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ハードコアなスキル選択

目を覚ますとそこはだだっ広い教室のような空間だった。

均等に配置された机と椅子の数がこの空間の広さを物語る。

周りを見渡して見ると200や300はくだらないであろう座席に座っているのは小学生くらいの子供から今をときめくようなキラキラした女子高校生、机に杖を立て掛けている年寄りまで正しく老若男女問わずの集まりだった。

あまりに不自然な状況に言葉が詰まりとっさに記憶を掘り起こすが、頭にモヤがかかっているような感覚に陥り何も思い出せない。

名前や住所、昨日の晩に食べたカップ麺の味なんかは正確に覚えているにも関わらずこの状況に該当するような記憶が全くない。

これ以上記憶領域を絞っても意味がなさそうだったので、自然に思い出すまでは現状の把握に努めることにした。

一旦思考を止めた所で周囲の喧騒に気がついた。

「ここはどこだ!誰か知ってる奴はいないのか!」と大声で喚く中年の男性。

「助けてよぉーーー!」と泣き出すギャル風の女性。

「出口はどこだよ!」と苛立ちながら壁の周りを走り回る不良のような男子高校生。

そこで初めてこの謎めいた部屋に「扉がない」ことに気づく。

扉がないのにどうやって入ったのだろう、等と気にしている場合ではないのかもしれない。

もし誰も来なければずっとこのままなのだろうかという不安に駆り立てられる。

そこであることに気づきズボンのポケットを漁る。


やはりあった、、、、、

僕はスマホを手に取りすぐさま画面をタップする。

そこに映し出されたのは壁紙に設定してあったお気に入りのゲームキャラクターの姿であった。

電源が入ったことに安堵したのも束の間、左上の文字列に気づく。

「圏外」


•••••そりゃそうだ。

携帯を没収せず拘束もせずとは誘拐犯にしてはあまりにぬる過ぎる。

扉もネット回線もない部屋に閉じ込められてはどうしようも無い。

僕はそっとスマホをポケットにしまい状況確認に戻ることにした。

机をよく見ると左上に「甘崎 総司」と書かれたネームプレートのようなものが置かれていた。

何故知られているのかは分からないが僕の本名である。

本名を知っているということは計画的な誘拐犯の可能性が高いがこのような人数を一度に誘拐出来る組織など聞いたことがない。

第一、僕は誘拐されるような身分の人間ではない。

生まれも育ちもいたって普通の家庭である、そんなことを考えても意味などないのだが何かを考えていなければ落ち着かない状況であるのも事実だ。

周囲の喧騒が大きくなっていく中、僕が部屋の前方を眺めながら思考を巡らせていたその時「それ」は現れた。

教室で例えると黒板がある位置の丁度真ん中あたりの空間が消えた。

いや、正確には何もない壁から大きな通路が出てきたのだろうか。

明らかに物理現象を無視したその動きに今まで巡らせていた思考がフリーズした。

先程までの騒がしさが嘘のように静かになる。

「ウソだろ、、、」

「信じらんねぇ、、、」

部屋の端からそういった声が漏れ出てくる。

そして、静かになったからだろうか現れた通路の奥から何か音がすることに気づいた。


コツ、コツ、コツ、コツ、コツ


反響音のようなその音は聞き覚えがあった。

確か、母親がよく履いていたハイヒールの音とそっくりだった。


コツ、コツ、コツ、コツ、コツ


音が次第に大きくなる。

何者かがこの部屋に歩みを進めているのだろう。

それはこの状況を作り出した本人か、あるいは関係者か。

それは分からないが僕の体に緊張が走る。 


数秒後、現れた人物は開口一番、とんでもないことを口走る。

「おめでとう!!!君たちは厳正な抽選の結果選ばれた幸運な当選者達だよ!さぁ存分に異世界を楽しんで来るといい!」

と祝辞?らしき言葉を言い終えると笑顔ではにかんだ。

あどけない顔立ちに似合うその笑顔、その中学生くらいの体型にはおおよそ不釣り合いな白衣を着た美少女はとてもこの誘拐の首謀者や関係者には見えない。

