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生徒会へ集合っ!  作者: リレー小説家
12/26

<会計視点> お菓子と紅茶と爆弾とその5

こんにちは、二回目の汐嵐です。

 五番目なのですが、蓮の回は是が非とも涼太君をカッコ良く!と思って暴走しすぎました←

 自重しなくてごめんなさいィィィィィィィィィィィイイ!!!!ほんとっ謝るんで許して下さい。今度から空気のようになりますからどうか勘弁して下さい(ノД<。)°。

 まァこんな阿婆擦れの妄想ですが、付き合っていただければ光栄です。

 では、お菓子と紅茶と爆弾と、会計視点。どうぞお楽しみください。


「だから、突然変異で自然現象的に召喚されたんじゃねェの?」

「何処からだよ!冥界か、異界か!?天界か魔界か!?どちらにしろ召喚する訳ないだろ!!」

「自然現象っつってんじゃん。」

「どっちでも一緒だァァァ!!」

 タロ君とカズの口論は留まる事を知らず、無気力ボケと鋭いツッコミで会議は進行していた。それにしても、タロ君うるせェ。ペットのくせにナマ言ってんじゃねェよ。ハウス!!タロ君ハウス、ビーフジャーキーあげるから。

「…椿、心の中の声がだだもれだ。ハウス、じゃねぇよ!!」

「あ、聞こえてたのか。じゃあハウス。タロ、ハウス。」

「うぜェエ!てかそっち窓!!飛び降りろってか?!」

「ほら、太郎。フリスビー。」

「久留宮ものってんじゃねェ!てか、そのフリスビー何処から持ってきた!?」

 いつの間にか、俺なりの良心で言ったハウス宣言のせいでもっと騒々しくなっている。都古はため息をつきながらどこか嘲り笑ってるし、蒼空先輩はやれやれと眺めているし、カズは…。ああ、笑ってるか。と、蓮の方をふと見ると、高級そうなお菓子の袋を持ちあげながら何となく優しげな表情。どうしたものか、内心彼氏かとひやひやしながら蓮に尋ねる。

「……それ、何だ?」

 ふと聞くとびくっと反応し後ろに隠す。これはもうまずい、泣いていいか。そう思った途端、蓮が何かをためらうようにあたふたと言ってきた。

「え…っと、あの、その、」

「あぁ、それなら会長のお父様からの贈り物らしいですよ。」

 蒼空先輩が、涼しい顔で言った。…一瞬、俺の表情がかなり大変に人を一人殺せそうな表情になった…気がする。それを見た蓮は、びっくりしたのか恐る恐る俺の顔を覗き込んだ。

「……涼、」

「そうか。」

 薄く笑い、蓮の頭に手をのせて、ぽすんと撫でた。そして蓮の表情すら見ずに、踵を返した。

「そこの糞眼帯、何処行くの?」

「ん?部活。ちょっくら顔だしとく。それから、その呼び方やめてくんねぇ?」

「嫌。」

「そうか、そらァ残念。」

「いや、其処スルーすんなよ。」

 タロ君のツッコミで苦笑し、生徒会室を出る。今は彼の渾身のツッコミでも笑えない。

 俺は一人、蓮の表情を最後まで見ないまま、彼女が元通りになるまで雨に打たれようと雷が鳴る屋上に向かった。

 …馬鹿だなァ、俺って奴ァ。


***


「…あーあ。またやっちゃったね。あはは…。」

「…どうしたんです?」

 蒼空が蓮の乾いた笑いに尋ねる。大空も太郎も一旦空気をよみ、馬鹿りょうたのせいでシリアスターンに突入してしまった事を理解したようだ。二人ともバカな口論をやめ、蓮の方を向いていた。

