表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とにかく異世界  作者: コタツみかん
1/7

とにかく異世界へ

とにかく異世界


一人の女性が泣きじゃくる子供をなだめ抱き締めている。

それを上から見下ろす俺。

(…あれ…浮いてる…)

自分の足元をふと見るとなんと足が地についていない。

(あ…そーか…おれ、死んだのな)


その日は高校の卒業式、祭典が終わり校門を出ようとした時、一台の乗用車が通りかかったその瞬間、小さな男の子が路上に飛び出たのだ。

運悪く丁度一番近くで状況を把握してしまった俺…路上に躍り出て男の子を近くの大人に放り投げ、自分は逆サイドに飛ん……間に合わなかった…。

(はぁ…我ながらいい死にかただよな。)

仲の良かった奴等が俺の体を揺すり、呼んでくれる…

(ありがとう、でも…もうダメなんだ…)

何故か死を迷いもなく受け入れる俺。


救急車で最寄りの病院に搬送される俺の体。


(しかし、加害者の運転手も不注意だったとはいえ気の毒に…

あれ?何で俺こんな落ち着いてんの?)


辺りは静けさを取り戻し、日が沈み、夜が明けた頃…

… … … (ん…? 俺、どーすりゃいいの?)

いわゆる天使が迎えに来るとか、風船のように昇天するとか、なんも起こらん… 只事故現場周辺で浮いてるだけ(´・ω・`)?


(病院にでも行ってみよっかな… たしか中央病院って言ってたな)


※中央病院待ち合い

ロビーに叔父さんら親族や担任の先生が数人暗い表情をして座り込んでいる。


看護師さんが一人ナースステーションから出て、急ぎ足で通りすぎたのでついっていってみる。

(いい体して… イヤイヤイヤ… ジックリみてまうわ(≧▽≦)b)

それはさておき、向かったのは俺が横たわる病室だった。


何やら大層な器具やチューブに繋がれ横たわる俺。

心電図らしき画面は「ピッ…ピッ…」と規則的に波打ってる。

(ん… 生きてる(´・ω・`)? おれ?)


どーも植物人間ってやつらしい。

…やっぱだめじゃん。意識が戻る確率はほとんどないって聞いたことがある。

母親は寄り添ってずーっと泣いてた。これはさすがに堪えた。

(ごめんよかーちゃん)

とーちゃんも、ねーちゃんも… みんなずっと黙って泣いてくれてた。

(ごめんよ… ありがとう)


いかに大事に思ってくれてたかが初めて理解できたような気がした。


しばらくして見てるのが辛くなり、その場を後にして外に出ようとした時、偶然待機してた看護師さんも一緒に部屋を後にして俺の前を歩いていく。

(ん…そーいや何故かこの人ずーっと居たような…((( ;゜Д゜))))


しかし、いいケツしてるなー(//∇//)

小柄で細め、締まった体と短めの髪に清楚な顔立ち、ドストライクで御座候。

せっかくなのでしっかり見とく。

360度全方位視察じゃい。


自然とそのねーちゃんについて、何故か屋上まで来てしまった…ん(´・ω・`)?


なんか、ねーちゃんがこっちみてる気がする(ФωФ)

んー…気のせい…ん(//∇//)てれるなぁ…っていやいやいや、見えるはずないし。


暫く見つめ合ってる?と微笑んだと同時に言葉を発するおねーさん。

やっべ、全部バレとった。

「このエロガッパ(笑)」かわいい声でストレートに…。

見えとったらし~( ̄▽ ̄;)

「私は…(以下略)」

要約すると、今回の事故では誰も死なないはずだった、子供が飛び込んだ先にあったマンホールは蓋が空いており、その中に偶然子供が落ち、脱臼するぐらいの怪我ですむはずだったらしい。

(( ̄□ ̄;)!!マンホールのことは視界に入ってたが見ないようにしてた(゜゜;)

…加害者のおっさんすまん…なんとも言えん)

で…こー言う場合都合補正で俺もそれ相応な感じで障害も残すことなく、完治させる手筈なのだが、おねーさんの対応が事情により遅れて、魂を戻せなかったと…。

で、これを戻すためにはおねーさんの親父の力がいるんだが、親父は多忙な人らしく3年は待たないといけないと…しかも呪縛霊。

で…暇だろーから、数ある他の世界もとい宇宙の星で遊んでてもいいよって…

そこでなら実態が持てるし、そこで得たスタミナや知識は現世で復活したときも持ち越せる。

また、向こうで寝てるときは夢で地球に戻れる。

但し、行ける世界は1つだけ、そこで死んだら地縛霊で待機してもらうとのこと。

また、それぞれの世界で物理法則とか常識が違ったりするらしい。

尚、これは想定外にいいことして(おっさん南無)偶然今のようになった場合のみ適用らしい。


で… 俺の選んだ道は…

おねーさんの住んでる世界…却下(σ≧▽≦)σ

なので…

やってきました。


環境はほぼ地球と一緒。

違うのは人間以外に異なる亜人という種が沢山いること、

魔法という概念、

あらゆる事象に精霊という存在が深く影響を及ぼす、

来た後で聞いたのだが時間の流れがもとの世界の3倍早いこと…

つまり9年かかるってこと●| ̄|_

(でも、元の世界での加齢は調整してくれるらしい…

どーせなら地球での呪縛のほうを調整してほしいとこだが…)


で… そんなこんなで新しい世界に降り立ちました。


あっ…そうそうひとつ才能をくれるってので選んどきました。


才能:ハッカー

 対象の情報、能力、を解析でき、また特性を変化させれる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