そんな名称不明の美少女から放たれた言葉の意味を理解しようとするがまるで分からない。

抽選?当選者?異世界?全く心当たりのない単語の羅列に頭の中でクエスチョンマークが踊る。

そんな抽選に申し込んだ覚えなどないはずだが、、、

混乱する僕達を置いてきぼりにして名称不明の美少女は続ける。

「さっそくだけど今日のメイン!スキル選択行っちゃおっかー!」

と元気よく宣言するとそこへ段々と状況を理解し始めた人達が騒ぎ始める。

「おい!勝手に訳わかんない話を進めるな!」「てか君誰なん?」「誘拐とか最悪すぎ〜」「ここどこだよマジで!」

「異世界に行けるとかマジですか?俺チートにして下さい!」

各々、言いたいことを名称不明の美少女に向かって問い詰め始める。

まぁ無理もないだろう、かくいう僕も分からないことが多すぎて美少女を質問攻めにしたい気分だ。

そんなこんなで現在進行形で囲まれ追求されている当人はニコッと笑うと「うるさいから黙ってくれない?」と至極当然のように言い切った。

そのあまりにもあっけらかんとした態度に全員が口を閉ざす。

次の瞬間名称不明の美少女を質問攻めしていた1人であるガラの悪そうな不良少年がキレた。「はぁ!? ふっざけんなよお前!この状況わかって言ってんのか!? 大体なんで俺が「はぁ、、、うざい(パチン)」

不良少年が大声で捲し立てる中名称不明の美少女はいかにも面倒臭そうな顔で不良少年の言葉を遮りながら指を鳴らす。

すると、ダダダダダダッという音と共に黒服に機関銃のようなものを装備した怖そうな人達が走ってきた。

まるで某国のSPチームのような統率の取れた動きで隊列を組む。

その非現実的な光景に先程までの勢いはいざ知らず不良少年は言葉を失った。

そして名称不明の美少女は「こいつらはいらないわ。処分して」と自分の前方に集まる質問攻めしていた人達を指差すと端的に残酷に吐き捨てた。

黒服達が持っている機関銃を彼らに向ける。

そこで始めて自分が危機的な状況にあること理解し始めた不良少年は顔を引き攣らせながら「え?いやちょ、、、意味わからないんだけど、、、」と後ろに下がろうとするが腰を抜かしたのかその場に尻もちをつく。

そこからは先は地獄の光景だった。

鮮血が飛び散り悲鳴が聞こえ濃厚な鉄の、血の匂いが離れた僕の所まで漂ってくる。

僕は機関銃の音と悲鳴が鳴り止むまで待った。

時間にして十数秒後、そこには人だったモノの残骸があった。

周りから絶叫のような悲鳴が次々にあがる。

泣き出す者、暴れ出す者、必死に許しを乞う者、多種多様ではあったがそのどれもが平常を失い取り乱した様だった。

にも関わらず僕はそのどれでもなく、何故か異常に落ち着いていた。

僕は自分でも驚くくらい冷静に状況を傍観していた。

過去にも似たようなことがあったからだろうか。

そんなどうでもいい事を考えている中この惨状を作り出した張本人が口を開く。「はぁ、、、エリィうるさい奴と馬鹿な奴が嫌いなの。

これ以上数減らすとエリィが怒られちゃうから静かにしてくれる?」

どうやらこの美少女はエリィというらしい。

日本人に見えるのだがハーフなんだろうか?等とまたどうでもいい事を考えてしまう。

エリィの言葉の意味を理解した人達はすぐさま口を閉ざし5秒後には静けさが戻った。

「うん!物分かりのいい子は好きだよ。それじゃ勝手に席を立った人は元の席に戻ってね。机にネームプレートがあるはずだよ。」と先程までの残酷な様子が嘘のように笑顔で話す。

先程の惨状を見てエリィに逆らおうとする人など出る訳なく1分かからずに速やかに全員が着席した。

「それじゃ本題が逸れちゃったけど早速スキル選択の時間だね!一回しか説明しないからよーく聞いててね。質問とかは最後に受け付けるね。」

エリィは前に立ち後ろの惨状を放置しながら話し出す。

まだ抽選だとか異世界だとか分からないことが山積みだがひとまず「スキル」の説明をするらしい。

「まず、君達はこれから異世界で自由に暮らすことになるんだけど、流石に丸腰のままポイってのも可哀想だからね、何か特別な能力なんかをプレゼントしてあげるってわけ。優しいでしょ?」

