の床まで降りた。

ここは、ただ棚が在るだけだ。

洗面台が在ったり、鏡が在ったり、椅子が置かれてたり、体重計が在ったりする情景を思い浮かべると、やたらと寂しく感じた。

「後で、手を入れていけばいいね。」と思って、風呂場に向かう。

ガラスがはまっていないガラス戸を開けて、風呂場に入る。

ここにはガラスが必須だよね。脱衣所が湿気るから。

そして、ガラスはもちろん”りガラス”。

この世界に在るかな? りガラス。

在ってほしいね。


風呂場に入り、風呂場全体を眺める。

床と浴槽は石で出来ている様だ。

ツルツルでも、デコボコでもない、微妙な凹凸が在る様だ。

今は靴を履いているから分からないが、素足だと気持ちが良さそうだ。

壁は、床から80cmくらいまでは床と同じ石で出来ていて、それより上は木で出来ている。

天井は屋根の形そのままの三角屋根で、壁の一番高い場所に窓が開いている。

なかなか良い出来だ。

【多重思考さん】のこだわりを感じた。

自分で意識していなかっただけで、自分のこだわりなんだろうけどね。

そして、この風呂場には、木で作られた桶や椅子が置かれていた。

これはどうしたのだろうか?

木を切っていたデカいゴーレムぢゃ、作れないよね?

「小さいゴレームを使って作りました。」と、頭の中で【多重思考さん】が説明してくれた。

ああ、そうか。

小さい物を作るのなら、ゴーレムを小さく作って、それに作ってもらえばいいよね。

納得です。


風呂場の壁を見ると、カランが無かった。

「カランも買わないといけないな。」と、無意識に考えたが、カランを買って来て取り付けただけで、水やお湯が出る様になる訳ではないよね。

どうするのか、頭の中で【多重思考さん】に問い掛ける。

「配水管を壁の中に這わせたところで、どこかで魔法を使う事になるので、余計な事をせずに魔法で済ませるべきだと考えました。」と、言われた。

あー、そうかー。

水を作り出したり、加熱してお湯にしたり、配水管の中を通す為に圧力を掛けたりと、色々しなければならないね。

そんなことなら、「余計な事をせずに魔法で済ませろよ。」って、なるのは当然だよね。

うん。水やお湯を出すのは魔法で済まそう。

蛇口をひねれば水が出る生活って、実は凄い事だったんだね。


浴槽を見る。

床と同じ材質と質感だ。

浴槽を見て気付く。

「繋ぎ目が無い…。」

すかさず、頭の中で【多重思考さん】が教えてくれた。

「【結合】と言う、同じ材質の物同士をくっ付ける魔法が在ったので、それを使いました。」

ほう。それは便利な魔法だな。

水漏れの心配が無くていいね。

でも、その魔法。一番多い使われ方は、割れた食器をくっつける事の様な気がするな。

そんな理由で作られた魔法ぢゃないとは思うけど。


浴槽のふちに座り、何が必要か、買って来る物を考える。

蝶番ちょうつがい、ドアノブ、スリッパ、ベッド、敷き布団、掛け布団、シーツ、毛布、枕、布団などのカバー、ガラス…。他に何か有るかな?

ドアの数を確認しながら、漏れが無いか確認しようと思い、もう一度、建物の中を歩き回る。

キッチンで使う物が、一つも無かったね。皿もコップも鍋もスプーンも。

コンロ自体、どうするか決めていなかったし。

料理できる状態ぢゃないから、キッチン関係の物は、今日はいいね。

コップぐらいは買っておくか。うがいをするのに使うよね。

うがいをする様子を頭の中で思い浮かべたら、手洗い場に洗面台が無かった事に気が付いた。あと、便器も無いぢゃん。

おいおいおいおい。

意外と無い物が多くて、うんざりした。

「そうだよねー。建物が出来ただけだもんねー。」

「はぁぁぁぁ。」

深い溜息ためいきが出た。

「何が必要か?」どころではなかったね。

「何も無い。」です。

ここに、今日から住むのは不可能だよね。

なんだか、心が折れた気がした。

何もしていないくせにね。(苦笑)


ふと、外を見たら、もう夕方だった。

今日は、昼過ぎに王都に入って、リーダーと食事して、それから拠点に来たんだったな。

なんかもう、今日は疲れたな。

どう頑張っても、今日からここに住む事は出来ない。

今日は王都で宿に泊まろう。

蝶番ちょうつがいとドアノブとガラスだけ、今から王都へ行って買って【無限収納】に入れておくか。

そうしておけば、【多重思考さん】たちとゴーレムたちで、作業をしてもらえるしね。

そうしよう。

うん。

あー、もうひと踏ん張りだー。


この後、王都へ行き、さっさと買い物を済ませて【無限収納】に入れて、宿を取って食事をして、サクッと寝ました。



(ひとりごと)

ドアは偉大だ。

壁にドアが在れば、「ドアが在る。」だけで、表現できる。

ドアが無いとどうなるか。

「その壁には、人が通れるほどの長方形の穴が明けられている。」なんて表現になる。

くそう。

森に蝶番の実の成る木が在る事にすれば良かった。(おい)

ファンタジーなんだから、それでいいよねっ(暴言)

思いの外、苦労したので、愚痴りたかったのです。


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