二十一話 黒の始まりのさわり?
遅れてすいません!二十一話よろしくお願いします!
俺たちは朝早くからダインジョンの入り口への列へ並んでいた。
もちろん、早くも次の階層を踏破するためである。そんな俺たちの周りはヒソヒソと聞こえないように押し殺した声でひしめいていた。
「おい聞いたか?あいつらがワンパーティーで『ベビーヘビモス』倒した奴ららしいぜ」
「は?本当か?俺は筋骨隆々のおっさん戦士って聞いたぞ?」
「いや、あいつだ、俺は昨日見てたからな!」
「まじかよ……。あんなガキどもがどうやって準秘境ボスクラスの魔物倒したんだよ?」
「それがよ、あの黒髪の男が剣で腹突き刺しまくったり掻っ捌いたりしたんだってよ」
「は?そんなんあんなひょろっこいガキにできんのかよ!」
「さぁなぁ……。俺にはわかんねぇよ」
噂が広がっているようだ。
まぁ仕方ないと言えば仕方ない、らしいが俺は称賛からくる少しのむずがゆさと観察するような視線への疲労を感じていた。
「あぁ、くそ。もう少し遅らせてくればよかったか?めんどくさいことにはならないとは思うがこうも好奇の目で見られ続けると気が滅入ってくるぞ……」
「そうだな。昼前にくるのがよかったかもしれんが、しかしこれから秘境ボスを倒せばもっと噂され、話は広がり、好奇の目で見られることになるはずだ。少しは慣れておけばいいさ」
「はぁ……そうか、そうだな」
溜め息をつきながら進んでいく。
衛兵に冒険者カードを見せてからダンジョンの中へはいる。
今回からは途中の階層からになるで前とは違う転移装置を使うことになる。
「さてと、んじゃ行くか。昨日いった通り秘境ボス倒してから次の層のポータルにたどり着いたら今日は終了だ。」
「了解だ。既に『魔法陣』は刻んであるから午前中にはボスの元へと辿り着けるだろう」
「『転移』」
そう唱えてさっさとダンジョンへ転移する。
少しだけ待つとすぐに感覚が戻ってくる。まず戻るのは聴覚と嗅覚だ。
周りの音が聞こえてくる。深い森の中にいるかのように四方八方から木々が風に揺られ、葉と葉が擦れる音が聞こえ、木や土、自然の香りが漂ってくる。
次に覚醒するのは視覚だ。
やはり周りは木々に囲まれていた。だが、なぜか俺達が立っているのは三階層のポータル地点ではなく、地面が均された学校のグラウンドのような場所だった。
「どういうことだ?別の場所へ飛ばされたのか?」
「そのようですね。どういうことでしょうか……。このようなことが起こるとは聞いたことがないのですが……」
そう呟いていたときだった。前方から声が聞こえる。
その声は気高い戦士を彷彿とさせるような、しかし嗄れているわけではなく、美しく響く少し低い声だった。
「汝が黒の縁者か。数奇なものだな、我が息子を殺した者がそれだとは……」
その言葉が聞こえたと思えば地面から相応の質量を持った生物の足音が響く。
その魔物は木々を折ることなく、ぬっと姿を現した。
「我が名は『Q•ベヒモス』秘境ボスたる『ベヒモス』の統括者である」
言い終えると同時に、魔物_『Q・ベヒモス』の体が発光し、小さく、そして人型になっていく。
変身?が終えると、そこに在ったのは、褐色肌と背中あたりまで伸びたストレートの銀髪が軽くなびく姿がアマゾネス然とした女だった。
皮でできた防具以外何も装備せず、武器らしいものも持っていないが、それでも、強者の風格を醸し出していた。
「そして、黒の縁者の資格を見定めるものの一人である。これから、貴様の資格試験を執り行う!」
そう、高らかに宣言しながら俺の方へと指をさしてくる。
いいところ?で終わらせてすいません。次回の更新は一週間後?にあんるかと……