やはり異世界というところに飛ばされるらしい。

異世界なんて非現実すぎる、と言いたい所だが実際に物理法則を無視した壁に扉のない巨大な部屋などすでに非現実な状況に置かれているため頭ごなしに否定できない。

「で、そのプレゼントする特別な能力のことをエリィ達はスキルって呼んでるの。スキルの取得はポイント制で1つのスキルごとに決まったポイントが設定されてるんだ。スキルにはレベルがあってスキルレベルが上がるごとにスキルは強くなるんだけどその分必要なポイントが増えるから気をつけてね。ちなみにみんなに配られるスキルポイントはランダムで決まるよ。0ポイントだった人は何のスキルも貰えないからね〜。説明は終わりだけど質問がある人は挙手してね〜。」

ちらほらと手が上がるなか最初に発言を許可された人が僕が1番気になっていることを代弁してくれた。

「あの、異世界行きの抽選なんて申し込んだ覚えないんですけど家に返してもらうことは出来ないんでしょうか?」

それに対してエリィは「お答え出来ません」ニッコリとまるでマニュアル対応のような返答をした。

そのほかにも質問がされたが返答は変わらなかった。


「異世界ってどういう世界?」→「お答え出来ません」

「ネット回線は?」→「お答え出来ません」

「あなたは誰?」→「お答え出来ません」

「どういう経緯で集められたの?」→「お答え出来ません」

「スキルポイントの上限は?」→「お答え出来ません」


どうやらエリィは質問に答える気はないようだ。

教えられないのか知らないのか、それとも面倒臭いのかは分からないがそれを追求するような馬鹿は流石にいなかった。

「じゃ質問タイムも終わったことだし早速スキルシートを配るね。

みんなも使ったことあると思うけどタッチパッド式だよ。前から後ろに配っていくから全員が受け取ったらスキル選択開始だよ。時間はたっぷり1時間!電源を入れて各々好きなスキルを選んじゃおう!時間内に使いきれなかったポイントは没収だから全部使っちゃった方が良いよ。あ、もちろん私語厳禁だからね。」

そしてエリィがパチン!と指を鳴らすと黒服達がどこから取り出したのかiPadくらいの大きさの端末を前から次々と配っていく僕は後ろの方のため、待ち時間が長く感じる。

やがて僕の所にも黒服が来て端末を置いていった。

電源が入っていないようだ。

この時点で僕のスキルポイントが決まっているのだろうか。

僕は元々割とゲーマーな方なのでさっきのエリィの説明をすぐに理解できた。

だがこのスキルポイントのシステムはあまりに不公平だろう。

他人の心配をしているほど余裕がある訳ではないがやはり得体の知れない世界になんの武器もなしに送り込まれる人が居るかも知れないと考えると恐ろしい。

僕は今の世界に未練がないかと言われればそうとも言えないが充実しているかと言われてもそうでもない。

だがやはり死ぬのは怖いので神に祈る。

せめて平均くらいでいいからポイントを貰えるようにと祈る。

やがて後ろまで端末が行き渡ったのかエリィが「スキル選択開始だよ〜!」と宣言すると周りが一斉に電源を入れ始めた。

僕も遅れずに電源を入れる。

数秒で電源が付き表示されたのはホーム画面ではなく様々なスキル名のようなものが羅列された選択画面だった。

僕は意を決して先程からチラチラと見える左上の表示を確認する。



残りスキルポイント 320P



•••••これは多いのだろうか。少ないのだろうか。

少なくとも0ポイントでなかったことを喜ぶべきか?

そんな感傷に浸っている場合でもない。

とりあえず10分ほどかけてざっと流し見したところスキルは膨大な種類がありすべて確認している時間はないこと。

取れるスキルは大きく分けると


•ステータス系 主に基礎ステータスを上昇させるスキル

•技能系 特殊なスキルを覚えたりする

•アイテム系 レアなアイテムが貰える

•パッシブ系 自動で発動し続けるスキル


の4つになることが分かった。

改めて見るとまんまゲームだなこれ。

というかアイテムもスキル扱いなのか、アイテムのスキルレベルを上げればアイテムが強くなるのだろうか?

これなら俺としては分かりやすくていいがゲームやらない人は絶対困るよな、とも思ったが私語厳禁と言われているので教えて回ることも出来ない。

相変わらず不親切なシステムだと心の中で悪態を突きつつざっと見た中で有用そうなスキルを振り返る。

まずはパッシブ系の


「言語翻訳」25P


これはほぼ必須だろう。

いきなり飛ばされた世界で言葉が通じないとか詰みに近い。

そもそも同じ人間がいる世界なのかも分からないが何にせよ他者とコミュニケーションが取れるのと取れないのでは大違いだ。

「言語翻訳」の項目をタップすると説明という項目が表示された。


言語翻訳 ??????????


なんだこれ、エラーか?

