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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第一章 魔界召喚
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八話 あいつを助けるためにできること?

 メノスは食堂で待っていた。

 丁度昼飯を食べ終わったようだった。


「む、来たかクロガネ。体は大丈夫……ではなさそうだな。

 流石にあれだけのことをすれば仕方ないか」


 少し心配したぞ?と言いながらこちらに近寄ってくる。


「あぁ、すまん。心配かけたか」

「それはそうだろ、あれから一週間は寝ていたんだぞ?」


 メノスからサラッとそんな言葉が出てきた。


「は?一週間も寝込んでたのか!?」

「あぁ、ぶっ倒れてたから約一週間だ。

 時折苦しそうに声を上げるわ、そうと思ったら魂が抜けたように静かになるわ。

 世話係がいないと危ういと思い付きっ切りで専属メイドだけでなく他の者にも奉仕させていたんだ」

「お、おう。それは、ほんとにすまん」

「いや、仕方ないことではあるからな」


 コホンと言葉を切り、話題を切り替える。


「それで?私は一週間前のことをずっと考えていたんだが。

 貴様に聞きたい事があるのだが、教えてもらえるかな?」


 そういいながら元の席に戻り、俺にも着席を促す。


「あぁ、俺も聞きたいことがあってな。

 先にそっちの答えから聞こうか」

「すまんな。さて、私の聞きたいことはただ一つ。

 お前と人間側の勇者との関係じゃ。」

「あいつとの関係、ね。

 そんな複雑なもんでも特別なもんでもないよ、ただの幼馴染だ」

「そうか、それにしては必死だったように見えたが?」

「そらそうだろ、一年間俺しかあいつのことを覚えていない状態で探しまくってたやつが

 こっちにきて二週間と少しで簡単に会えたんだ、必死にもなる」

「そうか、ならば私は特に何も言うことはないかのぅ」


「さて、それで?貴様は私に何を聞きたいんじゃ?」

「聞きたい事は『召喚の儀陣』についでだ。

 今回、あいつに会ったことで調べる必要があると思ってな」

「ふむ。そうか、わかった。それで?具体的にはどのようなことを聞きたい?」


 俺はここに来るまでに粗方考えていた質問の項目を伝える。


「一つは『召喚の儀陣』に催眠や洗脳、記憶を封じるような仕掛けがあるのか。

 またそれらを陣に組み込むことができるのか。

 次は陣をどうやって作ったのか。

 あとは、人間側の陣はどうやって作られたのか。

 くらいか」

「ふむ、そのくらいならば簡単に答えられる。

 一つ目の答えはそんな仕掛けはないが組み込むのはある程度の実力がある者ならば簡単だろう。

 二つ目は少し長いので先に三つ目について答えよう。

 人間側はお前の前に現れたあの老魔法使いが陣を作ったようだぞ」


 俺を最後まで翻弄して逃げた老魔法使いが陣を作った、というのは薄々気づいていたりするため

 そんなに驚きしなかったが怒りのゲージは溜まっていく。


「そうか、あいつか。

 そうじゃないのかという発言はあったからな。そうだろうとは思っていた……」

「考え込むのはいいが、まずは質問の答えを聞くのが先じゃろうて。

 私が陣が陣を作れたのは偏に、魔力晶石が埋まっている地域にあるダンジョンのおかげじゃな」

「ダンジョン?どういうことだ、そこに何故陣を作るための何かがあるのか?」


 頷きを返してくるメノスはそのまま答え続ける。


「正確に言うとダンジョンの最下層の限られたものしか入れない遺跡の文献

 だがな」

「入れない?なにか制限でもかけてあるのか?」

「あぁ、制限というよりも試験みたいなものだがな。

 簡単に言うと入ろうとするものにそれぞれ別の問題が投げかけられる。

 それに正解を答えることができたものは内部に転移できるという仕掛けだ」

「そういうことか、大体わかった。因みにメノスはどんな問題だったんだ?」


 聞くとメノスは少し話ずらそうな顔をする。


「実はな、問題の内容はすべて遺跡から出たあとに消されるようなんだ。

 私も、私と共に入ったものはその問題の内容の部分だけ全く覚えていなかった」

「結構な仕掛けがあるんだな。

 それ以外に特別なことはあるのか?」

「いや、それ以外は特にないぞ」

「ふむ、そうか、わかった。

 老魔法使いはどうやって作ったのかわかるか?」


 考え込むメノス、ある程度の時間が必要そうなので水を飲んで乾いていた喉を潤す。


「私と同じように遺跡から構成を得たのなら、アーガルムの南西でデリトリア公国という国との国境にあるダンジョンにヒントがある。と私は思うが……それが絶対とは言い切れん」

「そうか……。」


 頷くと俺は考え込む。

 これからどう行動すればいいのかを。

 あの日、白木と会ってから、

 俺のこの世界での目標は白木の記憶障害を取り除き、元凶を炙り出し制裁を加えることだ。

 そのためになにをすればいいのか。

 白木を奪取することか、白木の記憶障害の原因を見つけるべきか、元凶を探すべきか。

 今の俺ではあの老魔法使いにすら勝てなかった、もしあれより強い奴がいれば俺はひとたまりもないだろう。

 考える。何ができるか、何をすべきか、何をしなければならないかを。


「メノス、お前は人間側の勇者の脅威を取り除くなら生かしても殺しても良いといったな?

 なら、俺はこれからそのアーガルムとデリトリアの境のダンジョンへ向かって自分を強化しながら遺跡を探したい。

 俺は白木を助けたい。そしてあいつがああなった元凶と原因を潰すために行動したい。

 魔界への脅威を取り除くために直接かかわるわけではないが……。

 許可をもらえるだろうか?」


 少し驚いたように目を開く。だが、面白そうに顔に笑みを浮かべ


「いいだろう、私としては勇者を取り除けばあとは昔のようにあいつらを追い返せばいいだけだからな。

 手段を問うつもりもないし、好きなようにしていいと思う。

 だが呼び出しを掛けたときは否応なくこちらへ来てもらうぞ?」

「あぁ、それでいい。」


 そうと決まれば善は急げ。椅子から怠いからだを立ち上がらせて言う。


「早速だが、目的のダンジョンへ行きたい。

 詳しい場所とその周辺の地域の情報、あと物資がほしい」

「わかっておる。少し待っておれ、すぐに準備しよう」


 こうして、俺は遠く離れたダンジョンの攻略をすることになった。

 これから起こることは決して楽なものではないだろうが、白木を助け出すために

 何があっても諦めることはできない。そう己を奮い立たせ行動を開始する。

次回からダンジョン攻略へ向かいます。

基本ぼっちマンなんで仲間は増えない、と思います。

もしかしたら増えるかもだけど……。

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