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魔界の勇者~魔界で勇者として幼馴染みと冒険します~  作者: ろくみっつ
第二章 試練のダンジョン
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十一話 盗賊と勇者の仲間?

 Bランクパーティー『リュコマダ』との模擬戦の三日後。

 黒鉄はギルドでダンジョンの許可証を受け取ってデリトリアまでの地図も買いスコルティアから出ことにあする。

 スコルティアに出る日の朝に大熊座カリストー『魔法陣』サインを書き込んでおいたので、スレイプニルを呼び出すために、森まで歩く。

 スレイプニルを関所や人の目のあるところで呼ぶと色々とめんどくさいことになるのを防ぐためだ。


 スレイプニルを呼び出すための笛は犬笛のように人には、というよりもスレイプニル以外には聞こえない音域になっているらしい。なので森に入る前に吹いて数分ほど待つ。

 その間に地図でこれからの経路を確認しておく。


 アピゴレムからアーガルムの関所まではほぼほぼ一直線になっていたし、魔物はいなかったため地図は持っていなかったが、スコルティア付近の森には盗賊やら魔物がうろうろとしているらしい。

 なので地図で安全な経路を見ながらアーガルムからデリトリアまで行くことになる。

 ひとまずは、一番安全というわけではないが、極力人の目につきにくい方法で行くことにする。


 まずは、今いる森を北に移動する、村が一つあるのでそこから東に向かう。

 そのままデリトリアに入り国境をなぞってダンジョンまで移動する、という経路だ。


 移動は基本スレイプニルを使うが、デリトリアに入ったらすぐに徒歩か馬を新しく買うことにする。



 ガッパラガッパラと力強い蹄の音が響く。

 スレイプニルが来たので移動を開始する。


 森の中は獣道が数本と街道として均された道が数本あった。

 獣道をスレイプニルで移動することにするが、途中から魔物の気配が強くなってくる。

 昼頃には休憩をする間もなく猿型や猪、鹿や狼と様々な魔物が襲ってくる。


「こんなにいるのか、強さはそこまではじゃあないが数がうっとおしいな……。

 まぁ、デリトリアか村にギルドがあればそこで換金できるし、肉は食料になるからありがたいっちゃありがたいんだがなぁ……」


 猿型の魔物は『ピテコス』と呼ばれる数匹~数十匹あたりで群れて襲ってきた。

 一体一体は膝当たりの大きさしかないが、連携がうまく、Eランクの冒険者ではパーティーを組まなければ対処できないほどだろう。

 猪は『アグリオス』。大きさは腰あたりまであるのが平均だ。群れでは襲ってこないが木を倒しながらでも突進攻撃をかけてくる。ランクは大体Eとなっている。

 鹿の魔物は『エラポス』、温厚な性格だがなわばりに入った瞬間に突進や蹄で蹴ってくる。肉はうまいので見つけたらすぐに狩っていく。狼はなぜかこっち側を見るだけだったので深追いすることなく無視して進むことになった。



 一日進んでいくと木々が段々少なくなっていく。もうすぐ森から出ることになりそうだ。

 普通なら三日~五日は掛かる筈だが、スレイプニルと『魔法陣』サインで体力を増強している俺にはしったことではない。

 この調子でいくか。と思っていたら少し前あたりで剣と剣がぶつかり合い、男の怒鳴り声が聞こえる。


「オラオラ!さっさと降参しやがれ!そんで女と金目の物だけおいてどっか行っちまいな!」

「このゲスが!貴様のような輩に我が主を渡すわけなかろう!」

「じゃあ、死ねぇ!!」


 なんというか、不穏で厄介そうな会話だ。

 貴族かなにかが盗賊に襲われているのだろう。そういうイベント事は無視するが吉だと思い、そのまま進もうとするが……


「へっへっへっへ!こんなとこで勇者の仲間を手籠めにできるとは思わなかったぜ!!」


 はぁ…………。こんなところで厄介なフラグを回収せねばならんとか……。訳が分からん。

 と思いながらも進行方向を戦っている方向へ向ける。


「あー、コホン。そこの護衛、助けてほしいか?」

「うるさい!貴様なんかの手を借りる必要はない!」

「んー、そういわんで助けさせてくれ。ちょっと用事があるからな」


「テメェら!なにくっちゃべってんだよ!そこのバカもまとめてぶっ殺してやろうか!?」

「やれるもんら、やってみろ。俺はやるべきことがまだあるからな、盗賊風情にやられるわけにはいかん。

 てことで、ソッコーで終わらせる。『能力上昇』アビリティアップ!」


 発動させるのは鷲座アルタイル牡牛座タウラスだ。

 盗賊は約10人ほどいる、一瞬で盗賊の中でも近いやつの懐に飛び込み横薙ぎに一閃。

 左にサイドステップし、袈裟切り。前に踏み込み心臓部を二人まとめて一突きしてバックステップで一度距離をとる。


「こんのガキィ!!おいお前ら!こいつを先に殺っぞ!」

「「「ヘイ!」」」

「やれるもんなら、なっ!」


 サイドから二人同時に飛び込んでくるので右を剣で弾き、左の奴には顔面に裏拳を喰らわせる。

 左は一瞬で気を失い、右のほうのは遠心力を使い肘鉄を空いた脇腹にめり込ませる。

 あと三人。


「くっそ!こんのぉぉガキがぁぁぁ!!!!!!」


 怒りに顔を赤らめる盗賊の頭らしきやつが叫んでくる。うるさいので、距離を詰めて頭と体を斬り離す。

 そのまま呆然としている残り二人を頭をぶつけかち割る。


「ふぅ、これで終わりか。

 んでそこの護衛、大丈夫かよ?」

「あ、あぁ……。お前、強いんだな。おかげで助かった」

「いやいい、俺も目的が出来たから助けただけだ」

「ん?目的?なにかあるのか?」

「あぁ、お前の護衛してる、勇者の仲間?とやらに勇者の話を聞きたいんだ」



 そういうと、護衛の奴はおもむろに剣を抜き放ち、殺気を向けてくる。


「我が主を、お嬢を合わせるわけにはいかん。助けてくれたことは感謝するが、それだけはだめだ」


 ……。やっぱりめんどくさいことになりやがった。

 俺はめんどくさそうに小さいため息を漏らす。

なんか切りのいいところがなかったんで途中です。

すいません

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