じいさんばあさん若返る
五品目は《じいさんばあさん若返る》になります。
※ファミリーアニメになります。
八十代の夫婦はリンゴ農家。新婚時に植えたリンゴの木、台風で折れてしまったリンゴの木をなんとか延命させる。そのリンゴの木は朽ち果てる寸前、金のリンゴを実らせます。
金のリンゴを食べた夫婦は翌日、二十代の身体に若返る。ばあ様の病気とじい様の父親の借金により、新婚旅行や娯楽などとは無縁の夫婦生活でした。若返えったじい様は『新婚旅行行くぞ!ばあさま!』それが、物語の始まりになります。
新婚旅行以外にも様々なイベントに二人で挑み、思い出を増やす中、じい様だけが老体に戻ってしまいます。病気が治った事に歓喜した息子ですが、ばあ様は息子に心配されます。
『母さんは、いったいどれくらい生きるのかと?』
『ひとりぼっちで死ぬのは…嫌だのぅ…』ばあ様、イネの心に不安がつのります。
正蔵は夢の中に出てきた砂時計をひっくり返す事で、若返りの現象が起きていると悟る。そして、その砂時計からは砂が漏れている事に気がつき、命は永遠では無いとも悟る。じい様の正蔵は、ばあ様のイネに告げる。
『砂時計の減り具合から見て、あと数年…ってとこかの。少なくともワシがばあさまだけを置いていくことは絶対にしないから安心せい』
イネの不安は消え『ありがとう、じいさま…』涙ながらに手を取り合います。
幸せな日々を過ごしている最中、ばあ様のイネが、じい様の正蔵に余命をカミングアウト。
『いつかはこの日がくるとは思ってはいた。覚悟はしていたつもりだが、それでも……ワシは神様に奇跡を願ってしまう』
その願いに協力してくれた土地神、寿命を移し変える事ができると言います。
『ばあさまには秘密だな。頼む。移してくれ、ワシの寿命の砂を半分、ばあさまへ』
夫婦が同じ日に死ぬ確率は十億分の一。十億の夫婦の内、たったの一組という奇跡のような願い。
人生最期の願い、成就の瞬間を見届けてください。