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生徒会へ集合っ!  作者: リレー小説家
26/26

<会計視点> あまりに過激な鬼ごっこその5

 まわってくるのが早かった(笑)汐嵐です。

 えー、今度は真崎君視点(妄想)が少し入ってますが汐嵐はかっこいい真崎君が大好きです。

 まぁ気持ち悪いで切り捨てていただければおKです。

 では、あまりに過激な鬼ごっこ、会計視点。どうぞお楽しみください。


「一人ぼっち、ですか…。」

 ぎゃあぎゃあと騒がれている、そんな山の中、少し涼しい風が吹き荒れる。

「姐さんは、頑張ったんです。もう、もう良いってくらい。だから姐さんの事お願いします。どうか…、」

 僕の目の前には頭を下げる日吉君の姿。

 …答えは決まっている。だけど、何かが気に食わない。口を開いた時には、もう取り返しがつかなくなった。

「人は何かと常に戦っているものです。親でも、兄でも、人間関係でも、……そう、自分でも。

頑張った?皆頑張っていますよ?それが人の数十倍、人の数百倍でも、人は休戦なんて出来ないんです。」

「……でもっ、」

「嫌いにならないでほしい?僕があの人を嫌いだとでも?生徒会の方々が、あの人の事を嫌いとでも?」

 日吉君が顔を上げた。僕は今笑えているだろうか?たまに気付いた時、それが心配になる。

「僕はともかく。……生徒会にいる皆さんならいうでしょうねぇ。…“そんなの自分で何とかしろ”…ってね。」


***


「石毛ェェェェェエエエエ!!!!この石毛バカ死ねェェェエ!!!!堪忍しろこの野郎!ついでに死ねェェェ!!」

「いや全校集会の時からこういう予想はしていたけれども!鬼になることをお星様に切実に願って眠った俺の気持ちがお前にわかるか本間ァァア!」

「あ、多分それ僕がお星様に石毛が鬼になりますようにって願って寝たからだ。」

「お前かァァア!お前なのかァ!!」

 俺は解散の合図とともに、視界の端に潜んでいた石毛を、一番最初に捕まえた本間を連れて長時間にわたって追いかけまわしていた。

「てか涼ちゃん?!もうぶっ続け一時間も全力疾走してるよねコレ!俺もう死ぬかもしれない!!」

「なめんなよ!俺はあと20分はいけんぞ!!」

「僕もギリギリ後10分はいけるかな。」

「鬼だァァァア!!!お前ら人間じゃねェェエエ!!!!」

「い~しっげくぅ~~ん…♪」

 振り返りつつ叫びながら、俺の魔の手から逃れる石毛の目の前から狂気に満ちた凛とした声が聞こえた。

 刹那、石毛の断末魔が山の中に響いた。


「蓮ぅ~…俺の獲物だったのにィ…!」

「あはは、ごめん☆」

 蓮が心底楽しそうに、満足そうに笑った。俺はふっと怒る気が失せる。くっそー反則やろーめ。幼い頃から蓮の笑顔に俺は弱い。

 ふと見ると蓮の後ろには、もろ赤いTシャツを着た大空先輩が居た。

「大空先輩は何で…。」

「さっき会長さんに捕まっちまって。みんな捕まえるのを手伝ってって言われてな。」

 何をだよ。

 心の中でそう思った後、石毛が足元で悶絶しているのを見つけた。

「やば…俺…死ぬかもしれない……。」

「くっそー。死ねよ石毛ー。マジ死ねよ石毛ー。」

「本間ァァァァァアアア!!!!涼ちゃんが反抗期ィィィィ!!」

「お星様よォー俺は死んでも良いからこいつを殺してくれー。」

 さらりと言い放つと、石毛は泣き声になって本間にすがる。はっ、ざまあみろ。

 と、ザっザ、と言う魔王降臨のような足音が聞こえた。ふと前を見ると、

「……えぇー…。」

 もうすでにそれは白の要素もないのではないかと思うくらい赤いTシャツを着た軍隊(筋肉質の運動部の男子達の事だ)を引き連れた都古がこちらに近づいてきたのだ。

「クソ眼帯に一年石毛。剣道部とバスケ部の最後の生き残りとしてあんた達を捕まえる。…大人しくなさい?」

 …氷の笑みを浮かべ、そこら辺に落ちていた木の棒を構えている。

「…え、何…?これ。俺仲間だよね?ジョーカーだよね?何があった。俺なんか悪いことした?!石毛はともかく!」

「涼ちゃんンンンンンン?!何で俺は恨み買っても仕方ないような感じになっちゃってんの?!」

「状況が理解できないようね。…もうこれは、クラス対抗でも学年対抗でも部活対抗でもない!不当なひいきをされる特待生にたいする生徒たちの逆襲となったのよ!

つまり!!生徒達vs特待生の、最終決戦にね!!」

 都古がそう言い放ったが早いか、俺たちは軍隊的な筋肉質な生徒達に囲まれた。

 つかこっちの方が不当な決戦だろォがァァァァアアア!!!!

「やべーよこれ…。捕まったら油揚げにされちまうのかァ?どうしよ、昨日お星様に俺の命の安否も願っておけばよかった…。」

 俺はそう冷や汗をかきながら、さりげなく蓮の手首をつかむ。

「オイオイ冗談きついよオネーサン。俺デレの無いツンデレは大好物だけどね、残念ながらMっ気は無いの。」

 石毛も状況を理解し、本間に相槌を打ってから大空先輩の手首をつかんだ。

「「油揚げにされてたまるかァァァァアアア!!!!」」

 途端、俺と石毛は同時にそう言い放ち、五人でいっぺんに走り出した。

「涼太っ、これは何?!何がもらえるの?!」

「おめーの好きな菓子おごってもらう券だ!もちろん石毛の金で!!」

「何で俺ェェェェ?!」

「僕新しいスパイクお願い!」

「あ、じゃあ俺はバンダナ三枚な!」

「石毛ェ、俺竹刀な。もちろん新しいの。」

「待て待て待て待て、皆はともかく何で涼ちゃんがお願いしてんのォ?!」

 走りながらも俺たちはそんな会話を繰り広げる。

 そして―――、最終決戦が始まってしまったのだ。


石毛と本間が復活!!…ですが石毛のキャラ、今考えたら濃いですね。ごめんなさい。出張りました。

 BL疑惑の真相がわかったと思いますww(←おい

 では、こんなキラーパスで暴走しましたが、無限の闇先生、お願いします。

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