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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第二章 試練のダンジョン
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三十話 二人の力とアヌビス

更新遅れて申し訳ないです!

三十話目です!よろしくお願いします!

 私は、ティシス=レシアス。レシアス宗国の第三王女です。

 第三の試験をするために、転移させられ、目の前にいるアヌビスと名乗った魔物と対峙しています。


 隣にいるフィリアは、護衛として私を守るために、斜め前に位置取りをしています。

 そして、数メートルほど離れた場所に、堂々とした態度で槍を持ち、こちらへと言葉を投げかけてきます。


「キサマらが、ダイサンのシケンをウけしモノだな。オノがブキをトりワレにチカラをミせよ」


 と。どうやら、戦闘にて力試しをして、合否を問うようです。

 一応転移直後に戦闘の準備はしているのですが、それでフィリアに声をかけ、もう一度確認を取る。


「フィリア、準備と覚悟は出来ていますか?」

「大丈夫です。正直、これくらいのこと私一人でできなければならないはずなのですけどね……。

 今回もお手数をおかけしなければならいようです」


 ティシスはいつも申し訳なさそうにします。特に気にしないでほしいのですが……。

 私自身は一人、後方でふんぞり返って闘いを見ているのは好きではないので、二人で一緒に戦うことに忌避感はないのですが、ティシスはそうではないよです。


「さて、ジュンビはオわったようだな。ではハジめよう」


 まず、動いたのは言わずもがなアヌビスです。

 手に持っていた槍を突き出しながら距離を詰めてきます。

 ほんの数歩で私たちの目の前に現れるという、普通ではありえないことをしながら、です。


 アヌビスは異常な速さで距離を詰められ、隙を見せた瞬間、槍を横なぎに全力で振りぬいてきました。

 それをティシスがギリギリで剣を使い防ぎます。

 私はティシスが抑えてくれている間に距離を取り直し、魔法を詠唱していきます。


 その魔法は、『真眼(トゥルー・アイズ)』を持つものだけが使うことのできる魔法です。

 発動するには、長い詠唱と対象者に触れることが条件となります。

 既にここに来る前に、フィリアに触れることで二つ目の条件はクリアしていますが、詠唱は発動の直前でないといけないのは、どの魔法も変わりはしないので、時間が掛かってしまいます。


 その間にも、フィリアは私の元へとアヌビスを行かせないように攻撃を防ぎ、時に攻撃することで時間を稼いでくれています。

 ガギンガキンという金属同士のぶつかり合う音のなか、私の詠唱する声が大きなこの場を流れていきます。


「『Look at my eyes.《私の眼を見よ》That eye sees everything and understands everything.《その眼は全てを見抜き、全てを解する》You borrow my eyes and become Valkyrie rushing through the battlefield!!!.《汝、我が眼を借り受け、戦場を駆け抜ける戦乙女と成れ》』」


 詠唱が終わると、私の体とフィリアの体を結ぶ魔力の通り道が築かれていきます。

 そのラインは、私の眼で視た全ての物をフィリアに見せるためのものです。

 たとえどんな攻撃であろうと、このラインは切れることなく、私たちの意思以外では消えることはありません。


「んむぅ!?」

「逃がさん!」


 アヌビス何かを感じ取ったようで、素早く後ろへと跳躍します。

 が、それを解っていたかのように着地地点まで一気に加速し、手に持つ剣を振ります。

 それをアヌビスが防いだかと思うと、フィリアが隙を突くように、右足でアヌビスの太股を思い切り蹴ります。

 魔力の最も薄い部分を的確に狙った一撃は、さすがのアヌビスでもよろけてしまうほどでした。


「ナゼ、いきなりコウゲキがここまでスルドくなるのだ……?」


 とアヌビスは首をかしげながらフィリアの攻撃に耐え忍んでいます。


「簡単なことだ、お前の一挙手一投足の全てを、私が理解しお前も意識していないような隙を突いているからだ」


 フィリアは攻撃の合間に、アヌビスへ返答します。

 なぜ、私とのラインが繋がれただけで、そこまでのことが解るのかというと、全ての生物は必ず多い少ないは在るにしろ、魔力を持っています。

 しかも、どんなに訓練し隠そうとしても、挙動に伴い魔力が体内外を移動するのです。

 その微量な移動すら、読み取る私の『真眼(トゥルー・アイズ)』は読み取ってしまいます。


 私自身はそれを読み取ったからと言って反応できる訳ではないのですが、フィリアは護衛として、どんな相手の挙動にも反応できるように訓練しており、魔力のほんのわずかな動きにすら的確に動いています。

 だからこそ、アヌビスのような魔物にも互角以上の渡り合いが出来ているのです。


「むむぅ……。ヤッカイだ……。」

「そう愚痴るのであれば、早々に降参し、私たちを通してくれないか?」

「それは、デキない。ワレのヤクメはキサマらのチカラをミサダめることだ。

 まだ、キサマタチのスベてをミていない」

「そうか、ならば!早々にケリを付けられるようにするまでのこと!」


 そう言い合うと、またすぐに戦闘に戻る。

 このときからティシスも戦闘に参加出来るように魔力を練っていた。

 アヌビスが槍を突き出せばフィリアはそれを華麗に避けて、がら空きの下半身へと剣で攻撃を加え、

 また槍を振り払うと、今度はそれを剣で防ぎ、同じ場所を蹴り上げる。

 さすがに痛みに耐えかね少し後退すれば好機と見なして剣で数度突き、切り上げる。

 両方をギリギリで回避し、空いた胴体へと槍で突く。

 それを捻って最低限で避け、槍を剣で払い落とす。落ちた槍を拾おうともせずにアヌビスは踏み込むことにより、フィリアに裳底を打つ。

 が、完璧に決まる前に妨害のための炎魔法が飛んでくる。

 威力はないが、弾かなければある程度の傷を負ってしまう物だった。


「ナカナカのコンビネーションであるなぁ!!!」


 アヌビスは的確なタイミングでの妨害をそう評した。

 槍で炎を払えばフィリアの攻撃により戦闘が続行できなくなり、フィリアの攻撃を防げば炎により痛手を負い、戦闘を続けることはできても、すぐに負けてしまうだろう。


「これで、終わりだぁ!」


 そう、叫びながらフィリアは迫ってくる。

 アヌビスの取った行動は。


「そこまで!ワレのマけとしよう!」


 と声を張り上げるとこだった。

 しかも、ただ大声を出したわけではなかった。

 その声には魔力が乗せられて、全方向に広がっていった。

 そして、その声は衝撃波のようなものになり、フィリアやティシス、そしてアヌビスに向かっていった炎の魔法にすら響き、行動を停止させるまでに至っていた。魔法に限ってはその声だけで消滅していた。


「さて、これでシケンをシュウリョウとする。キサマら、イいウゴきをしていたぞ。

 もっとタンレンをカサねていけばもっとツヨくなれるだろう」


 そう言い残してアヌビスの姿は霧のように薄れ、消えていった。

 先程の声により、動きを止められた二人を残して。

詠唱に英語を入れてみました(グーグル先生強いですね)

どうでしょうか?


次回の更新も時間がかかってしまうかもしれません。申し訳ないです

アヌビスの最後のアレは本当の力を見せることにより負けてないよ!というのをアピールしたかっただけです。

あの人(?)は意外と負けず嫌いなので……。

次回は蛟vs黒鉄の決着となります。ご期待ください!(していいと思います、はい


追記:前話の方少しだけ追加しました(本当に少し)一応入れとかなければならないものなので(忘れるなよ

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