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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第一章 魔界召喚
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三話 勇者の適正は予想外?

 メノスに案内された部屋は昨日貸してもらった部屋よりも更に広かった。

 部屋には天涯付きのベットやら本棚やらタンスがあった。

 なんというか貴族の寝室とかそいう雰囲気の部屋。という言葉が俺の頭に浮かんできた。

 呆然としていた俺にメノスは呆れながら声をかけてくる。


「一応私は魔王だからな。こういう部屋の一つや二つはあるのだがなぁ。

 というかはよ此方へ来い、そんなとこに立っておっては用事を済ませられんだろうに」

「ん。ああ、すまない。

 流石にこんな広い部屋だとは思ってなくてな」


 そんなことを言いながらメノスのそばによっていく。


「それで?俺はここで何を教わるんだ?格闘術か?剣術か?」

「阿呆。室内で戦闘指南なぞできるわけなかろうて。

 それに貴様が得意な分野も分かってないんだ。指南しようがない。

 だから先ずは貴様の魔力適正と固有能力を識別する」

「それもそうか。」


 魔力適正。さしずめ魔力の系統をみて魔法の得手不得手をみる。といったところだろう。


「それで?俺は何をすれば?」

「少し待っとれ、ちと道具を取り出すからの」


 そういってメノスは部屋の一番端にある棚から水晶のような球体と同じような材質の正八面体を片手だけで器用に取りだし戻ってくる。


「先ずは魔力適正から見るとしようかの。

 こっちの晶石に手を当ててみてくれんか?」


 そう言いながら球体の方の水晶を渡してくる。


「掌の上に乗せてみろ。晶石に向かってなにかが流れていく感覚があるだろう?

 それに意識を傾ければ自分の魔力がどの様なものかがわかるはずだ。」


 俺は言われるがままに意識を掌の晶石に向ける。

 段々と血のようなそれでいいて全く別物のなにかが流れていくのを感じる。

 これが魔力か。と思った瞬間に流れが一気に加速する。


「一応説明しておく、魔力適正は『魔法陣』サインと色の組み合わせで決まる。

 火なら赤い太陽、水なら水色の玉、土なら茶色の岩、風なら緑色の翼、という風にな。

 ただ極希ではあるが複数の適正を持つものが居る。そういう場合は

 一番強い力が『魔法陣』サイン次点が色、三つめまでいくと晶石自体が薄く色が着く。

 まぁそれより希少なのは治癒系だったり呪術だったりとあるんだが・・・まぁそんなもの出ることはないは・・・ず?」


 メノスの言葉が止まり少しして笑い声が響いた。


「はっはっはっはっはっは!!これは中々珍しい魔力のようだ!!

 まさか例外中の例外を引き当てておるとは!うぅむ勇者であろう筈がこの力か!

 いや、だが身体が平均より劣る貴様にはピッタリかもしれんなぁ!」


 いきなり笑われたので気になって晶石を見てみると

 先程説明されたものではない『魔法陣』サインが現れていた。

 色は白で『魔法陣』サインは掌に書かれた魔法陣だった。

 なにを意味するのだろうか?


「おーい、一人で笑ってないで説明をしてくれないか?流石に不愉快だぞ?」

「おおぅすまんの。ちと予想外の展開じゃったからな」


 そう言いメノスは言葉を区切る。


「貴様の魔力適正は補助魔法じゃ」

「……?補助魔法?」

「んむ、そのようだの。流石に勇者なのに補助魔法とは私も驚きだ」


 なんというか予想外という言葉がぴったりはまる展開になってしまた。

 元居た世界ではこういうとき大体特殊な能力を身に付けるのが王道だがなんで補助なんだ?

 と声に上げそうになるくらいびっくりだ。


「そ、そうか補助魔法か。

 一応聞きたいんだが補助魔法とはどういうものなんだ?」

「至極簡単に言ってしまうと味方のパワーやら速さやらを上げたりする魔法だ。魔法を掛ける対象に陣を刻んで魔法を発動させる。という発動方式ではあるがな」


「そうか、大体は予想通りだが...

 陣か、勿論魔法陣の書き方とかも教えてくれるんだろ?」

「そうだな、それは戦闘指南のときに一通り教えよう。

 さて、次は貴様の固有能力だ。

 勇者とか魔王とかそういう称号やら異名を持ってる者は大体固有能力がある。

 貴様にもそれがあるはずだからな」


 と言いながら正八面体の晶石を出してくる。


「やり方はさっきと同じだ。出てくるのは文字だがな?」

「分かった。その文字が読めるかは分からないから出来れば読み上げてくれ」


 晶石を掌のに置き魔力の流れを辿っていく。

 今度は速くなるなんてことは無く魔力が途切れメノスが声を掛けてくる。


「んむ、終了だ。貴様の固有能力は二つあるようだな。

 一つ目は、勇者の威圧。

 効果は格下の相手は敵対できなくなる。らしい

 多分じゃが貴様と力の差がある者は動けなくなるんじゃろうのぅ」

「ほう、そうなのか。

 敵対できなくなるってことは敵対せずに普通に話したりする分には問題無さそうだな」

「そのようだの。

 二つ目は...ほう、面白いの

 二つ目の能力は、業物。

 どんな刃物でも業物と呼ばれる域の切れ味になるそうだ

 使い勝手の良い能力が出たな」

「そうだな。それで?魔力適正も固有能力も見終わったがどうする?」


 晶石を返しながら聞いてみる。


「そうだな。少し準備時間がほしいのでな休憩しておいてくれ。

 準備ができたらメイドに呼びにいかせるからの」

「分かった。じゃぁまたあとで」


 メノスの私室から出て食堂?を通って与えられた部屋に戻ってくる。

 入ってすぐにベッドに倒れ込む。

 別段疲れているわけではないが日頃の癖というものだろう、元いた世界でもあいつがいなくなってからは学校から帰るとこうしていた。

少し湿っぽくなりながら、さっきまでのことを思い出しながら呟く。


「なんだかなぁ……。前の世界で良く読んでた異世界モノが自分のみに降り掛かると思ったより動けないもんだな。

 嬉しさより戸惑いとかの方が大きいし、これからのことを考えると少し気が滅入ってしまう」


 などと言いつつもやはりライトノベルの主人公のような展開があるのかなー。と期待してしまっていた。


 黒鉄がベッドで呟いているときにメノスは戦闘指南の準備をしていた。

 戦闘指南とは言いつつも流石に教えるには時間が無いため一番手っ取り早い方法を取ることにした。

 自分の机につきそれに使う魔法陣を書き込んでいく。

戦闘は五話になりそうです

次は戦闘指南と人間側の勇者の登場?です

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