いやそんな訳ないか、、、

もしかしてスキル取得後でないと説明が見れないシステムなのか?

だとしたらとんでもないクソゲーというか不親切すぎるだろ。

僕はスキルパネルの右下の取得をタップしようとしてある仮説が脳裏によぎり止まる。

本当にただ不親切なだけなのか?

僕はなんともいえない悪意のようなものを感じとりとっさにスキル項目選択画面に戻す。

そして恐らくパッシブにあるであろう「そのスキル」を探す。

•••••ないな。

いやもっとよく探してみるか。

僕の嫌な予感は大体当たる。

そして画面を下の方にスクロールしてみるがやはり見つからずようやく1番下の項目まで確認が終わった時には既に体内時計で約20分が経過していた。

ここまで探してないってことは確認漏れの可能性もあるが、、、

物は試しと僕は普通のwebページならそこにあるであろう位置を液晶の拡大機能を使いズームする。

そこには


小さく2と表示されたリンクボタンを僕は無言でタップした。

2ページ目に移行した画面に表示された項目は1つだけだった。


「説明」25P


また嫌な予感を的中させてしまった僕はため息を吐きながら説明のタブをタップし取得を押した。

「説明」を取得しますか?とポップアップが表示された為迷わず「はい」をタップすると右上の表示が変わった。

残りスキルポイント 295P

の表示を見て間違いなくスキルを取得できたことに安堵するもやはりこの悪意のあるスキルの隠し方を見るに明らかにこのスキル選択はただの「プレゼント」という訳ではないだろう。

