<楠木書記視点> 現代っ子な生徒会その4
どうも三順目の椎名です!
うう・・。
またも文が大変なことに・・・っ。
どうか、見放さずに温かい目で見守ってやってください。
『姐さんっ!今日、道場に来ないって本当ですか?』
耳元で聞こえる大声に、あたしは眉をひそめた。
「声が大きい。あたしの鼓膜を破る気?」
『そ、そんなつもりはないです!すみません!』
あたしの一言に、電話の向こうのヤツが頭を下げる光景が、いとも簡単に浮かんだ。
日吉風馬。
あたしと同じ道場に通う、チビ男だ。
チビのくせに、何故かバスケ部のエースだったりするから、世の中は不思議だ。
ちなみに、学年はあたしのひとつ上、三年生。
バスケで有名な大学へのスポーツ推薦が決まっているらしい。
『あ!それより、そうです姐さん!何で来ないんですか!?』
風馬の質問に、あたしは窓の外を見やった。
じりじり。
そんな効果音がぴったりだ。
「・・・暑いから。こんな時に暑苦しく空手なんかやってられないわよ」
『そんなぁっ!来てくださいよぉ・・・!』
「嫌」
半泣きの風馬に、あたしは無碍も無く断固拒否する。
男のくせに、泣き虫だなんてありえない。
心の中でため息をつきながら、あたしはもう一度はっきりと言ってやった。
「今日はなにがあっても行かないから」
『姐さ・・・』
プツ。
風馬の言葉も最後まで聞かずに、電話を切る。
ふぅ。
「誰がこんな暑い日に、むさくるしい道場に行くかっての」
一人ごちて、舌を突き出した瞬間、携帯電話がピカリと光った。
オレンジのライト。
着信だ。
また風馬かと思い、半ばげんなりとした気持ちで通話ボタンを押した。
「もしもし」
『っ!?』
驚いたように息を呑む音。
あれ、風馬じゃないのかしら?
「もしもし?」
『あ、すいません、真崎です』
一呼吸置いて、返事が返ってきた。
マサキ・・・。
一瞬考え込んでしまう。
ああ、あの副会長ね。
苗字だと分からなかった。
「何か用?というか、何で私の電話番号知ってるの?」
『それは秘密』
「…まぁいいわ、それで、何か用?」
『会長がお呼びですよ』
「どこに?」
『生徒会室以外あるのでしょうか?』
「嫌だ」
『何故?』
「暑いから」
『会長と副会長からの呼び出しです、来なさい』
「嫌だ」
『駄目です』
「嫌だ」
その間約30秒。
副会長さんは、平行の一途をたどる押し問答を繰り返した後、決心したように何やら不穏なことを告げると、一方的に電話を切った。
一体なんだって言うのよ・・・?
「・・・・・・・」
「こんにちは、楠木さん」
玄関から響いてきたベル音に、呼び寄せられたあたしに蒼空は爽やかな微笑を浮かべた。
「・・・早かったわね」
「まあ、窓から飛び降りましたからね」
「ふぅん。あっそ」
太郎はさぞかし喚いたことでしょうね。
「で、聞くまでも無いけど。用件は?」
ため息混じりに尋ねる。
「生徒会室に行きましょう」
「でしょうね。・・・でも生憎、あたしエアコンの無い部屋には行かない主義なの」
「なんて地球に優しくない主義なんですか・・・」
「大体、ドアを壊したのは会長さんでしょう?来て欲しいなら、責任とって修理してから出直してきなさい、って伝えてもらえるかしら?」
「それは、直談判でお願いします」
涼しい顔で言ってのける蒼空に、ぴくりとこめかみが疼いた。
「あのね。だからー・・・きゃああっ!?」
いい加減追い出してやろうかと思ったその時、体がふわりと浮かんだ。
な、なに・・・!
気づけば、あたしは蒼空の肩に担がれていた。
「こら!離しなさい!」
無意味だと本能で直感しつつも、じたばたともがいてみる。
ま、やっぱり無意味なんだけど。
身長150のあたしが、180はいってるであろうこいつに、体格で敵うわけは、ないんです。
「最後はやはり実力行使ですよね」
いらいらと憤慨するあたしに。
またも、涼しい顔で彼は言ったのである。
蒸し暑い部屋に半ば無理矢理連れて来られたあたしは、椅子の上で脚を組んで座った。
「このあたしの意見を無視してまで、連れてきたんだもの。さぞかし、重要な用件があったんでしょうね?」
ないとは言わせない。
そんな脅しをたっぷりと含んだ声色で、あたしは低く呟いた。
こういう時のあたしのバックには、氷の息を吐く虎が牙をむいてるー・・・。
なんて事を風馬に言われたことがある。
「う、うん?・・・勿論あるよ?重要な・・・」
「まさか、自分だけが暑い思いをするなんて許せない、なーんていう理由だったら・・・飛ばすわよ?」
あえて、どこにどうやって、とは言わない。
しかも、あたしは暑いのが嫌で帰ったというなんとも矛盾したことについても、一切触れない。
図星だったのか、会長はにこりと笑顔のまま凍ってしまった。
「俺、楠木がいればエアコンはいらない気がする」
「タロ君、同感。・・・俺には目の前に雪女が見える」
ぼそぼそ話す二人をあたしは一睨み。
「犬と眼帯はお黙んなさい」
「「はい」」
ったく!
これでしょうもない理由だったりした日には、真面目にはっ倒すんだからね・・・。
あああああ。
なんかもう自分の文才の無さに軽く落ち込み気味です。
しかも、キラーパス。
汐嵐さん、すみません。
計画も何もありませ~ん・・・。