8-公式ストーリー
後書きを活動報告に書いております。
よろしければぜひ。
やぁ、元気?超絶プリティみんなのアイドル、ノラだよ。
……うんうん、みんなの喜びの声が聞こえてくるね。大丈夫、分かってる分かってる。みんな僕に会えなくて寂しかったんでしょう?そりゃそうだよね、これだけ可愛い僕に会えないとなると、そりゃ意気も消沈、ため息も増えるってもんだよ。
僕も出来ればみんなの前に顔を出してあげたいところなんだけど、残念ながらそれは難しくてね。何故かって?それはもちろん、休暇を取っているからさ!
長い長ーい勤めを終えて、ようやく手に入れた自由な時間だよ?そりゃひとまずはご褒美として、自分のために使うよね?だから、今はアイドルじゃなくて普通の猫になったから、皆には会いに行けません。その代わりに特製ブロマイドを作ったからそれで我慢してね。
さて、閑話休題。
あんな何もない【アーテナー渓谷】を抜け出して外の世界に飛び出したわけだけど、一番に僕が向かった先、皆も気になるよね?うんうん、分かる、それはしょうがない事さ。
あんまり焦らすのも可愛そうだし、早速答えを発表しようかな。僕が訪れた場所は~……でけでけでけでん!ここ、【ホワイティア】です!
まぁ予想できた人も多いんじゃないかな?君たち探索者にとって、始まりといえばこの町だからね。折角だし僕もそれにあやかって、ここを旅の始まりにしようと思ったわけさ。
もちろん、理由は他にもある。まず第一に、見た目に気を使わなくていい点。ここには、普通の猫もいるし、隠れ蓑にするにはとても楽なんだ。一応変身も出来るけど、休暇中にそんな手間をかけたくないだろう?
二つ目の理由は、親切な人が多いこと。これは他の化身達から聞いた話だったんだけど、現にちょっと歩いただけでたくさんの貢物を貰っちゃった。
僕が可愛すぎるからっていうのも確かにあるとは思うけど、それでもここは実に暮らしやすいみたいだ。化身達の選ぶ街ベスト3に入ってくるだけの事はある。あ、ちなみに最下位は【アーテナー渓谷】です。分からないでもないけどね。
それにしても最初からこれだけレベルが高いと他の街へのハードルも自然と上がっちゃうなぁ。煌びやかで美しい【ゴールドラッシュ】でしょ、お魚が新鮮で美味しい【ポセイディア海】に、変わった文化の根付いている【暁城】……どこも魅力的で、今から回るのが楽しみになっちゃう――。
「にゃお」
暢気に観光を楽しんでいた僕に釘を刺すように、一匹の化身がこちらをじっと見つめて一鳴きする。もう、そんなに心配しなくても分かってるって。せっかちだなぁ。
口の周りをぺろりと舐めて、僕は重い腰を上げる。すると、先程の化身が先導するように街の外へと歩き出したので、その後ろをついていく。
残念ながら、ここに訪れた理由は観光だけじゃない。本当に、ほんっとうに不服だけど、最後の大仕事をしなきゃいけないんだ。
全く、僕は引退した身なんだからあんまり働かせないで欲しいよね。これからは昼間から働いている人達をぼんやりと眺めたり、時間を気にせず好きな時間に起きて、好きなことをするっていう悠々自適の隠居生活が待ってるんだから。
「にゃお?」
だから分かってるってば。そんなに睨まないでよ。ったく、猫使いが荒いんだからさ。
邪な考えをしていた僕をわざわざ振り返って牽制する化身。それにため息を返しつつも黙ってついて歩けば、やがて目的地が見えてくる。
それは苔むした黒い巨大な岩のようなナニカ。だが、その先端は五つに分かれており、遠目から見れば、人の腕のようにも見えた。
……うん、相変わらず禍々しいね。それに嫌な記憶が蘇ってくる。あの、最低最悪で、最凶だった神の姿を。
そう、ここに訪れた最後の目的にして最後の大仕事。それはこの【邪神の残骸】の力を再び抑え込むこと。
少し、昔話をさせてもらうと。
かつて世界に破滅をまき散らした邪神は、英雄たる『勇者』、『賢者』、『聖女』の三人と、僕達『聖獣』の協力によって一度は倒された。だけど、完全に消滅させることは叶わなかったんだ。
体中をボロボロにした僕達に対し、崩壊した体を再構築させる邪神。このままではまずいと判断した僕達は、苦肉の策として封印することを選んだ。
みるみると形成される体を十二に分割し、それぞれを『聖獣』が自身の担当するエリアに封印する。そして最後に、勇者が【邪神の核】を砕いたことで、ようやくその機能を停止させた……。
まぁ、言われなくても分かると思うけど、その時に分割された一つがこの【邪神の残骸】。これはたぶん右腕かな?たまーに脈動するように紫色に発光しているよ!気持ち悪いね!
