第04 ウェイクアップ。
目の前の状態に驚きながらもなんとかフトンから出ようとしたが、どうやら起こしてしまったようだ。
「むにゃ...アオバおは...」
おもいっきり目が合う。
空気がどんどん変わっていく中彼女の顔も赤くなっていく。
「二人とも起きた〜?」
突然入って来たチャラ男に二人が同時にキレる
「「起きたか?じゃねーよ!」」
同時に投げられたテッシュ箱と枕にノックダウンするもすぐに復活したチャラ男こと蒼葉は朝食が出来たことを告げそのまま部屋を出た、気まずかった俺たちも後を追うように部屋を出て朝食を食べにいった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
蒼葉達との朝食を食べ終え会社に向かうとそのロビーに人だかりが出来ていた。
「おはようございまーす。ミチタカさん来てたんですね。」
「お!蒼葉か。まぁ、見たこともないもの見せてやるとか社長に言われたからな。いつニホンに帰って来たんだ?」
「おとといぐらいですね。にしても社長何広めてんですか...本当相変わらずっすね〜」
「すいませーん。リュータローさんいますかー?」
「あ、ここです!」
「どうも、この前は。ナージャです。」
「あ、メガネのとこのお弟子さん。」
「はい、そうです。」
まさかここで会うとは思っていなかったがどうやら"向こう"にいる奴らの方から何人か技師を連れて来て"向こう"と繋ぐゲートを固定する為の(よくわかんないファンタジー的)装置を作っているそうだ。
「へー。柳太郎の知り合いねぇ。どうも、蒼葉です。よろしくね〜。」
「一番最初の転移は出来るだけ少人数の方がいいので初回のメンバーはあと3人まででいいですか?」
「じゃあ、ウチの科学系のプロ 諏訪さんなんてどうだい?」
「確かに...ミチタカさんの案もいいですね。」
するとおもむろに今まで話していなかった蒼葉が先程の少女を引っ張ってきて口を開いた。
「ねーねー。コイツ連れて行っていいか?」
「え、コイツってその女の子をか?」
「あぁ、そうだ一応彼女...灯華も能力持ちだぜ?しかもバカみたいな結果を残すものだ。構わないだろ?」
「ならあと1人か...誰がいいんだろ。」
「ほう、ならば私が行こう」
「「「「「「社長⁉︎」」」」」」
前衛特化としか言いようがない組み合わせだが、社長はツヨイシベツニイイカ。
「てか、社長何故に...」
「私のゴーストがそう囁k「囁かさせね〜ぞ!」」
「別にいいだろう?ミチタカ。ところで、ミチタカ。」
「はい?社長」
「例のデカブツと私の刀とかはどこだ?」
「あのデカブツは今動作確認中で社長の装備はバックパック含めてここに。」
そう言いながらミチタカは背負っていたバックパックを示す。
(「「いや、社長最初から行く気マンマンだったのかよ」」)
「なら準備オーケーだ。ゲートの方はそろそろかな?」
突然ゴウッという音が響き奥からローブを着た人が走ってくる。
「皆さん。完成しました。そして、素材の方ありがとうございます。」
右手に杖を持ち長い丈のローブを着込む姿はまさに魔法使いである。(あのメガネとは大違いだ。)
「それでは、先発メンバーの皆さんこちらへ来てください!」
ついに異世界....か。