「涼太はね、お父さんのこと嫌いなの。まァ…理由は知らないけど、本当に毛嫌いしてるって言うか。」

「成る程、だから椿君にはお菓子を与えなかったのですか。」

 蒼空は面白いとでも言うように、目をうっすら開けてほほ笑んだ。その表情には冷たささえ感じられ、都古は一瞬、悪寒を感じた。

 そんな空気を区切るように、

「…どうでもいいけどよ…。ヤバい、俺、呼びだしされてんだけど。」

「生徒会あるのにか?」

「至急、来いって言われてんだよ。悪いか鈴木ぃ。」

「いや別に…、」

「じゃ、終わったら行くから。」

 二宮はじゃあなー、と相変わらずな無気力に言い捨ててひらひら片手を振った。

「…そう言えば、兄さんがいない間に着替えなきゃ…。」

「えっ?」

「俺も、ちょっと山岳部にお呼ばれしてんだよなー。」

「ええっ?」

「残念ですが僕も、椿君がいない今、会計の資料を持っていかなければならないので。」

「えええっ?」

「あっ、私補習あったんだ…!…まぁどうせ皆居ないし、終わったら帰ってこよう!」

「えぇえぇえええ!?」

 太郎が戸惑っている時、都古、大空、蒼空、蓮はじゃあ後でねーと笑いながら手を振って出て行った。

 …一人残された太郎は一言。

「……俺もたまには勉強でもするか…。」

 全くやる気がないのに、太郎はそう誤魔化し気味に言うと、筆記用具片手に図書室に向かって行った。


***


「…行ったか、」

 誰もいない生徒会室に響く低い声。その声帯の持ち主こそ、先ほどまで騒がれていた釘宮蓮の父・釘宮斜平である。斜平は黒い忍者服で窓から顔をのぞかせ、誰もいない事を確実に悟ってから生徒会室に入りこむ。

 斜平は、生徒会室に居たものの全ての都合を調節(またの名を工作)し、全員を生徒会室から出してから入りこんできたのである。目的は、娘である蓮の顔を一目見るため。

「(…立派になったな…、蓮…。)」

 斜平は自重気味な笑みを浮かべ、先ほどまで木々の間から雷の音に敏感に反応してしまう感性をなだめながらみた久々の娘を思い浮かべた。お菓子の仕送りなどでは安否や生活の様子で安心しきれず、ヨーロッパから渡ってきたのだ。もちろん密航してきたのだが。

 手土産にと、高級品の菓子をまた生徒会長机に置こうと袋の中から菓子を出す。。

 …斜平の頭の中には、遠くから見た娘の表情が笑顔である事に安心し、その途端、思いもしない“会いたい”という気持ちが交差していた。

 ため息をつく。とんだ大バカ者だと思う。娘一人残して旅だったのに、今更。

「…おじ、さん…?」

 斜平がお菓子を置いた刹那、涼太が音もなく入ってきた。斜平はびっくりして涼太を凝視する。入ってきた事にも驚いたが、その白い眼帯と、濡れた髪や制服にも驚いた。以前見た時――随分前の話だが、その時よりも大人びていた。

