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初の初

僕はお尻をこれ以上切られる事と、浅田の怒声が恐ろしく、寝起きの重い体のまま渋々走りだした。

しかし、生まれてこの方走った事などほとんど無い僕は、すぐに疲れて立ち止まってしまう。

「休むなぁあああああああ!!!!」

浅田の怒声が聞こえてまた尻を浅く切りつけられる。

「痛い! いたいよ!! 切れてるよぉ!!」

僕は泣き声をあげながらまた走り出す。

こんな事を繰り返して、なんとか一キロを走りきった。

僕は顔面蒼白になって地面に倒れこむ。

「はぁ……はぁ……」

刀を振り回しながら僕を後ろから追い立てていた浅田は清々しそうな顔で背負って来た飲み物を飲んでいた。

僕の顔を見るとそれを差し出す。

「飲むか?」

自分の飲みかけを差し出す。

僕は少し胸が高鳴った。

「いいの?」

「いいともさ」

僕は浅田から水筒を受け取って、口をつけた。

可愛らしい少女と間接キスをした。

浅田は気にした様子もなく、僕の顔を見つめて言う。

「良い顔になった、たった一日でも、やはり変わる物だ」

浅田はとても嬉しそうだ。

「よし、今日の鍛錬はこれで終りだ」

僕は体力が残っているわけではなかったが、少し意外に思った。

浅田の鍛錬にしては良心的だ。

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