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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第二章 試練のダンジョン
18/47

十八話 腹フェチ?いいえ違います。

投稿遅れてすいません

まだテストが終わってないので土日あたりまで投稿できません

地道に書き溜めてはいますので、土日からは一本ずつ更新できそうです

「さて、今日からダンジョンの攻略にはいるぞ、まだ俺は二人との連携に慣れていないが、実践で慣れていくぞ」


 俺達はダンジョンへ挑むために長蛇の列に並んでいる。

 さっきも行ったが今日から、ダンジョンに潜ることになるのだ。

 今日は様子見程度で行こうと思うので三階層目に到達すればいいところだろう。


「次の者!冒険者カードを見せろ」


 ダンジョンの入り口から門番だろうと思われる奴から呼ばれる。

 ティシスとフィリアからカードを受け取り、門番に渡す。


「ユートとイシス、イリアか。よし、入れ。気をつけろよ」


 ティシスとフィリアは元々カードを持っていなかったようなので昨日ギルドで作らせた。

 頭文字を抜いただけだが、まぁそこまで込んだ名前じゃなくてもいいという考えから、イシスとイリアとした。


 ダンジョンの入り口は二つほどある。

 一つ目は一階層目から挑む者が入る転移装置、二つ目はこれまでクリアしたものがその階層のポータルから入るための転移装置だ。


 俺たちはまだ一階層もクリアできていないため、一つ目の入り口から入ることになる。

 転移装置といっても魔法陣が敷かれた場所が門で囲ってある程度のものだが、それでも魔法陣の四隅に置かれる魔力晶石は人の膝当たりの大きさで大量な魔力を内包している。


「さぁ、これの上に乗ればいいんよな。起動方法は……、『転移(トランジション)』」


 そう唱えると、晶石が光りだし、魔法陣に魔力が充填される。

 魔法陣が一瞬だけ強く光り、まぶしかったので目を閉じてしまう。目を開けるとまた眩しい光が入ってくる。

 さっきまで少しだけ暗い場所にいたせいか、目が慣れるまでに少し時間がかかる。

 明順応が終わると、目の前に広がる風景が入り込んでくる。


「ほー、ここまで綺麗な風景が広がってんのか、一階層目つってもダンジョンの中だろ。

 やっぱり太陽があんのか。不思議なもんだが……まぁさっさと行くか」

「ここのダンジョンは下ではなく上に広がるからな、太陽の光くらいなら簡単に取り込めるはずだ、と一応言っておこう。この階層はいわゆる初心者がダンジョンに慣れるために使うくらいの簡単な階層だ、そうせく必要はないぞ」

「まぁ、それでもタラタラするりいいだろ。ほら行くぞ」


 そう言って先に進む、遠くには剣となにかがぶつかる音やら人の叫ぶ声が聞こえてくる。

 魔物の影はところどころに見える。

 猪の魔物である『アグリオス』やら、RPGでよく見る『ゴブリン』やらが点々と存在した。


 草原が広がっていて、なぜか柵のようなものも点在してたり、道のようなものもあったりと整備されている感じもあるが少しばかり歩きにくい。

 いつものように俺は大熊座(カリストー)の『魔法陣(サイン)』を刻んではいるが、ほかの二人はそうはいかない。

 例え女騎士といえども女は女、体力的な問題は解決できなさそうだ。


 こいつらに『魔法陣(サイン)』を刻んでやれば解決するかなー。とか思い後ろを振り向く。


「お前ら、ちょっと腹出してくれんか」


 しばし沈黙が訪れる。

 ティシスとフィリアの顔をみるみる赤くしていく。


「な、な、なにをいってりゅんですか!?」


 うん、なんかすっげぇ誤解を生んでしまった。やばいやばい、こいつらなんかとフラグ立てるつもりはないから誤解を解かないと。


「あーまてまて、少し待て、説明が足らんかった。

 お前らに『魔法陣(サイン)』刻むんだよ、体力上げないとお前ら休憩挟まないといけないだろ?

 そのために腹に刻まないといけないんだよ」

「…………。な、なんだ……そういうことですか。しっかりと説明してくださいよ」

「あーすまんすまん、今のはちょっとした事故だと思ってくれ、うん」

「まぁ、それはいいがこんなとこで腹を出すのは躊躇われるんだが……」


 辺りを少しだけ見渡すと少し背の高い草の生えた場所があった。

 あのあたりなら丁度良い高さだろう。


「あそこでいいか?あの高さなら丁度良いだろ、移動するぞ?」

「あ、あぁ。刻むだけだぞ?それ以外は何もさせんぞ?」

「アホか、お前らにそんな気は少しも起こさないよ」

「それはそれで、少し傷付きますが……まぁいいでしょう」


 少し言い合いながら草村まで移動する。

 俺は愛用の絵筆を取り出し魔力を込めていく。絵筆の先から紺よりも黒い鴨頭草つきくさ色がにじみ出てくる。

 この絵筆は補助魔法を描くための道具だ。鉛筆や羽ペン少し特殊なものでは口紅等もあったが、おれが選んだのはこの絵筆だった。


「んじゃ、まずティシスのほうかな。こっち来てくれ」

「うぅ……恥ずかしいです……」

「仕方ないから我慢しろ。あと描いてるときはちょっとくすぐったいけど動くなよ」


 そう忠告して描き始めていく。他人に描くのは初めてだが、筆はいつものように体を走る。

 ティシスはくすぐったいのを我慢しているためピクピクと少しだけ震えている。このくらいなら問題はなさそうだ。

 数分程で描き上げることができた。


「よし、これで終わりだ。違和感があるようだったら魔力を少しだけ流すといいぞ」

「はぁ、はぁ……。ありがとうございます……」

「いや、いいよ。次はフィリアだ。こっちに来てくれ」

「はぁ……。まさか、初めて異性に見せる体が、こんな作業的なものだとは……」

「夢がなくて済まんかったな。んじゃ、描くぞ」


 今度は、フィリアの臍あたりに『魔法陣(サイン)』を刻んでいく。

 ティシスよりも筋肉が付いてはいるが、俺の腹よりも皮下脂肪があるのか柔らかい。

 というかフィリアがティシス以上に動くんだが、すごい描きにくい。


「おい、フィリアもう少し動くの我慢できないか?ティシスよりも動くってどうなんだよ」

「いや……。そ、それは少し難しいいというか……なんというか、ひゃうん」

「だぁから動くなっての……。はぁ、仕方ない少し雑になるぞ」


 そう言って筆を動かす速度を速める。

 星座の星と星を結ぶ線くらいしか描けないが、元々女騎士は体力があると言っていた、ならそれでも十分なものになるだろう。


「ふぅ……。ほら、終わったしさっさとこの階層踏破するぞ」

「すごいあっさりしているんですね。

 ここまで強い補助魔法を使っているのですから、結構魔力を使っているような気もしますが……」

「このくらいなら毎日やってるからな」


 喋りながら二人が上着を着る間に筆を片付ける。

 一足先に草むらから出て、周りを見渡す。特に人が集まっているわけでもないし見られていたわけではないのだろう。


「こちらの準備も終わりました。行きましょうか」

「はいはい、了解だよ」


 二人の準備が終わったようなので進み始める。

 体力の問題はこれで解決したからさっき以上の速度で進めるだろう。

 この調子でいけば、昼飯を食べるころには二階層目に行くことができるはずだ。

僕は腹フェチじゃあないけど柔らかい部分は好きですb


今回もこれからもエロの方向には持っていくつもりはないのでご了承お願いします


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