< 10end 魔術師の街05 >
朝食後。
部屋に戻ってベッドに腰掛けて、今日の行動を考える。
この街からさっさと出る事に決めていたが、この街を出る前に、何かすべき事がないか確認する。
【目玉(仮称。魔法で作られた目)】を十個、この街に置いていこう。
俺がこの街から離れて五日後から、問題を起こす魔術師たちのMP(Magic Point)の値を”1/1”にしてしまおう。
そうすれば、馬鹿な魔術師たちは魔法が使えなくなる。
魔法が使えなくなれば、街の中で魔法をぶっ放す馬鹿も居なくなるし、偉そうにすることも出来なくなるだろう。(黒い笑顔)
五日後までは、馬鹿には【スリーブ】で対応しておこう。
うん。これでいいね。
【多重思考さん】に、『ご自身のステータスの値を上げておきましょう。』と言われ、STRやDEXとかの値を上げる事を提案された。
まぁ、出来るのだから、しておいた方が良いよね。
どのくらいの値だと高い値になるのかがさっぱり分からないので、取り敢えず”500”にしてみた。
しかし、そのままの値が反映される訳ではないらしい。
500よりは大分低い値になった。
実際の体に合った値になったのかもね。
LUK(Luck)の値は変えられない様だった。
他の物とは本質的に違ったりするのかもね。
それと、【多重思考さん】に、『【高速思考】のスキルを取得してほしい。』と言われた。
【目玉(仮称)】の数が多くなり過ぎて、収集した情報の処理が追い付いていないらしい。
要望のまま、【高速思考】のスキルを取得した。
『多くなり過ぎた』と言う【目玉(仮称)】の数は、怖くて訊けませんでした。
念の為、今まで付与していなかった耐性も付与した。
【石化耐性】と【恐怖耐性】だ。
これでステータスは以下の通りとなった。
”名前:”
”年齢:4日”
”性別:男”
”職業:魔術師”
”レベル:8”
”HP(Hit Point):****/****”
”MP(Magic Point):6224/****”
”STR(Strength):197”
”DEX(Dexterity):219”
”VIT(Vitality):167”
”AGI(Agility):291”
”INT(Intelligence):221”
”MND(Mind):253”
”LUK(Luck):15”
【スキル】:【全魔法使用可能】【魔法創造】【鑑定】【多重思考】【言語理解】【無限収納】【高速思考】
【耐性】:【毒耐性】【麻痺耐性】【状態異常耐性】【疲労耐性】【睡眠耐性】【乗り物酔い耐性】【精神魔法耐性】【石化耐性】【恐怖耐性】
【付与効果】:【暗視】【侵入不可】【魔法無効】【物理無効】【偽装情報発信】
【加護】:【神サクラの加護(極小)】【神の寵愛】
【称号】:
そして、偽装したステータスは以下のままだ。
”名前:ナナシ”
”年齢:22歳”
”性別:男”
”職業:魔術師”
”レベル:1”
”HP(Hit Point):20/20”
”MP(Magic Point):25/25”
”STR(Strength):19”
”DEX(Dexterity):19”
”VIT(Vitality):20”
”AGI(Agility):20”
”INT(Intelligence):25”
”MND(Mind):25”
”LUK(Luck):15”
【スキル】:
【耐性】:
【付与効果】:
【加護】:
【称号】:
体の調子を確認してみよう。
STRの値が高くなったから、力が強くなっているはずだ。
部屋に在る椅子を持ってみようと思い、移動する。
体が軽いか?
歩いてみたら違和感を感じたので、立ち止まる。
その場で軽くジャンプしてみる。体がちょっとだけ浮く感じで。
思った以上に体が浮いた。
椅子の在るところまで慎重に歩いて、椅子を持ち上げる。
やべぇ、すごく軽い。
部屋の中を歩き回る。
体が軽くて違和感がある。
これは、危険かもしれない。
迂闊に走れない気がする。
STRの値を”50”にしてみた。
普通に歩ける様に感じる。
椅子を持つ。
軽く感じるが、違和感はそれほど無いかな。
取り敢えず、この値にしておこう。
街の外に出たら、実際に走って確認しよう。
いざという時に、走って逃げられないと困るからね。
さて、準備はこんなところかな?
さっさと、この街を出よう。
1階に降り、鍵を返して外に出た。
東門まで歩いて、手続きをしてこの街を出た。
何事も無く街から出られた。
ふぅ。
さぁ、次は王都だ。きっと治安は良いだろう。
楽しみにしながら街道を東に向かった。
2019/06/20
ステータスに、”性別”と【称号】を追記しました。
2019/11/24
ルビの追加と、「」の一部を『』に変更しました。