いや、笑い事じゃないんだけどさ。ちょっと前までうんともすんとも言ってなかったのに、最近になって動きを見せ始めているんだ。これ、絶対何か起きるよね?
どうやら他のエリアにある【邪神の残骸】も同じような状態みたいだし、一体何が起きてるやら。可能性としては【邪神の核】が復活したとか……?いやでもなぁ……。
……うん、考えても分からないや!面倒なことは後継者に任せよっと!
え?薄情だって?いやいやいや、僕はもう役目を終えた老兵だからさ、これからのことは次の世代に任せるよ。きっとこの戦いも見ているだろうし、その辺りしっかりしてそうな子を選んだつもりだからね。
だから、僕にできるのはこの負の遺産を少しでも抑えておくことだ。いつか復活するかもしれないけど、そのいつかを遅らせれば遅らせるほど、新しい世代が育つ。その時間を作れるなら、僕は何だってしよう。
「にゃお」
【邪神の残骸】から現れた無数の【邪神の先兵】。増殖するそれに対抗するように、僕の周囲にも化身が数を増していく。
ここからは総力戦で、時間との勝負。僕達が抑え込むか、君達がそれを跳ね除けるか。なんにせよ、悠々自適な隠居生活はまだまだ先の話になりそうだ。
[TOPIC]
QUEST【演じるは王、たとえ道化になろうとも】
【攻略チャート】
1.【ブラーク遺跡群】にある文字の調査
1-1.【ブラーク遺跡群】にある文字を発見
1-2.【英知の書庫】で対象の本から情報を取得
1-3.石碑に書かれた文字を解読すると、とある座標が表示される
1-4.クエスト【地底より響く救援信号】が発生
2.【地底より響く救援信号】のクリア
2-1.座標を頼りに最下層へ
2-2.【深淵から覗く番犬】を撃破
2-3.奥にいたノラを助ける
3.ワールドクエスト発生
3-1.ノラと共に地上へ戻る
3-2.ノラから話を聞く
3-3.一時間後、遺跡が出現し、ワールドクエスト発生
4.継承の儀をクリアする
4-1.化身を召喚する
→化身なしでも継承の儀に挑戦できるが、クリアは不可能
4-2.試練をクリアする
→化身のレベル上げ。
・通常エリア(崖上)中央部(【ブラーク遺跡群】)
『無知を知り、世界を知れ』⇒すべての石碑(9か所)に到達
・通常エリア(崖上)南西遺跡
『弱きは罪、一騎当千の力を示せ』⇒モンスターを1000体討伐
・通常エリア(崖上)南東遺跡
『手に入れた力を研鑽し、我が物とせよ』⇒スキルを100回使用
・通常エリア(崖上)北遺跡
『戦士の傷をその体に刻め』⇒HPを10000以上回復
・通常エリア(崖上)北東遺跡
『進化の秘訣は限界の果てにあり』⇒10回以上MPを0にする
・通常エリア(崖上)北西遺跡
『共に戦う仲間と心を交わせ』⇒親愛度100以上
・上級エリア(崖下)東遺跡
『過去に敗れた強敵を乗り越えろ』⇒【深淵から覗く番犬】の撃破
・上級エリア(崖下)西遺跡
『自ら千尋の谷へと足を踏み入れろ』⇒100m以上落下する
・上級エリア(崖下)南遺跡
『すべてを手に入れ、すべてを手放せ』⇒Lv.9の状態でデスする
※Lv.9時点で再び遺跡に訪れると、古代文字として文字が浮き上がる
※【英知の書庫】に向かい、その意味を調べる(必須ではない)
4-3.Lv.10の状態で継承の儀に挑む
→Lv.9未満でも挑戦できるが、クリアは不可能
4-4.フェーズ1(【イビルローチ】との戦闘)
4-5.フェーズ2(【イビルバリアンツ】との戦闘)
4-6.フェーズ3【邪神の先兵】(ノラ)と戦闘。
※化身による攻撃のみ有効
4-7.【邪神の先兵】の軍勢を殲滅。
※他の化身が必要。少ない場合、CPUとして化身が出現
4-8.クエストクリア




