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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第二章 試練のダンジョン
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十三話 勇者を知るは盲目の少女?

昨日はすいませんでした。

また夜に更新できればと思います。

「勇者と同郷、ね。それはどういうことだ?」

「あら、違いましたか?あなたは勇者様と同じくして異世界からやってきた人ではないのでしょうか?」


(こいつ、躊躇いもなく異世界って言い放った。ある程度白木から話を聞いている。ってことか?

 てか、俺はこいつの情報を全く知らないんだよな。ブラフでも振ってみるか?)


「ほー、そんなことがわかるのか、やっぱすげぇな『真眼』トゥルー・アイズ様は」

「ええ、なにせ『魔力分析』が私の能力ですので。魔法や魔力に関することなら、私にわからないことはございませんので。とはいってもいいことばかりではないですが」

「ん?魔力に関すること?じゃあなにか、俺や勇者様はほかのやつとは魔力が違うってのか?」

「そうですよ。まぁ、詳しいことはあとで話すとして。

 あなたは私にそんなことをお聞きになるために助けてくださったのでしょうか?」


(こいつ、わかってやってんだろうな。そうだろうとは思ったが結構頭キレんだな……)


「っち、じゃあこっちの聞きたいことをさっさと答えてもらうぞ」

「わかりました。では、貴方様は私にないを聞きたいので?」


「簡単ことだよ、お前の知ってる勇者の事、白木 咲のことをすべて話せ」

「……。何のためにでしょうか?」

「それをお前に言うつもりは今はない、お前が俺に有益だと思ったら教える」

「そうですか……。わかりました。ではお話ししましょうか。私の知っている勇者様を」


 そういうとティシスは近くの切り株に座るとゆっくりと噛み締めるように話し出す。

 まるで、今のあいつはティシスの知っているあいつではないかのように


「私が勇者様とお会いしたのは、勇者様が転移してきて間もなくのことでした。

 初めてお会いした時のあの方は、少しだけ不安定でした。でも、それは仕方のないことだと思います。

 だって、いきなり全く知らない場所に居て勇者だなんだと周りが騒がれているのですもの。

 私だったら、ふさぎ込んでしまうほどだと思います、が勇者様は不安定でありながらもどこかしっかりと芯を持っていらっしゃいました。

 あの方とお話しした時、私は勇者様と一緒に旅をする約束をしました。私が能力のせいで、目が見えないことを気遣ってくださって、一緒に色々なところを感じてみよう。とおっしゃてくださいました。

 ですが、旅を重ねるにつれて、勇者様の魔力に陰りが見えてきて、それと同じくして少しずつあの方の芯が狂ってい行ったように見えました。

 一番最初にそれを感じたのは、魔人種の方を討伐されたときです。

 その時まで、少なからず迷っていた心が操られたように、一瞬で迷いが晴れていました。

 次に感じたときは、デリトリアのダンジョンに潜ったときです。

 今までは時折、『地球に戻りたいなぁ』と仰ってたのですが……そんなことをおくびも出さなくなりました。

 最後に感じたことは最近、魔界に行かれた後にです。

 魔力が異常なほど真っ黒に、染め上げられていました。意識もなんだか、朦朧としていました。

 その時になってやっと、私はおかしいと思い始めました。

 魔力を診る眼がありながら、目を背けていました。彼女の魔力に誰かの、よく知る誰かの魔力が混じっていることに。

 私の師は、ある一族の末裔です。その一族は勇者様を使い、古より封印されているある者を解き放とうとしています

 私は、勇者様は……、我が師の、魔力から解放しなければいけません。

 でないと、勇者様はそれだけでなく、この世界の生きとし生けるものすべてが死んでしまう。


 これが私の知っている勇者様に関する全てです。如何でしょうか?」


「終盤の一族の末裔云々は怪しすぎるから置いとくが、今のあいつはお前の師匠に操られている状況なのか?」

「ええ、そうです。確実とは言えませんが十中八九、そうです」

「そうか…………。それで、なんでお前はこんなところにいるんだ?」

「簡単です。あの方がおかしくなった原因をつかむためにデリトリアのダンジョンへ向かっている途中だったのです。あなたもそうですよね?」

「……。隠してもしゃーないか、そうだよ。俺もあいつが不審な点がいくつか見つけてな。

 あいつをどうやって助けるかを探してんだよ。

 てか一応言っとくけど、最後にあいつがおかしくなった原因は元を正せば俺のせいだからな」

「そうでしたか……。

 どうでしょうか、私たちはお互いに勇者様をお助けしたいと思っています。

 いっそのこと手を組みませんか?」


(なにを考えてんのかわかんねぇな……。でも、そのほうがあいつの情報をもっときけるか、

 こいつ自身にも、こいつの話にも気になるとこは何個かあったし、それも聞かなきゃいけねぇし)


「わかった。協力しよう。

 と言ってもまだお互いのことがよくわかってないから。詳しく聞かせてもらってもいいか?」

「ええ、大丈夫ですよ」


 こうして、ティシスと手を組むことになった黒鉄。

 これから、どうなっていくことやら……。

 さしあたってはそこで伸びたフリをしている女騎士をどうするかだな。

 と、考えながら、ティシスと握手を交わしていた。

仲間じゃないですよ?協力関係を組んだだけです。

って黒鉄は思ってますけど、ティシスは仲間になったと考えています。


色々と頑張って伏線を張りまくってます。回収できればいいが……。

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