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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第三章 ≪黒≫の目覚め
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四十三話 流転する物語、もう一つの目

すいません!更新遅れました!申し訳ない!

言い訳は活動報告にさせてもらいます!!!

とりあえず読んでもらえればと思います!よろしくです!

 

「っはぁ……。危なかったぁ……」


 顔を守るように交差させた腕を解き、かがめた体を伸ばしながら、辺りを見渡す。

 辺りに漂う血肉の、生臭い匂い。そしてチリチリという草木の焼ける音。

 土煙が少しだけ舞うその中で、もっとも地面の焦げた場所に、爆発の中心点に俺は立っていた。

 俺自身は服が少し破けたり焦げたりした程度で怪我らしいものはなかった。


 ほんの少し前までは森の中のちょっとした休憩場所になるような広い空間は、エウエレスと名乗った老魔法使いの自爆魔法のようなもので一面焼野原とまではいかないものの、近寄りがたい空間へと変貌してしまった。


 爆心地は俺の目の前。いきなりわけのわからないことを言いだして俺を巻き込み自爆しようとしていた。


 なぜ、俺がこうして無事なわけは、ギリギリで自己強化をするのが間に合ったのと、エウエレスの体内で構成されていた魔法の核をつぶすことが出来たからだ。


 その証拠に目の前には腕と頭が無い真っ黒焦げのエウエレスだった死体に『白縫(しらぬい)』が突き刺さっている。

 俺はそれ引き抜き、一呼吸つく。


「ふぅ……。なんとか防げたか。……しかし、自爆する前に見捨てるとか神がどうのとか言っていたが、まさか自分の意思で爆発したわけではないのか……?」


 と考え込みそうになるが、自分の目的を思い出す。

 ここで悠長に考えている間にも、洗脳状態の白木が魔界に攻撃を仕掛けているかもしれないのだ。

 とりあえずは考えるのを置き、魔界へと向かうのが最善だろう。


「ここからもう少しで魔界に接する壁のはずだから、まずはそこへ向かうか。そのあと壁をどうやって越えるかはまた考えなきゃな……」


 そして、自分の脚と腹に鷲座(アルタイル)大熊座(カリストー)の魔法陣を描きこみ、走り出す。


 その数分後には壁の前に到達するが、壁は予想よりも高く容易に飛び越えることはできそうにない。

 魔法で強化された石で組まれているため簡単には壊せそうにもない。その魔法を破壊しようにも石の内部に陣が刻まれているのか、どこにも陣は見当たらなかった。


「とりあえずもう少し奥の方まで壁を見てみるか。どこかで魔物が壁を壊しているかもしれないし、風化してボロボロの部分もあるかもしれない」


 壁を辿ってどんどんスコルティアから北のほうへと進む。

 進んでいくと段々と壁の周囲の草木が増えていく。森の奥にまで広がっているのだろう。


 そして、更に数分たったころに、目的の破壊できそうな壁の部分まで到達することができた。


「こっから先は壁の素材に木材も混じっているのか?これならどこか壊せそうなとこも見つかるな」


 北へ進めば進むほど木材と石材で作られる壁が目立ってきていた。

 それでもスコルティアに近い場所の壁は劣化防止の魔法が刻まれていたようだが、今俺のいる場所は予算の都合でなのか、ただの手抜きなのかは知らないが劣化防止の魔法が刻まれることなく長年に雨風にさらされ続け、ボロボロになっていた壁だった。


「これくらいなら、壊せるか」


 腰から『白縫しらぬい』を抜いて、壁の特に脆くなっている部分を斬る。

 流石に一度だけでは完全には崩れていないが、数回で俺一人が通れる大きさの穴を開くことができた。

 その穴を抜け、魔界へと久々に足を踏み入れる。


「あとは、メノスのとこまで急いで戻るだけだな。間に合うといいんだが……」


 そうつぶやいた時だった。腰に納めている『白縫』とそれに付けていた『鈴黒(れいこく)』が震えだした。

『鈴黒』はまるで俺をどこかへと誘うように、ある方向へと引っ張られているようだった。


「何が起こってるんだ……?こういう場合は引っ張られる方向に何かあるとかそんなのだろうと思うが……」


 暫し鈴の指す方向へと行くかを迷うが、念のために行くことにする。

 なにかあった場合はそれを見て判断すればいい。面倒後ならば少々心苦しいが見て見ぬふりをしよう。

 そう決めて、走り出す。


 鈴は森から抜ける道を示しているようで、段々と木々が少なくなっていく。

 それと同時に、魔力の渦のようなものをこの先から感じるようになっていた。

 しかも、それが二つあり、その二つとも見知った魔力なのだ。


「これは……言い方はおかしいかもしれないが、ビンゴだな」


 そう思いながら、どんどんスピードを上げていく。

 魔力の渦に近づくにつれて、二つの魔力の質が前に感じていたもと異なるものが混じるのを感じれた。

 二つともにウェルシュドの魔力のような、つまりは古龍種エンシェント・ドラゴンの魔力が混ざっているのだ。


「一つは、忌々しい奴とかの魔力だろうと思うが、もう一つは……?」


 森を抜けて少し荒れた大地を蹴りつけ、疾走する。


 だが、その途中。二つの魔力の渦が突然、掻き消えた。一つは霧散するように、無理やり散らされたように感じられ、もう一つの方は封をするように納められていた。


「決着がついたのか……?分からんが、急がねぇとな」


 そして、二つの人影が見えてきた。

 一つはこちらへと俺を召喚した張本人。闘いを勝利したのか、ゆったりとした動作で倒れこむ人影に近づく。

 倒れこんだ人影は俺の探し求めていた人。ぐったりとし、全く動く様子のない白木だった。


 だが、メノスが白木を抱きかかえようとした、その時だった。



 ……カヒュッ……。ゴポッ……。


 白木の握っていた杖はメノスの胸を貫いた。

 それと同時に、白木から、先ほどまで感じていた、忌々しい蛇の魔力が、溢れ出す。


「ヒヒヒヒヒ、ヒャアハッハアァァァァァァァ」


 白木の声で、白木のものとは思えない笑い声が響く。


「メノォォォス!!!てめぇえええ、白木ィィィ!!!」


 俺の声から、普通ならば絶対に白木へと発しないような言葉が出てくる。

 頭は真っ白になり、自分の制御下にあるように思えないが、それでも体は『白縫』を抜刀し、白木へと駆けたのだった。

次回覚醒するとかいった馬鹿はどこだ!(ココダ!!


はい、すいません、覚醒まで持ってこれなかったです。

次回はまじで覚醒させます(どっちをとは言わない)


てことで、次回は来週の金~土になると思われます!

では~ノシ

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