 当の本人は気にする様子もなく、明るい顔でこちらに来た。

「…君は、」

「俺っすよ、涼太。」

「その左目は…、どうしたんだ?」

「……、これは、」

 張り付いたような明るい顔がとれそうになった時、涼太はまた明るく振る舞った。

「中学ん時、ふざけてたら失明しちまって。ったく、度も超えるとロクなこと無いっすよ?」

「それは手前に捕まれと言ってるんか?」

「あははは、それもいいかも知れませんねっ。」

 涼太は冗談交じりに笑った。斜平も笑うが、ふと表情を消し、涼太に尋ねた。

「……君は、手前の事を恨んでいるか?」

 涼太の笑いが一瞬止まる。シンとした空気がそこに流れる。涼太は俯いたまま止まっている。斜平がそうだよなと納得しかけた時、涼太が顔を上げた。

「憎んでる?…そんな訳ねェじゃないっすか!」

 にっこり笑って、穏やかな笑みで。斜平が一瞬ほっとした矢先、涼太は片目しか無い目でこちらを鋭く見た。


「…そんな甘っちょろいもんじゃねェっすよ。」


「…涼太君、」

「本当だったらあんたをぶった切ってるとこだ。けど、蓮がそれを望まねェこともこれァ俺の独り善がりだとァ知ってます。だから、もう俺の前には現れないでください。」

「……。…分かった。消える。…だが、最後に…あの子に、蓮に、」

「奴とァ合わせねェっすよ。」

 涼太は視線を外し、涼しい顔をして外を見た。

「あの時あんたはあいつを一人にしたんだ。今頃父親面するなんて、言わせねェっすよ。」

「…そうか…。そうだよ、な…。すまん。じゃあな。」

 そう言うと、斜平は生徒会室を後にした。涼太はその刹那、鋭く攻撃的な目で虚空を睨む。右手は爪が食い込むほど握りしめていて、もう一方の左手は椅子をぎりぎりと言う音がするまで握っている。

「……くッそッッッッ!!!!」

 涼太はそう叫ぶと、真ん中にあった机を蹴り飛ばした。机は横転し、酷く大きい音が鳴る。それでも構わずに、座っていた椅子をつかみ、床にたたきつけた。バン!!と言う音と共に、椅子のパイプが曲がる。その刹那、涼太はその椅子を踏みつけた。

 …荒い吐息だけが生徒会室に響く。食い込む爪から血がにじんだ。肩で息をしながら、涼太は歯ぎしりをして呟く。

「あの野郎…ッ、あの野郎ッ!!!!」

 大した大泥棒だ、革命もしくさってからに!大革命家様の釘宮斜平様には感服するさ、よく似た父娘おやこだなァ!だが、父親としては最悪野郎だなァ?家庭さえも革命できねェのに、何が革命家だ、何が義賊だッ!!

 左目がどうしたって?おめーのせいで怪我したんだよ!恨んでる?当たり前じゃねェか、お前さえいなければ、お前があいつの父親じゃなかったらッッッッ!!!!


***


「…これは、また。随分と大暴れしましたね。」

 荒い吐息だけが響くその教室に、凛として透き通った声が聞こえた。戸に寄りかかっている蒼空が涼太は、パイプが折れた机の上に乗りながら、無感情な瞳で彼を見た。

「…あんたには関係ねェっす。」

 そう言った涼太に、蒼空はやれやれと言ったように肩をすくめた。…その途端、涼太は自分の行った行為の意味を理解し、はっとして頭を下げた。

「す、すみません。失礼なこと言っちまって…。」

「構いませんよ。ところで、何があったんです?」

「…何でも無いっす。」

 わざと視線を逸らし、外を見た。雷は鳴りやむ勢いは無い。雷が轟く冷たい陽気に、6月だなんて思えなかった。

 …何となく気持ちが落ち着いてきた。

「席…。はずしてもらえますか?」

「了解です。誰も入ってこないようにしますね。」

「……ありがとうございます。」

 パタンと言う音を立て、生徒会室のドアが閉まる。涼太はゆっくり、窓の方に歩み寄ると、窓を全開にした。冷たい雨と風が生徒会室に舞う。

 バサバサバサバサ…。

 生徒会室に置き去りにされた資料が無造作に吹き飛ばされ、生徒会室を雨と共に舞った。涼太の若干長く伸びてきた前髪をかきあげられる。涼太はふと自嘲気味な笑みを浮かべると、スッと力を抜き、目を閉じて壁に寄りかかった。



 飛んでけ、飛んでけ。

 目を閉じたその先に、

 映るその景色を隠すために。


 飛んでけ、飛んでけ。

 風が舞ったこの部屋に、

 映えた彼の涙を隠すために。



 …雷が、鳴った。

自重しなくてごめんなさいィィィィィィィィィィィイイ!!!!

 かっこ良くなってない!むしろ自己中!支離滅裂でなにより長ぇ!!病んでんのはお前だろ的な勢いですねwww

 最後のセリフも意味不ですし…。

 かなりのキラーパス失礼しました(ノД<。)°。てか、この後どうしようもないですよね…。

 ではお次の無限の闇先生、深く謝罪の意を申し上げながら、宜しくお願いしますです。

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