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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第二章 試練のダンジョン
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九話 勇者は煽ってフラグを作る?

 黒鉄がデリトリアとアーガルムの国境にあるダンジョに向かってから二週間。

 既にアーガルム王国首都、スコルティアの関所付近まできていた。

 スコルティアとはアーガルムの首都だが、最もアピゴレムに近い都市でもあった。

 なぜそんなところにあるかというのは『初代国王がそうしろと言ったから』という言葉のほかには説明できない。しかも初代国王がそう考えた理由は一部のもの以外には全く理解されていないのであった。


 一般的には出発点である魔界と呼ばれる大国、アピゴレムからスコルティアに到着するので行き慣れたものが一人で最低限の休憩のみで、そこまでやって、三週間程掛かる。


 普通では考えられない速度で関所に到達できたのは偏にある生物乗ってスコルティアに向かっていたからだ。


 その生物とは、スレイプニルと呼ばれる馬のおかげである。

 地球の神話にでてくるスレイプニルは八本脚の軍馬だが、この世界のスレイプニルは馬が魔力晶石の近くに住み着き変異した魔物である。

 そのため三日くらい寝ずに進んでも全くへばらず、速度は馬よりも断然早いのだ。

 そんな馬を乗りつぶす勢いで進むことで二週間でアーガルムの関所前まで来ることができた。


 あとはアーガルムに入り"ある目的"を達成し、デリトリアに向かうだけである。

 その目的を達成するためにスレイプニルを野に放し、関所に向かう黒鉄。

 ちなみにスレイプニルは主人が呼べば数分でその場に来る。という優れた習性があるのでその場に放置する。


 関所にはほとんど人はおらず、数人の商人らしき人の後ろにいるとすぐに黒鉄の番が回ってくる。


「あなたの名前と入国目的、あと税を払ってください。

 冒険者なら税は納めなくても良いです。」

「名前は、あー、ユウトだ。目的は冒険者になるため。税は1500Gでよかったよな?」


 メノスから与えられた知識があったためまごつき怪しまれることなく進めむ。


「よし、入国を許可する。ようこそアーガルム王国首都スコルティアへ」

「お勤めご苦労様。ついでに冒険者ギルドってどこにあるか教えてくれるか?」

「あぁ、ギルドならこのまままっすぐ広場を抜けていけば狼の歯の並ぶ看板がある。

 そこが冒険者ギルドとなっている」

「まっすぐか、ありがとよ」


 目的地はわかり、寄り道する必要もないのでわき目も降らずにギルドへ向かう。

 周りはファンタジーRPGでよく見るレンガの家が立ち並んでいた。

 関所の近くは露天商などはまばらに見える程度だったが、広場に近づくにつれにぎわっていく。

 円状に広がっている露天には絶えず人が物を買いに商品を見ていた。

 黒鉄はそれの流れを無視するように足を速めていく。


 少しして見つけたギルドは首を真上にあげるほどではないが高く大きかった。

 古さは感じるが、オンボロや寂れた、という感想は全く感じることはない。


 中に入ると、時間的な問題か全体的に閑散としていた。

 取りあえず受付へ向かうが暇そうに本を読んでいる受付嬢は全く黒鉄に気付いた様子はない。


「おい、冒険者登録をしたいんだが?」

「あ、すいません。新規登録ですね。こちらに必要事項を書いてください。

 その後料金を頂きまして。登録の完了となります」


 すこし不機嫌そうに指示をする受付嬢。少しイラッとした様子だが仕方ないと思い書き込んでいく黒鉄。

 終わって受付嬢に登録料と共にを渡す。


「おめでとうございます。これで終了となります、なにかご質問はございますでしょうか?」

「あー、じゃあ今からダンジョンに行こうと思うのだが、ダンジョンってのは入るのに制限とかかかっているのか?」


 そう聞くと後ろの閑散としていた席に座っていた一組の冒険者から笑い声が上がる。


「ぎゃははははは!!お前まだ登録したばっかりのひよっこだってのにダンジョンに行くってか!!

 無理に決まってんだろ!ぎゃははは!」

「ひよっこだから知らないんすよバドルさん、ダンジョンは一定の技量がないと入れないって!

 でも、身の程知らずは面白いですよねぇ!!あははは!」

「…………馬鹿がいる、私たちみたいにランクC以上じゃないと入れないの知らないんだ」


「ん、そうなのか?」

「ええ、そうです。ダンジョンは大変危険なので誰でもはいれるわけではないんです」


(そうか、技量か……ん?簡単な方法があるな、あそこで笑ってるやつらはダンジョンにはいれるようだし、そいつら無傷で倒せばいけるんじゃないか……?)


「ふむ、技量を見せればはいれるのか?」

「ええ、そうなりますけど、どうやってするおつもりで?」

「簡単だろ?そこで笑ってやがる三人組を倒せばいいんだ。

 あいつらダンジョンはいれるくらいの実力の持ち主なんだろ?それを圧倒すればいいだけだ」


 後ろの大男の頭から血管が切れるような音がする。


「アァ!?テメェ、ナメてんのか!

 テメェみたいなひょろっこいガキが俺らBランクパーティー『リュコマダ』に勝てるわけないだろ!?」

「やってみたらわかる、とだけ言うとして。俺は早くダンジョンに行きたいんだよ。

 んで?受付嬢さん、できるか?」

「はぁ……たぶんできますよ?前にもそういう人がいましたので」

「じゃあ、さっそくそうしたいところだな。」


 黒鉄は『リュコマダ』と名乗ったパーティーのリーダーであろう大男に近づき手を差し出す。


「よろしく頼むぜ、俺の実力を示す物差しになってくれ」

「テメェ、あとで後悔しても知らねぇからな」


 黒鉄が振った勝負で彼が勝てばさっさとダンジョンに迎える。

 という短絡的で楽観的な行動で黒鉄は『リュコマダ』たちを相手にすることになった。

行動が荒いですけど、焦ってるだけです。

冷静になればもっと穏便に行動できる......はず。


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