<顧問視点> 現代っ子な生徒会その7
どうも、お茶です
遅れてすみません。言い訳するなら「受験生ですから」
言い訳になってないとかそういう言葉は聞かないよ(
今更ですけど、顧問の本名は「二宮一人」です。「ひとり」じゃなくて「かずと」。本文中に書いてなかったので、一応。
あと、今回ほとんど他キャラが出てません。自キャラばっかりですみません。話もほとんど進んでないです^^;
「先生と涼太は学園側に私と予算の交渉に」
職員会議を終えて、アイスコーヒーを飲みながらなんとなしにケータイを覗くと着信が入っていた。
聞くと鈴木からのようだったが、あいつに俺の番号を教えた覚えは無い。いや、まあ、内容聞く限り生徒会関係のようだから、情報元は真崎だろう。確実に。
で、冒頭の台詞は、呼び出しくらった俺が「嫌々」向かった「暑苦しい」生徒会室に足を踏み入れた時に言われたものである。
つーか、職員室に向かうんだったら態々呼び出すなよ。無駄に暑い思いしたじゃねえか。
で、俺は問題児どもと職員室に逆戻りしたんだが……俺、いらなくね?
釘宮は早口で教頭にまくし立てているし、椿はその釘宮の後ろで教頭にプレッシャーをかけている。頬を引きつらせている(生え際やば目な)教頭には同情を覚える。が、多分3分しない内に忘れるだろう。人間の記憶能力には限界があるもんだし、ここは諦めてさっさと成仏してもらいたい。南無。
ちらりと視界の端に映った時計に目をやる。あ、やばいな。
「新田先生」
丁度、暇そうな人がいたので声をかける。
新田智久先生、理科の先生で生徒たちには結構人気があるらしい。爽やかな笑顔がかなり印象的だ。家で魚を飼っていて、よくそのことで話したりする。チャームポイントはえくぼ。
「ん、なんだい?二宮先生」
「いや、ね。もう上がるからさ、あいつらにこれ、渡しといてくれないか」
いまだ教頭と話してる(いや、釘宮からの一方通行みたいだが)生徒会役員二名を横目で目線をやり、一枚のメモを渡す。新田先生はそこに書かれた短く、とても分かりやすい内容(つまり、「帰る」の一言なんだが)を見て苦笑する。
「あいよ。しかしまあ、他にもっと書くことはないのかねえ。いくらなんでもこりゃ簡潔すぎるだろ」
「俺もそう思う。でも、急ぎなんだよ」
「ああ、そうか。そういや待ち合わせがあるって……あれ?明日じゃなかったのか?」
昨日の昼食中にした他愛無い会話の内容を覚えてるとは、存外記憶力も良いらしい。
「今朝方連絡が入ってな、用事が出来たとかで変更になった。ったく、こっちの予定も聞きやしねえ」
「はは、どうせ大した予定も無いんだからいいじゃないか」
む、そらどういう意味だ?
まるで俺が暇人であるかのようなことを言ってくれる新田先生をジト目で見てみるが、爽やかスマイルでガードされる。
「ほら、急ぎなんだろ?デートの時間に遅れちゃまずいんじゃないか?」
いつの間にかにやにや笑いに切り換えた新田先生が時計を指差す。
こいつ……相手が男だって分かってるくせに言ってやがる……
デートという言葉に正面の席の国語教師、相沢綾香先生が小テストの用紙から顔を上げた。
「え。二宮先生、彼女がいるんですか?」
ぱちくりと、驚いたように聞いてくる相沢先生。いや、これは本当に意外だと思ってる顔。
俺のことをどういう風に思っているのか、是非とも聞いてみたいものだ。
「いや、ただの……幼馴染ですよ」
幼馴染というよりは腐れ縁だが。
そう、なんですか。と、若干納得してなさそうな相沢先生をよそに、ささっと多くも無い荷物を纏めて鞄を持つ。
「じゃ、言ってくらあ」
「おう。精々遅刻して怒られないようにな」
余計なお世話だっ
けどまあ、あいつは時間に煩い。とまではいかないものの、遅れたりしたら機嫌が悪くなることは分かりきっているので、片手をあげ、早足でその場を去る。
時間まであと15分。スクーターに乗っていけば、5分前にはなんとか着きそうだ。
「にしても、暑いな」
フルフェイスのヘルメットを被り、冷房が利いているだろう喫茶店を思いながらアスファルトの上を俺は走って行った。
校舎で恨めしそうに見つめる視線にも気づかないで……。
どうやら、高校から駅まではスクーターに乗っても10分前後かかるご様子。そういえば、この高校って寮あるんでしたっけ?
そして、理科教師の新田智久。国語教師の相沢綾香という新しいキャラが……orz
新田先生の方は一人と結構仲がいい設定なのでまだいいとして、相沢先生は正直名前出すほどのキャラじゃないんだよね。再登場の予定もないし。
あ、最後の一文に意味はないですよ。多分。