七話 勇者は儚い夢の中?
今回は短いです。
すいません。ちょっとリアルで時間が取れませんでした……。
俺こと黒鉄 遊兎は今夢を見ている。
俺とあいつは幼なじみだった。
幼稚園からの付き合いで、小学校中学校はエスカレータ式だったので自然と。
高校は少し相談しながら、近くの進学校へ進んだ。
学校でもほとんど一緒にいた。そのせいか周りからはおしどり夫婦なんて呼ばれていた時期もあった。
あいつと俺が離ればなれになったのは高校二年の秋頃だった。
文化祭も終わって少し祭りの余韻が残っている、そんな時期だった。
あいつがいなくなる前日に俺はあいつと話をしていた。
学校の誰もいない教室で二人きりで。
「ねー、なに読んでるの?またアニメの小説?」
「はぁ、アニメの小説じゃなくて、ライトノベルな」
「そうだったっけ?ごめんごめん、にしても本好きだねー」
「まぁな、そんで?なんか話があんだろ?」
あいつはその頃少し元気がなかった。
家でなにかあったのか、俺の部屋によく来るようになっていた。
「んー、そうなんだけどね。遊君はさ、将来何になりたい?」
「は?いきなりどうしたんだよ。前から知ってるだろ、小説家だよ」
「変わってないねー。」
わかりきったことを聞くあいつはやっぱりおかしかった。
本を閉じてあいつの目を見ながら問いただす。
「どうしたんだよ、やっぱり少しおかしいぞ?」
「なんでもないよー。ほんとに」
あいつの目が泳ぐ。こいつの嘘をついてる時の癖はわかりやすい。
でも無理に聞き出すのも悪いと思いこの場は保留する。
「はぁ、嘘はつかなくても良いんだけどな……。
仕方ない、話したくなったら話してくれよ。」
「うん、ごめんね。そろそろ時間だし帰ろ?」
「はいはい、少し待っとけよ。鍵閉めるから」
その日はこれ以降会話もなく帰る。
俺はこの時の事をどれだけ後悔したことか。
なぜもっと聞き出さなかったのか。無理にでも聞けばあんなことにはならなかったんじゃないか。と
次の日、あいつは学校に来なかった。
それだけでは無く、周りのやつはあいつの存在すら忘れていた。
訳が分からなかった。昨日まで隣にいた存在が消え、そいつがいたこと自体が忘れ去られている。
クラスメイトや学校の先生だけでなく、あいつのことをよく知っている俺の両親やあいつを生んで育てた張本人である白木のご両親も忘れていた。
俺は毎日毎日あいつのことを探していた。たとえ周りに不審がられてもやめるこはなかった。
だが、それでもあいつは見つからなかった。
俺は、最後は、あきらめた。あいつを忘れることはなかったが。探すことを諦めた。
そうして一年ほど過ぎたとき、あいつがいなくなった頃と同じ時期に
俺は、転移し、あいつと再会を果たすことができた。
◇◇◇
目が覚めると最近よく見る天井が見る。
体を起こそうとすると体が張って動きにくい。
昔の夢を見てた。頬に何かが伝う感覚がある。
「あぁ、ハハハ。やっと、やっと見つけた。
諦めてたはずなのに、こんなとこで見つけるなんて。
ハハハハハ。…………ちくしょう……うれしいなぁ……」
コンコン
ノックが響き、その後メイドが入ってくる。
「お目覚めになられましたようですね。
クロガネ様、メノス様がお呼びです。食堂までお越しください」
「あ、あぁ、それはいいんだけど。体が怠くて動きにくいんだ。手伝ってくれないか?」
「承ります」
俺はメイドに支えられ、食堂へ赴く。
次回は反省会?のようなものです。
土曜日なのでちゃんと書けるかと思います。




