準備
3日目
莫大な金が手に入ったので商売でもやろうと思う。
都合よく寝てる間は幽霊として地球に帰れるので、この文明では存在しない先端技術が使えるため、元手があればかなり稼げそうである。
軍需産業を始めようと思う。
まず場所なのだが…地図によると…
ここニプルヘイムと王都イェーガー、更にベッカモ公国領の防衛拠点マジカの中間地点に位置する交易路の中央で、北面の鉱山の麓が良さそうである。
次にそこは少々強めの魔物が出るため傭兵が必要である。
また短期間で工房、倉庫、居住区、城壁を積み上げないといけないので、大工が大勢必要になる。
更に大雑把な俺の地球の技術を再現するための優秀な技術者、
また、工房や町の計画から商売の計画、運営を任せられる優秀で信用できる経営者が必要である。
次に人材を集めるに辺り、ニプルヘイムの北、王都イェーガーの中間にあるアーリアと言う町は各国の難民の為に作られた町であり、多種多様な人種、職業の求職者が沢山いるとのことでそこで探すことにした。
早速商人のキャラバンに同行しアーリアへ向かう。
アーリアは中央に王都から任命された領主の石造りの小さな住まいがあり、その周りを領主の近衛兵20人ほどの住まいが囲い、その周りを更に200人ほどの衛兵の住居が囲う。
そしてその周りに市場や宿泊所、労働者ギルド等が囲い、その更に外に難民達の質素な作りの住居と、農園、菜園、家畜小屋などが延々と続いている。又水路は計画的に北東から中央へ流れ込み西南へ抜けるよう、全域にわたって中央から8方へ張り巡らせてある。
また最外郭には6mの城壁が設けられている。
夕方ごろに到着し、労働者ギルドに労働者の募集要項を提出し、翌日面接をするよう手配してもらう。
労働者ギルドの求職者窓口付近には常に求職者で溢れているようだ。
やはり治安はかなり不安定なようで、もっともよいホテルをとることにした。
4日目
ギルドにつくなり早速面接を開始する。
条件がかなり良かったらしくギルドの方もいい人材を集めれたといっている。
まず、信頼できる新しい町と、商売の運営、計画を任せられる経営者が必要である。
※エリ 人間 28 豪商Lv.38 税理魔法、封印呪法
2人の子供を持つ母子家庭の母である。
滅んだ帝国の財閥の娘で呉服、防具、アクセサリーの部門の統括管理を任されていたと言う。
経歴は問題ない、子供も当時からの執事がついており問題無さそうだ。
むしろ子持ちということで信用がおける。
次に、傭兵を束ねる傭兵長だ。
※エッジ 人間 43 戦士Lv.45 豪腕、強脚、俊足
某国の町の兵士長だったそうだ。
条件として、両親、妻と子供3人は同行させると言う…。
こちらとしてもその方が信用できるし、何よりステータスがとても優秀なので採用する。
大工の棟梁
※ウッド ウッドエルフ 46 大工Lv.24 剛力、強脚
前線構築専門の大工だそうだ。
技術者の長
※ウォルフ ドワーフ 40 鍛冶職人)Lv.35 剛力
それぞれに資金を渡し10人ほどの人員を集めるように言い、エリをつれニプルヘイムへ帰還する。
ニプルヘイムではエリ一家に市民権を買い与え、エリに計画を伝え必要な資材と段取りをさせる。
そして4日後アーリアへ向かい、エッジらと合流し新天地へと向かった。




