<大空視点> 現代っ子な生徒会その6
どうも、無限の闇です。
今回は少し短めにしてみました。
それでは、現代っ子な生徒会その6、大空視点、始まり、始まり…
「クラス対抗、学年対抗、部活対抗鬼ごっこだよ!」
どれか1つに絞れよ。
何て思ってしまう今日この頃…
何時ものように会長さんの突拍子もないことに半分驚愕し、もう半分で期待をしてしまっている自分に気づき、薄く笑う。
鬼ごっこか…
懐かしいな…
最後にやったのいつ頃だろうか…
何て考えていると…
「では!場所を決めていこうじゃないか!」
と、元気ハツラツ!オ○ナミンC!な会長が言った。
うん、今の例えは無いな、自分で言うのもなんだが…
しかし、場所か…
「浜辺なんてどうでしょう?海もエリアにしたら、尚よろしいかと…」
涼しい顔でそんなことを言う、蒼空。
その蒼空が言ったことを書記である太郎が黒板に書いている。
ちなみに、もう1人の書記である都古は、蒼空から借りた、もとい強奪した扇子で扇ぎながら、暑い暑いと呟いている。
あんなにおいし…涼しそうな熊が後ろにいるのになんで暑いのだろうか?
「そんなの全っ然!暑くないよ!もっと暑いとこじゃなくちゃ!」
しかし会長さんは、蒼空の提案をバッサリ斬ってしまった。
黒板に書いてある『浜辺+海』という字に×をつける太郎。
「そうですか…」
あからさまに、肩をすくめて残念と言った感じの表情をする蒼空。
しかし、海が駄目となると…
後はあそこしかないよな…
「じゃあ、山なんてどうだ?」
俺が提案したのはもちろん、山。
て言うかこれしか思い浮かばねーよ。
「山で鬼ごっことか殺す気か!」
俺の言ったことに太郎がいちゃもんをつけてくるが無視する俺達。
「うーん、山か~。でも山って意外と涼しい気がするんだけど…」
「ええ、まあ、確かに…」
「いや、この時期ならなかなかの暑さだと思う。ただ、あまり高く登りすぎると気温が一気に下がるから気をつけてくれ」
お兄さんとの約束だぞ☆
「そっか~、じゃあよし!山に決定!」
そう高らかに言う会長さん。
「だから山で鬼ごっことか殺す気…」
「それじゃあそれぞれ準備に取りかかって。久留宮先輩は山岳部に協力してもらえるか交渉に」
「おう」
「先生と涼太は学校側に私と予算の交渉に」
「はいはい」
「ん~」
「他の人達も出来る限りの事をしてね!」
「分かりました」
「分かったわ」
「それじゃあ、解散!」
そう言ってまるで疾風の如く速さで生徒会室を出る会長さん。
「おい!ちょっと待てよ!」
会長さんを走って追いかけていく涼太。
「あ~あ、面倒くせ~」
2人をのんびり歩きながら追いかけていく一人先生。
「これでゆっくり休めるわ…」
「ちゃんと仕事してくださいね」
「分かってるわよ…」
何てやり取りをしながら都古と蒼空も出ていった。
「俺も行くか…」
そう言って椅子から立ち上がった時、
「ん?」
「…どうせ俺なんて…ブツブツ」
隅の方に蹲ってボソボソ何かを言っている太郎を見つけた。
しかし、俺は無視して生徒会室を出た。
少しして、俺が廊下を歩いていると、「いつの間にか誰もいなくなってるーー!?!?」と言う声が生徒会室の辺りから聞こえた気がするが、きっと気のせいだろう。
それでは、お茶先生、よろしくお願いします。