零話 『主人公は頭が悪い』
...ある日日常から非日常へと。
こんなことがあなたにも起こるかもしれません。
その時あなたはどんな結末を迎えるのか、そしてその結末は真の『終わり』なのか...
...そして~終わりなき終焉~とはいったい・・・?
すべての真相へとたどり着くことができるのか?
tureENDを迎えられるのか。
初投稿ですがよろしくお願いします。
2014年八月某日
「うわ、うわうわうわうわうわ!な、なんだよ驚かすなよー。」「いやー、やっぱセーブって大切だわ。セーブセーバーセーベストってうわ!」
・・・ありがとう音量注意のコメ主さん
ガタン!
ん、amaz○nか?
???「おーい、いるかぁ〜」
・・・ぁあ、この間が抜けた声は、、、
優弥「おーいたいた、今暇だろ?ちょっと付き合ってもらいたいことあんだけど。」
勝手に人ん家に上がり込んで一言目がそれか。
優弥「いーじゃんいーじゃん、俺らの仲だろ?」
どの仲だ。
俺は高校になるまでお前のこと知らなかったぞ。
優弥「つれないなー。まーそんなことより、今から学校行くぞ。」
断る。
優弥「え」
なんでまたこの暑い真夏にそんなことしなきゃいかんのだ、俺はこの冷房の効いた涼しい部屋でネットサーフィンしてたいんだよ。。。
優弥「そんなこというなよ、お前だってやりたいだろ?TRPG」
・・・は?
なんだそれ。
優弥「おいおい待てよ、お前それでもニコ厨か?ホントは知ってるだろ??」
知らねーよ、てかなんでさらっとニコ厨扱いしてんだよ。俺は普通の高校生だ。
優弥「皆がプールやらカラオケやらに行ってるこの夏休みに徹夜で実況動画見てるおまえがか?」
ぅ・・・。
にしてもなんだそのTRPGとやらは。
優弥「えーっと。。。ニコ動ゲームランキングでクトゥルフとか見ないのか?」
あぁ、どっかの孤高のグルメの主人公が出てくるやつとかなら観たぞ。
優弥「そうそれ!そのクトゥルフとかの部類のゲームを総称してTable talk Role Playing Game(TRPG)ってーんだ。」
ふーん、
まーやってみたいっちゃやってみたいが。
優弥「そうだろそうだろ?お前ならそういってくれると思ってたよ!!」
人の家ではしゃぐな・・・ほら、床がギシギシなってるぞ。
優弥「おお、すまねぇ。さ、そうと決まったら行くぞ学校!」
いや行くとか言ってないから。
優弥「え」
いやだって外暑いし。俺まだ見てない動画あるし。まあそのTCCMとやらはやってみたいが学校まで行くほどでもない。
優弥「お前なぁ・・・てかなんでやる事が魚雷搭載用の対ジャマーシステムになってんだよ、一字しかあってねえじゃねえか。」
気にしたら負けというものだ。
しかし、やはりこの快適な空間から灼熱の地獄に飛び出そうなどと考えるやつはいまい。少なくとも俺はいやだ。
お前だってそうは思わないか?せっかくの夏休みだ。優雅に過ごしたいと思うだろう?
優弥「(っち)」
舌打ちするな、舌打ち。
まあ諦めるんだな。
優弥「参ったなぁ、他のプレイヤーもう揃っちゃってるんだけどなぁ」
・・・ん?お前今なんて言った
優弥「え、他のプレイヤーもう揃ってるって」
・・・・・・。男女比どうだ。
優弥「ちょうど1:1だ(ゲス顔)」
流石だ、よし待ってろ今すぐ荷物を用意する。
筆記用具とかあればなんとかなるよな?
優弥「おう。」
「(ちょろいぜ)」
そんなこんなで俺は学校に行くことになった。
・・・今思えばこれが悪夢の始まりだ。
なぜ俺はこの時こんな誘いに乗ったのだろうか。
なぜ涼しい部屋で動画を見ることを選ばなかったのだろうか。
なぜこんなわかりやすい優弥の罠に嵌ったのだろうか。
なぜ・・・
なぜあんな血の海と銃声でできた混沌へと足を踏み入れてしまったのか。
零話 「主人公は頭が悪い」