僕は一度画面を戻り取得スキル一覧を開く。

そこにはやはり「説明」の文字があった。

すかさずそれをタップすると


説明Lv1 スキルの説明が表示されます。


簡素な説明だがまあ内容は予想通りだ。

これで安心してスキル選択が出来る。

どうやら取得スキルの画面を見るに一度取ったスキルをキャンセルすることは出来ないようだ。

これもさりげない不親切ポイントである。

とりあえずこれで「言語翻訳」の説明が読めるはずだ。

そのまま「言語翻訳」のスキルをタップして説明を表示させる。


言語翻訳 Lv1 人間族と会話できる。

説明 Lv1 人間族の共通語を全て理解して使う事ができる。


なんとなく分かってきたがスキルの説明の下に説明スキルを取ることで表示される文が出るわけか。

非常にめんどくさいシステムである。

これを考えたやつは間違いなく性格が悪い。

こうして25Pを支払い言語翻訳を取得し、スキル選択の画面まで戻ると気になったことがあった為技能系のスキルリストを1番下までスクロールし、ズームしてみた。


やはりここにもあったか。

僕は迷わず2ページ目に移行するが、やはりそこにあった隠しスキルも1種類だけだった。


「暴食」100P


ゲーマーの僕からするとスキル名からなんとなく予想出来るのだが暴食のスキルパネルを開く。


暴食Lv1 あらゆる生物のスキルを奪う事ができる。


これはかなり強いスキルだろう。

ゲーマーの感がそう囁いているのだがいかんせん説明が短すぎる。

だが悩んだ挙句スキルの略奪という魅力的な文面の誘惑に負けてスキルを取得してしまった。

しかしスキルを奪うってもやり方が書いてないんだよなぁ、、、

暴食のスキルLvを上げたら何か分かるんだろうか。

そしてここまで考えて初めてあることに気づく。

僕は急いで取得スキル一覧を開き「説明」の右にあるタブに気づき思わず頭を抱える。

そこには現在の「説明」のスキルレベルと矢印の上に50Pと書いてある項目があった。

何故説明にもスキルレベルが設定されているのか、考えるまでもなくただの嫌がらせだろう。

僕は項垂れながら50Pを払い説明をLv2にあげ暴食のスキルパネルを開く。

そこには先ほどの説明分の下にとある項目があった。


暴食Lv1 あらゆる生物のスキルを奪う事ができる。

説明Lv2 ただしスキルを奪うには自分で殺した生物を食べる必要がある。


これは酷いな、、、

あまりの詐欺っぷりに思わず絶句する。

どうやらとんだ地雷スキルを取ってしまったようだ。

一応暴食をレベル2に上げた時の説明を見てみると、


暴食Lv2 あらゆる生物のスキルを奪う事ができる。

説明Lv2 ただしスキルを奪うには死んだ生物を食べる必要がある。


なるほどな。

暴食の場合はレベルが上がると自分が殺さなくても死体から奪えるようになるわけか。

まあそれだとほとんどの場合腐った肉を食うことになるだろうから絶対に取らないが。

ただ説明スキルのシステムは大体理解出来た。

説明スキルはレベル1では本当に簡単な事しか説明されないずレベル2まで上げる事で基本的な使い方などの説明がされるのか。

そして説明スキルのレベルまでなら取ってないスキルの説明も見れるわけか。

そんなことをやってる合間にエリィが唐突に喋り出した。

「30分経過ー、30分経過ー、残り30分だよ。」

その言葉で周りが焦り始めるのを感じるが僕も思ったより時間が迫っていて焦る。

のこりポイントは•••••120か。

思ったより少ない、暴食に持ってかれたとはいえ説明も75Pも掛かってるからな。

とりあえず残りは基礎ステータス振るのが丸いかもしれない。

だがやはり僕は他の項目の隠しスキルが気になってしまった。

とりあえず見るだけならタダだし、とステータススキルのスキルパネルを開くステータススキルはスキル数がほかに比べてかなり少なく


•体力

•集中力

•持久力

•俊敏

•筋力

•技量

•理力

•信仰

•運


の9つしかない。


••••••••••いやダーク○ウルじゃん!と思ったそこの君、ナカーマ。

まあこれだけこれだけスキルが少なければ下にスクロールするまでもなく下画面に行ける訳なのだが、一応ズームしてみたがやはり隠しページへのリンクは無かった。

まあここなら見る人多そうだからな。

これ作ったやつの性格的にそんな親切なワケがないか。

ちなみにアイテムスキルの隠しページは存在した。


「無限収納ポーチ」30P


すごく便利そうなのがきたな。

早速タップして説明を表示させる。


無限収納ポーチ Lv1 アイテムを30個まで収納できる。

説明 Lv2 アイテムを異空間に収納し自由に取り出せる。


無限収納と言いつつレベル1だと30個までなのか。

だがこれは特に罠とかはなさそうだな。

消費ポイントも悪くないし取っておこう。

ここでこれまで取ったスキルを一度確認してみようと思い取得スキル一覧を開く。


•説明 Lv2 75P

•言語翻訳 Lv1 25P

•暴食 Lv1 100P

•無限収納ポーチ Lv1 30P


のこり90Pか、それなら全部基礎ステータスに振ってしまおう。

僕はステータススキルを開きどのステータスに振るか悩む。

少し悩んだ結果体力に全て振ることにした。

そして体力のスキルパネルをタップし説明が表示された。


体力 Lv1 体力が上がる。

説明 Lv2 レベル1なら本来の能力×1 レベル2であれば本来の能力×2の値になる。


……おい、おいおいおい! 今、軽くスルーしそうになったが、これとんでもないこと書いてあるぞ!

強化される内容は予想に近かったが、最も大事な部分が予想外過ぎた。それは、レベル1なら本来の能力×1という記述だ。

つまり、ステータスの能力は最低でも1は取っておかないと、本来の力の×0になるってことだよな。知力をとらなければ考えることすらできず、筋力がなければ武器を持つどころか、自分の体すら支えられないことになる。

やばい、ステータス欄の能力は最低でも1とっておかないと駄目だ!

そこで僕は今の自分の残りポイントを見てヒヤリとする。


残りポイント 90P


「体力」10P


9つのステータススキルすべてをレベル1になるようにとってピッタリだ。

もし・・・ステータスを取らずに他のスキルを取っていたら。

説明を取らずに体力に全振りしていたら、、、

考えたくないことだが僕は運が良かったのだろうと思うことにした。

嫌な汗をかきながら9つのステータススキルを全て取得して自分の残りポイントが0になったのを確認した。

とりあえずこれで向こうに着いた瞬間GAMEOVERなんてことにはならないはずだ。

そうこうしているうちにタイムリミットが迫っていたようだ。

「はーい!。あと10分だよ。あと10分でスキル選択終わりだからね〜。しっかり使い切るんだよ!」エリィが残り10分を知らせた段階でもまだスキルで悩んでいる人は多いようだった。

ステータスの能力は最低でも1は取らないとやばいことを周りになんとかして伝えようとするが僕の近くに黒服がいるため目立つ行動が取れない。

ダメだ…..

申し訳ないが自力で気づいてもらうしかないようだった。

そんなこんなで逡巡していると「はーい!タイムアップ!それじゃいってらっしゃーい!」


……..え?

次の瞬間僕の意識はブラックアウトした。

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