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転生王女と天才令嬢の魔法革命


 七品目は《転生王女と天才令嬢の魔法革命》になります。


『珍しい魔物があらば、文字通り風の様に現れる変人。奇妙な道具を使いこなして戦う奇天烈。見目だけは麗しい、我が国が誇る期待の問題児』


 それが、世間で噂されている王女の評価。


『そして、隠す事のない髪色から察せられる身分から、こう呼ばれる。狩猟の略奪姫、マローダープリンセス』


 それが、世間で噂されている王女の通り名。


『魔法使いは誰かを笑顔にする為に、その魔法を使う。それが、私の目指す魔法使いだからね』


 それが、狩猟の略奪姫と呼ばれる、アニスフィア王女が目指すもの。


 魔法は貴族にとってはステータス。しかし、魔法を使えない王女、それでも魔法が使いたくて生み出したものが魔学。アニスフィアの武器であり、誰かを笑顔に為の手段。


『魔法があれば、空を飛べるのに……魔法で空を……』


 アニスフィアは五歳の頃に前世の記憶を取り戻し、それからは空を飛ぶ為に魔学の道へ。



 対して魔法の才に恵まれ、天才と呼ばれる公爵令嬢のユヒィリア。アニスフィアの弟である王子と婚約するも、そこに愛は無く、政略的な婚約。


 卒業のパーティーで婚約破棄を王子より告げられるユヒィリア。困惑する会場。そのパーティー会場に魔学で作った空飛ぶほうきと一緒にアニスフィアが飛び込んでくる。


 アニスフィアは王子(弟)が婚約破棄を告げた事を察します。


『よし、決めた。私がさらってあげる』婚約破棄され、無実の罪状を告げられ、困惑している公爵令嬢のユヒィリアを攫います。


 父親(国王)とユヒィリアの父が居る前で『このアニスフィア、ユヒィリア嬢を攫ってきました』と報告。そして、ユヒィリア嬢を私にくださいと宣言。


 傷ついた令嬢の評判を回復する為に、アニスフィアの助手としてユヒィリア嬢と共同研究をする事になります。


 令嬢としては完璧、魔法も一流、天才令嬢のユヒィリア。しかし、婚約破棄により時期王妃の役目もなくなり、卒業し家を出た事で令嬢としての役目も失います。


 何も無いと、空っぽだと嘆くユヒィリアは、どこまでも羽ばたいていきそうな、眩し過ぎる問題児の王女を羨む。


 何をしたいか分からない、何をしたらいいの分からない。そんなユヒィリアにアニスフィアは一緒に探そうと提案します。


 スタンピード、魅了の男爵令嬢、吸血鬼の力を得た王子との死闘。ユヒィリアとアニスフィアは共に短くない時間を過ごし、乗り越えて行きます。王子の失脚にしより、王位継承権を破棄した王女アニスフィアに王位継承権が巡ってくる。


 王位継承を目指し、魔学の道から遠ざかる王女アニスフィア。



 一方、精霊契約者になれば王位継承権を賜わる事が出来ると初代の女王から聞き、王位を望むユヒィリア。


『アニス様が望まぬ王位に就かずにすみます』


『待ってよ、私。そんな事、頼んだ覚えはない』


『はい、これは私が果たすと決めた誓いです。私は貴方を王になどしたくない。


 私が王になれば貴方の夢を守る事が出来ます。貴方は魔法を愛して、解明して、もっと多くの人に素晴らしさを伝えたかったのでは無いですか?それが、貴方の夢だったのでしょう!?


 私は貴方に夢を叶えてほしい。その夢こそが、この国を豊かにするからです。貴方の夢を、共に見させてください。貴方が自由である事が、私の願いであり、望みなのです。


 ですからアニス様。私の手をとって下さい』


『駄目だよ。そんな事、言わないでよ!どんな受け入れられなくても、私は王女なんだ!この国の王女なの!ユヒィにその役割まで取られたら、私に何の価値が残るの?


 王女なんて別にならなくてよかった。でもアルくん(弟)はもう居ない。王の責務を背負わなきゃいけないのは私なんだ。じゃないと私は王女としての価値がない。なのに王にならなくていいなんて、今さら酷くない?


 それでも捨てられ無い、王女である事は捨てられないの!』


『アニス様の中で王女である事は、私が考えていたよりも、大切なものだったのですね?』


『ユヒィはズルい!あたしだって、魔法を使いたかった!そうすれば、誰も、何も、失わなかったのに……どうして今になって、私が王女になる事を取り上げるの?


 これは私の義務で、これしか残ってないの!認められなくても、期待されなくても、私はこの国の王女で、父上と母上の娘なの。これからも頑張れるから、もっと頑張るから。だから、私を要らない子にしないで。大丈夫……私は大丈夫だから』


『大丈夫なわけ無いでしょ!自分以外の誰かが大事で、ほおっておけなくて、自分を犠牲にしてしまう様な人が、誰にも認められず、嫌われて平気な訳。大丈夫な訳、無いんですよ!


 貴方が悪いわけじゃない!魔法が無ければ人が幸せに出来ない国こそが、悪いんじゃないですか!』


『それでも、この国は父上と母上が守ろうした国なの!それを……私は壊す事しか出来ない』


『守ってきたじゃ無いですか?貴方が誰よりも信じてきた魔法の力で、貴方は誰よりもこの国を思い、ただ一人で戦い続けて来たじゃないですか?誰かに認められなくても、貴方だけの魔法を形にして見せたじゃないですか?


 私が誰よりも貴方を肯定します。アニス様』


『もういいよ、もう十分だよ』


(私が憧れたユヒィが認めてくれた。もう十分むくわれた)


『やっぱり無理だよ。ユヒィを犠牲にしたくない。私の夢とユヒィの人生。比べるまでもないよ。わかるよ、ユヒィが譲れないのも、ユヒィの気持ちも、言いたい事も。


 だから……勝負しよう。それで、私を納得させて』


『分かりました』




 王女であらんとする執念。


『ユヒィが傷つくなんて、絶対ヤダ!だから貴方には負けられない!』  




 王女アニスに自由であって欲しいと願い、誓う者。


『貴方に恨まれても、憎まれても、何度だって貴方の幸せを願い続けます』




 譲れない決闘、王女の座はどちらに輝くのでしょうか?






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