第05 再会
短め。
そして諏訪が諏訪さんになりました。
ギルド地下
夜も更け酒場のうるささが街中に広がる頃
全員がじっとしてゲートの起動を見守る。
「「「・・・・・・」」」
しかし、突然3人の人の声が部屋に響くことになる。
「うお。」
「お〜」
「ん...」
「着いたんだな」
「着いちゃったね〜」
「ん...」
すると何を思ったか3人のうち男の2人が顔を見合わせ両手を挙げると手を打ち合い
「「うぇーい」」
と言う。それを見かねたフラムが口を開く
「なに...してるんですか?」
「いや、なんとなく...」
「ファンタジー体験できたからね〜」
「ん...」
おそらく何か嬉しい時にやるような事なんだろうと自分を納得させ彼らの後続が来るのを待つ。
「ふぅ〜何か不思議な感じだったわね〜」
「社長って本当物怖じしないですよね〜」
社長と呼ばれた女性と白衣の女が入って来て合計5人 これで全員のはずだ。
ゲートの一番近くにいたギルマスが彼らに声をかける。
「異世界よりよくいらっしゃいました。世界を救っていただけないでしょうか。」と
一斉にその場にいた人全員がフリーズするがいち早く復活した異世界から来た人がすっごくニヤつきながら言う。
「何言ってるんだルケーノさん。絶対"こっち"の本読んだろ。」
リュータローがそう言ったとたんルケーノの言葉によって凍った空気が溶ける
「あ、バレました?」
「いや、あんたそんな人じゃないからな。前に来た時思い知らされたわ...」
「ふむ、まぁいい。では、皆さん私の部屋に移りましょう。」
そして、数分後ルケーノの部屋に移った異世界人5人と現地組4名はお互いに自己紹介をし、その後ルケーノは現状について説明した。
「それでだ。君達にはお互いにパーティを組んでほしいんだ。」
その話に反応したのは社長と呼ばれた女と白衣の女だった。
「なるほど、訓練というところかな?」
「なら、社長。自分戦闘にはあんま向かないんでその時ここに残りますね。」
「行った先で地球の方で見れない生物もいるかもしれないんだけどな。」
「行きます。」
どうやら白衣の女は研究バカのようだ。
「まぁ、やらないとだめだよなぁ、な?蒼葉。」
「だよね〜。灯華も大丈夫?」
「...うん」
どうやら全員参加のようだ。
「ならばお開きとしようか。」
周りを見回したルケーノはそう言って杖をとった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「なんだカーソンか。」
「おやっさんすいません。武器...造ってくれないですか?」
「俺は武器造らねぇぞ」
「どうかそこを...ちなみにノートンさんからのお願いです。」
ピタ...という音がしたかと思うほどのドワーフの動き止まり方にカーソンは"釣れた"と思う。
「それにすごい目を輝かせていました。」
その言葉にドワーフの表情が変わる
「あの坊主の武器か...しょうがねぇな。あいつ何使ってんだ?」
完全にやる気を出したランバードを見てカーソンは良かったと胸を撫で下ろした。