表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第三章 ≪黒≫の目覚め
39/47

三十八話 行動、察知、予感

遅くなりました!今回は三視点でお送りします!

黒鉄、あのお方、メノスとなっています!

『よし・・・・・・。転移魔方陣が起動出来るようになったよ』


あれから直ぐにウェルシュドが当初の予定通り転移魔方陣を起動させることになった。

その間に冷静になり色々と考えていたが、多分白木に『赤き蛇と神の毒(マサエル・サイン)』を向けたのは白木を回収していった老魔法使いだと思う。

根拠なんてものは何にも無いが、それでも俺はそう確信していた。

取り敢えず今は、白木から一種の呪いのようになっている『赤き蛇(マサエル)』を取り除くことが最終戦事項だろう。


「あぁ、終わったか。なら直ぐにでも行こう」

『じゃあ、その陣の上に乗ってくれ。』


俺たちはウェルシュドが指差す陣の上に乗る。


「世話になったな。また今度、白木も一緒にここへ来よう」

『ふふふ、それは楽しみだ。期待して、待っているよ。』

「それじゃあ、起動させてくれ」


ウェルシュドは頷き、ゆっくりと陣に魔力を注ぐ。陣はそれに反応し輝いていく。


『クロガネ、君に一つだけ言っておこう。

《黒》は 有限を無限にする力だ。そして、その根源は"可能性"だ。』

「可能性・・・・・・?」

『そう、可能性だ。君の心が折れたとしても、目の前に大きな壁が立ちはだかったとしても、君は前を向き、僅かな可能性を信じ進め。《黒》はそれを力の根源とする』

「諦めんじゃねぇってことか」

『うん、簡単に言うとね。

赤き蛇(マサエル)』は僕たちでは打倒することが出来なかった。僕たちの力が足りなかったからだ。でも君なら、君と君に宿る《黒》なら、可能性は0では、ない』


そう言い切った後、陣が一層に輝きを増す。


『それじゃあ、がんばってね。魔界を救い、愛する者を守る勇者くん』




――。目の前が明転する。

耳には騒がしい声、肌を撫でるのは暖かい空気。


「外に、出たのか」

「そのようですね……。クロガネ様、クロガネ様はこれからどう動くおつもりですか?」


ティシスはすぐ、それを切り出してくる。

俺は、少し迷い、さっきまで考えていたことを話す。


「俺は――。」



◆◆◆



それは、森の中で眠っていた。

その場所は大きな十字架が飾られた墓地だった。

十もない程の豪勢な墓石の置かれた場所で"それ"は眠っていた。


だが、それは突然の振動で眼を覚ます。

それは、知っている者にしか分からない程小さく、特有の鼓動だった。


『……。アレを、解き放ったのか……。』


"それ"のその一言と共に威圧が増す。それを恐がり、周りの生物は逃げ出した。

と、同時に威圧が霧散する。

何事もなかったように


『さて、アレはどこへと向かっている……?』


ソレは黒く輝く図体を動かし、周りを見渡す。

そして、ある方角へと顔を向け、その視線の先に居る白い何かと目線を合わせる。


『こちらで処理しろ、ということか。無茶を言うものだな』


直ぐに顔を背け、ある人物と連絡を取るために陣を作る。

そして、それに話しかける。


『聞こえているか?――。』



◆◆◆



その頃メノスは、書斎で転移魔法のことを調べていた。

黒鉄を地球へと返す方法を探るために、城下町であるアピゴレムの近くにある遺跡から出土した資料を読み漁っていた。


「うぅむ……。やはり見つからんなぁ。」


資料自体は有益なものが多かったが、転移魔法については全く書かれておらず収穫は全くなかった。


「やはり、あの老魔法使いに聞くのが早いか……。だが、相手はこちらを目の敵にしておるし……。素直には聞いてくれんじゃろうのぅ……」


そんな風にメノスがうんうんと悩んでいると、城の後ろにある森から鳥が羽ばたく音がする。

それも一羽や二羽ではなく数十、下手すると百数羽の鳥と思われるほどの音がした。


「……。この気配……あのお方が起きたのか。にしても何というはた迷惑な、この調子だと数週間は動物が戻ってこないぞ?」


過去にも何度か同様のことが起こり、二、三週間ほ動物が戻らず、城下町に済む猟師が困っていたことを思い出す。

先ほどとは全く違うことに頭を悩ませていると、どこからともなく声が聞こえる。


『聞こえているか?我が血族よ』


その声を聴いたメノスは嘆息する。


「はぁ……。やっぱり起きていたのですか。お爺様、そう毎回毎回起きるたびに周りの動物たちを驚かせるような真似はしてほしくないのですが?それに、いきなり念話をしてくるとは、どういうご用件でしょう」


『あぁ、すまなかった。だが、今はそれどころではないんだ』


「それどころではないとおっしゃられても……!」


『こちらへ向かって、勇者が移動している』


「どういうことですか!?」


『さぁな、それは俺にも分からん。ただ、普通に来るだけならまだマシなのだが、今回は何やら不穏な魔力を感じる』


「不穏な、魔力ですか?」


『あぁ、大昔に感じた、忌々しい雰囲気だ。気をつけろよ、我が血族。古の龍は手強いぞ』


そう、言い残して、念話が切られる。

メノスはしきりに首をかしげ、嫌な予感からくる冷や汗をぬぐう。


「とりあえず、早急に対策を練らなければ……」


そう遠くないうちに、この予感が当たることを確信しながら、そう、呟いていた。








あのお方の正体は簡単に予想できているはずですが、名前が出るのは三章終わり~になります(予定)

次回は、取り合えず黒鉄の視点に戻りますが、やはり最後からメノスのほうへ行きます(予定)


そして、予定は、未定


あ、感想や評価等々等お待ちしております!


では、また来週です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