200の良いところ
はじめに
順番としまして、まず200ってどんな特徴があるのか、そのあたりを考え、把握します。
次に、どういう200が良いのか、を考えていこうと思います。
【200は読まれやすい】
短いので。……と、これで終えては短すぎますね。200にも満たないです。
なぜ、読まれやすいか。
例えば皆さん、本屋で、知らない作家の本に興味を持ち、買うか悩むときには、最初の部分を少し立ち読みしますよね。
ここ“小説家になろう”ではさらに、何をどれだけ読もうと無料です。しかし皆さんきっと、最初の少しだけしか読んでいない長編が、このサイトの中にいくつかあるでしょう。
ところが200では、PVイコール読破してくれた数、です。読む側も、200だから、とさらに読まれる数が増えやすいでしょう。
少しだけ興味をもってもらえば、すぐに読まれる。そこが200の良いところ。
なのでタイトルにも気をつかいましょう、アクセス数が変わります。
【トレーニングになる】
200を作ってみると、短いので、全体の様子が把握しやすいです。
ここが余計だ、とか、ここが足りない、とかです。さらに高度な部分では、ここはこっちの文の良さを消してるな、とか、このオチはためて最後に出すよりむしろ前半で提示した方が良いな、とかです。
つまり、手直しする、という作業や、良くないところを見つけだす練習になるのです。
ただサッと書いてパッと投稿するのは、もったいないです。(僕も気をつけます……)
書き終わったら、まず疑ってください。さらに良くできるはずです。200しかないのですから、そんな労力ではありません。
見直すという習慣は、長編をスムーズに上手に書くために必要なことです。
これをほとんど無意識に、一文一文と書いていきながら同時進行で“見直しの目”をちらちら向けられるようになると、普通に書いていても文章が読みやすく整うだけでなく、厚みのバランスを意識できたり、説明が簡単で上手になっていたり、と成長を実感できます。
長編に行き詰まっている方は、200で息抜きをかねたトレーニングをしてみるといいでしょう。アイデアも必要ですが、それだけではないことが良くわかると思います。だから簡単なネタでも面白くできる場合もあります、リラックスして頭からアイデアを引き抜きましょう。
そして200で学んだことは、長編でも有効なのです。