<副会長視点> 現代っ子な生徒会その2
三回目が回って来た十六夜です。
もう、なんか自分の文才の無さに泣きそうです(冗談です)
まぁ、文才が他の人より無いのは事実ですが。
そんな僕が書いたこの回ですが、暇潰しにでもなれば幸いです。
さぁ、会長から緊急招集命令が出ましたね。
「桜町第一高校生徒会からは逃げられない」
ですか、ちょっと怖いですね…
「まぁ、とりあえず、ちょっと待ってください」
僕はそう言うと、自分の鞄からノートパソコンを取り出す。
「ちょっ!?なんで鞄にパソコン入ってるんだよ!?」
よっぽど意外だったのか、暑いのに全力で突っ込んでくる鈴木君
「え?必需品ですが、なにか?」
「ちげぇだろ!?」
「ちなみに、デスクトップも入ってますが…」
「なんでだよ!?どこに入ってるんだよ!?」
「いえ、ですから鞄…」
「何故だぁああああああああああ!!」
そして、暑さからかいつもより早めに力尽きた。
「面白いですねぇ」
ちなみに、デスクトップは本当に入っている。
他にも色々入っているが、それは今は秘密である。
「えーと」
『カタカタカタカタカタカタ』
「おぉー、指が別の生き物みたいだよ!!」
「ありがとう御座います」
「画面は変な数字とかアルファベットの羅列で分からないけど」
「普通は分からないと思います」
「むぅー」
何故か会長はご不満なようだった。
そんな感じでしばらくパソコンを操作して、
「はい会長、今日来てない人たちの電話番号です」
そう言ってパソコンを会長に見せると同時に、
「なんでだよ!?なんで電話番号そんな方法で分かるんだよ!?」
鈴木君復活である。
「これからも普通でいたいなら、知らないほうがいいかと…」
「あ、じゃあいいです、はい」
何故か真っ青になる鈴木君。
鈴木君の中で僕は一体どんな印象なんでしょう。
「うん、それじゃあ、私は涼太に電話するから、
真崎副会長は楠木書記に、鈴木書記は残り2人ね」
「分かりました」
「了解…」
すっかりげっそりしてしまった鈴木君である。
そして、それぞれが携帯電話を取り出して電話を始める。
僕も電話をかけることにしよう、
『もしもし』
「っ!?」
凄いですよあの子、1コールもしないうちから出ましたよ、
なにあれ、電話がかかってくるのが分かってたかのような。
というか、分かっていないとあのタイミングで出るの無理でしょう。
しかも、知らない電話番号からの電話によく出ましたね…
『もしもし?』
「あ、すいません、真崎です」
『何か用?というか、何で私の電話番号知ってるの?』
「それは秘密」
『…まぁいいわ、それで、何か用?』
「会長がお呼びですよ」
『どこに?』
「生徒会室以外あるのでしょうか?」
『嫌だ』
「何故?」
『暑いから』
「会長と副会長からの呼び出しです、来なさい」
『嫌だ』
「駄目です」
『嫌だ』
「駄目です」
『嫌』
「駄目です」
『嫌』
「駄目です」
『い――』
「駄目です」
『……』
「来る気になりましたか?」
『…嫌だ』
「はぁ、分かりました。桜町第一高校生徒会からは逃げられない」
『え?』
「会長の言葉です。逃げられないと言う事を見せてあげましょう」
『え、ちょ――』
『Pi』
「お、真崎副会長、電話終わった?」
「ええ、“電話”は終わりました」
「?とりあえず、涼太は呼び出したし、鈴木君も順調みたいだけど」
「そうですか、僕は申し訳ないですが、少々出かけてきます」
「え?出かけるって、どこに?」
「楠木さんを連れに」
「あ、なるほど…ってええ!?どこから行くつもり!?」
「おーい、電話終わった…って何してんだお前!?」
「何って、窓から飛び降りようとしているのですが?」
「いやいや、窓から飛び降りる意味がわからねぇよ!!」
「ですから、楠木さんを連れに」
「普通に歩いていけよ!!」
「いえ、気配的にこちらから行ったほうが早いですし、
それに、回り道はめんどくさいですから」
「いや、窓からとか無理に――」
「それでは」
『ひょい』
あまりに軽い感じで窓から飛び降りた蒼空であった。
そして、残された二人は。
「あああああああ!!なんか普通に飛び降りた!?
ちょ、ってかもういねぇ!?」
「え、どうするのこれ?」
どうするんでしょう。
次は時計堂先生です。
よろしくお願いします。
さて、謝罪だー