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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第二章 試練のダンジョン
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十四話 次に目指すは?

「さて、協力をするとは言ったものの、まずはお互いの目的をはっきりさせておきたいところだが……」

「そうですね、私は先ほどお話したことが全てですので、できれば貴方様のお話を聞きたいところです」


(まぁ、そうなるよな……。どこまで話したものか。メノスにそういうことは自分で判断しろって言われてるし……。)


「さー、どこまで話せばいいものか……。とりあえず、場所変えたいからその前にそこで伸びてるフリしてるやつを叩き起こしてやるか。

 おい!そこの女騎士!いい加減起きねぇと、また威圧喰らわせるぞ!」


 ビクッ!と体が驚いたように反応する。

 ゆっくりと、起き上がりながらことらを見る。少し目が腫れているのは泣いていたためか。

 起き上がらせてもいいのだが、何分下のほうが危ないので出来るだけ触れたくはなかったりする。


「早くしろって。じゃねぇと置いてくぞ?」

「そ、それはひどいのではないか?もう少し紳士的にそう、例えば起こしてくれるとかしてくれてもいいものを!」

「うっさい、まず自分の状況を見て言えよ。そんな色々とぐちゃぐちゃな奴を起こしに行くとかありえんだろが」

「ううぅ、自分でやったくせに……。」

「お前が俺を通らせなかったせいだっつの。いいからさっさとしろ」


 女騎士はヨロヨロとまだ腰が抜けているのか木に縋りながら起き上がる。


「さて、近くに村があるしそこで話をしようかね。そこの女騎士も着替えさせなきゃいけねぇし。

 移動はー、はぁ、しゃーないから俺の使ってるもんを出すか……」

「わかりました。しかし、出す、というのはどういうことで?」

「すぐわかるからちょっと待っとけ。その間に少しでもそいつの服乾かしとけよ」


 そういって少し離れ、スレイプニルの笛を吹く。

 数分後には二、三体のスレイプニルがここに来るだろう。


(そうだ、自己紹介がまだだった。そこの女騎士も名前わかんないし、お前らも俺絵の名前知っとかないと呼ぶのに不便だろうし、一応言っとくか)


「おい、女騎士、お前の名前は?さすがにことあるごとに女騎士って呼ぶのもめんどくさい、教えろ」

「はぁ、もう少し紳士的に聞けないのか……。私の名前はフィリア・マックールだ」

「フィリアね、了解。俺は黒鉄 遊兎だ。これから、よろしく。と一応言っておこう」


 そうこうしているうちにスレイプニルが二体ほど森の奥から出てくる。


「魔物か!お嬢を守らなければ!」


 フィリアが慌てて剣を取ろうとする。が着替え中だったため剣への距離が遠い。


「あー、まてまて、こいつは狩らなくてもいいんだよ。俺の足何だから」

「は?どういうことだ??」

「あいつらは、俺が呼び出した魔物だから殺そうとすんなっって言ってんの」


 騒がしかったのか、離れたところにいたティシスが戻ってくる。


「あら、スレイプニルですか?クロガネさんが呼び出されたようですね。

 ずいぶんと強い魔力を持っているんですね。

 スレイプニルに限らず、魔物を呼び出すには高度な技術で魔力を練ったり、大量の魔力を放出しなければならないのですが……」

「俺は技術面で色々と融通が利くだけだよ。

 んじゃまぁ、いい加減村に移動すっか。フィリアとティシスはそっちの薄紫のほうに乗ってくれ」


 二体のスレイプニルに三人が乗り終えると、進行方向を西南西の一に向けてスレイプニルを走らせる。

 他愛のない会話をしながら、村を目指していく。魔物が襲ってくるが、大体はスレイプニルにより蹴散らされていく。


「早いな、スレイプニルというものは、しかも一々魔物の相手をしなくていいのは助かる」

「そりゃあ、スレイプニルは結構な上位の魔物だしな。じゃなかったら数週間で魔界からここまではこれねぇし」

「ん?クロガネ、貴様は魔界にいたのか?」

「あー、そこは村についてから話すとしよう」

「ふむ……。怪しいがまぁいいだろう」


 少しボロを出しながら、村を目指す。

 村に着くのは大体あと半日~一日程度のことであった。

とりあえず明日も二話出せたらいいなと思ってます


すいません、進む方角を間違えてたのでプチ修正です

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