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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第二章 試練のダンジョン
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二十二話 ≪黒≫とは?

今回は速く仕上がりました!二十二話です!

次回は一週間以内に更新できたらと思います!

「そして、黒の縁者の資格を見定めるものの一人である。これから、貴様の資格試験を執り行う!」


Q(クイーン)・ベヒモス』のその言葉を聞き、指を差された黒鉄は茫然とした。


「は?資格試験だと?」

「そうだ、貴様が黒の縁者として相応しい力量を備えているか、それを試すものだ」

「そもそも、俺には黒の縁者ってのがわからないんだが……。そんなものの資格をどう示せって言うんだよ」


 そう黒鉄が言うと『Q(クイーン)・ベヒモス』は少し呆けた顔をして、すぐに元に戻す。


「そ、そうか……。そこからなのか……。ならば軽く説明をしなければならんな。

 黒の縁者。そr_【その説明は僕がしようかな】」



Q(クイーン)・ベヒモス』の言葉を遮り、どこからか声が響く。

 その声はどこか拡声器やマイクが拾った少し荒い声のようだと思うのは、黒鉄がそれらの道具の存在を知っているからこそだろう。


【お話の邪魔をして申し訳ないね。≪黒≫についての説明は僕がしよう】


 黒鉄たちが声の主の位置を探るようにあたりを見渡す。


「どこから見てるのかは知らないが、話しをするのならちゃんと顔を見せろ。と言っていいか?」

【あぁ、僕がどこにいるのかわからないのか。ごめんごめん、今から姿を見せるよ】


 その言葉通り、すぐに姿を現した声の主。しかし、向こう側が透けて見えたり、少し揺らいで見え足りするさまはどこか、ホログラムを連想させた。


【ごめんね、今僕は別の階層から君たちを見ているからね、投影やら幻術やら置換やらの魔法を使わせてもらっているよ。

 っと、そんなことはどうでもいいかな?改めまして、≪黒≫の縁者の説明をかる~くしに来たよ】


 そう言いながら手を広げる男は、どこかの白馬の王子様を思わせるような風貌をしていた。

 白のタキシードに金髪碧眼の美男子。これでレイピアや王冠と白馬を連れていれば、いい絵になっただろう。

 さて、この如何にも場違いで怪しい雰囲気満載の男は誰なのか、そして何なのか。それを問おうとする黒鉄だった。


「≪黒≫とやらの説明の前にお前が誰かが知りたいのは、俺だけか?」

【あぁ!ごめんね、自分の自己紹介すら忘れていたよ。

 僕はこのダンジョンの最上階を守護する古龍種エンシェント・ドラゴンである『ウェルシュド』だよ。

 一応龍としては最上位の存在で、この世界で二頭しかいないうちの一頭だから、丁寧に扱ってね?】

古龍種エンシェント・ドラゴンねぇ……。それで、そのお偉いドラゴンは俺たちに直接≪黒≫について教えてくれる、と?」

【そうだよ。と言っても≪黒≫についての軽い説明_触りみたいなものだけどね】

「……。それを聞きたくない、試験なんてしなくていいから帰らせろ。って言ったらどうする?」

【う~ん、その場合は、そうだねぇ。ただで出すわけには行かないんだよね……。たぶんだけど、人生からご退場願うことになるかな?】


 黒鉄の言葉を聞き、至って真面目に返答を返すウェルシュド。


「っち、自分勝手に連れてきて、挙句拒否したら殺すって、我が儘にも程がある……」

【ごめんね、でもこっちもこっちで今は言えない事情ってのがあるんだよ。君たちが僕の元まで来れば少しくらい説明はするんだけどねぇ……。ぐちぐち言ってても埒が明かないから≪黒≫の説明をしようかな】


 そういってウェルシュドは少しだけ後ろへと下がり、雰囲気を変えながら話を始める。


【≪黒≫。それは太古、此の地に現れた者が使っていた力。有限を無限する力を差す。

 一対の≪白≫と共にある願いを叶えるためにそれは行使されていた。

 だが、その志半場で≪白≫を失い、反動で暴走し、失われていた。≪黒≫と≪白≫は失われたと同時に、適正者の元へと廻った。此の地で再度原始の契りを叶えるために、ね】


 つまり、≪黒≫というのは、ある目的を果たすための道具だ。ということだった。

 その力を操れるのは縁者と呼ばれる適正者のみらしい。

 とんだ厄介な能力の適正を持ってしまった。というのが黒鉄の感想だが、気になることもあった。


「俺がその≪黒≫とやらの適正者ねぇ……。

 気になることがあるんだが、≪白≫のほう適正者はいるのかよ」

【あー、≪白≫のほうは見つかってるんだけど今ちょっとまずい状態ではあるけどもう一頭の古龍種エンシェント・ドラゴンのほうに向かっているから、あとは『ヘイロン』に任せるしかないなかな。って感じだよ】

「ふ~ん、そうなのか。

 んで、俺はどういう適性試験とやらを受ければいいんだ?筆記か?それとも実技か?」

【あれ?試験は嫌なんじゃなかったのかい?】

「誰も嫌、とは言ってないんだがな。ただ確認のためにしなくてもいいのか?って聞いてただけだ」

【そうかい。まぁ試験は四体の魔獣を倒して僕の元に来るってだけの簡単なものだよ。気を張る必要はないさ】

「簡単に言うが、どうせ全部秘境ボスの統括者とかなんだろうな……。

 まぁいい。さっさと終わらせて俺は俺の目的を果たすだけだ」

【君の目的?ちょっと興味あるな、どんな目的なんだい?】

「大したもんじゃないよ。ただ、このダンジョンにある遺跡に、ある魔法についての文献とかがあるかの調査だ」

【ふぅ~ん、どんな魔法かは……。聞かせてもらえそうにないね。

 まぁいいか。それじゃあ僕は消えるとしようか。試験、頑張ってね】


 そういうと『ウェルシュド』の姿は霞のように消え去っていた。

 後に残るは、『Q(クイーン)・ベヒモス』と黒鉄、ティシス、フィリアの四人_正確には三人と一体だけだった。

≪白≫については二章の終わりに触れるかと思います。

≪黒≫はこの章ではっきりと説明していきますので。


次回もよろしくお願いします!

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