一寸の虫にも五分の魂って…えっ、何? 尺貫法? 暁光帝はMKSA単位系しか知らないんですよ(ToT)
海水浴場で海の幸を振る舞って子供達のヒーローになった、我らが暁光帝♪
いや、性別♀だからヒロインだろ、常識的に考えてww
その辺を悩んでいたところに街のいじめっ子どもが現われて子供達を脅して食べ物を奪い取ろうとしました。
許せません!
正義の味方として華麗に折檻してあげました。
これで生意気な小僧どもは反省した…かと、思いきや!
子分どもは倒れたものの、親分は立ち上がって来ましたw
これはいけません。
もう一度しっかり折檻してやらねば……
あれ? これって正義の味方の仕事かな?
こ〜ゆ〜のは専門の教師とかが……あれ? あれれ?
ボクと代わってくれる奴がいないっぽいぞ。う〜ん……
悩みは尽きませんが、今日も元気に活躍します☆
お楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
相手が子供なので折檻はだいぶ手加減した。今だって能力も“レベル2”に制限しているし。
能力制限“レベル2”は腕力に上限を設けて、その辺を歩いているヒト族の大人くらいに抑える。制限するのは腕力だけで、頑丈さや動体視力、反応速度は元のままだ。それでも、攻撃した時、相手に与えるダメージは格段に落ちる。
もっとも、“レベル2”であっても子供相手には過剰な戦力だ。だから、折檻に使った技は見た目こそ派手だが、命中の瞬間に力を抜いて加減してやった。
けれども、すぐに起き上がって来られるとは意外。
そこまで手を抜いてはいないつもりなのだが。
「ふぅん。まぁ、いいや」
起きがってきた少年をつまらなそうに眺めながらアスタは言葉を続けた。
確かに手を抜きすぎたのかもしれない。面倒だから虹色の瞳で相手の生命の樹を確認しなかった。それで体力を正確に把握できなかったから、余計に加減しすぎたのだろう。
「で?」
極短く促す。
どうせまた益体もないことをのたまうのだろうと期待せずに見つめる。
「テメェは何なんだよ! オレは強いんだぞ! テメェはオレに従わなきゃいけないんだ!」
頭の血管をピクピクさせながら少年は怒鳴る。
立ち上がったはいいものの、先ほどの一撃で膝が笑っている。ダメージから十分に回復していないのだ。腕っぷしと喧嘩が強いことが自慢の少年であったが、童女のパンチは予想外に効いていた。
だから、話を引き伸ばして時間を稼ぐことにする。
「この世は弱肉強食だ! 野生の獣と同じ! 強い奴が弱い奴を殺して喰らう! テメェら、ガキどもは弱ぇんだから強ぇオレ様を恐れて従うべきなんだ!」
言葉を連ね、激情を吐露する。
弱肉強食の掟、それが少年の信じる世界の摂理だ。
強ければ勝てる。
弱ければ負ける。
負けて食われる。
何もかも奪われる。
強い奴が弱い奴を負かして欲しい物を奪うことは正しい。
負けるのが嫌なら努力して強くなるしかない。
努力しても強くなれない奴はあきらめて食われるべきだ。
這いつくばって強者に媚びて生きればいい。
それも嫌なら死ぬしかない。
この世は弱肉強食なのだ。
これは誰にも覆せない、あまねく世界を支配する普遍の法則なのだ。
「……」
周囲の子供達も皆、一様にうつむいている。
いつも親から同じことを言われているのだ。それで乱暴な少年にも逆らえなかった。皆、少年に敵わないので従わされるのも仕方ないとあきらめている。
しかし、どんなに怒鳴りつけられてもアスタは納得しない。逆に真っ向から少年の信念を折りにかかる。
「ふぅん…それなら、どうしてキミは生きているの?」
面白そうに笑みを浮かべて。
「弱っちいキミがどうして殺されもせず、のほほんと生きているのかな?」
嘲りながら尋ねる。
「何だと!? オレ様は喧嘩が強いんだぞ! ここらでオレに挑むガキが1人もいなくなるくらいにな!」
少年が吠える。
これもまた事実だ。
喧嘩自慢の少年はあちこちで暴れて子供達を殴り、傷つけ、非常に恐れられていた。
立ち向かおうとする者がほぼいなくなるくらいに。
だから、それが少年の自信につながっている。
自分こそ、ここいらで一番強いのだ、と。
だが、アスタは少年の主張に異を唱える。思いっきりバカにした口調で。
「喧嘩? アーッハッハッハッ!」
声を上げて嗤う。
「な…何だよ……」
思いもよらない反応に少年はひるんだ。
童女があまりにも堂々と嗤うから。
「キミはここいらを巡回する兵士よりも強いのかい? いや、兵士どころか、その辺を歩いている大人にも敵わないだろう? しょせんは子供達の中で一番強い。そのていどのことさ」
相手を指差し、アスタはニヤニヤ笑いを浮かべながら事実を列挙してゆく。
「弱肉強食がこの世の道理なら、どうして兵士やその辺の大人がキミを殺さないで生かしておくんだい?」
さも、不思議そうに尋ねる。
「そ…それは…兵士は警備の仕事があるし、大人は子供を守るものだし……」
少年はうつむいて口を濁す。
唇が震えている。
少年が信じてきた最高の武器、“暴力”への信奉が揺らいで来ている。
「おやおや、キミの掲げるありがたいお題目、“弱肉強食”とやらには例外があるのかい? ずいぶんと偏っていて、あまねいてもいない、穴だらけの道理だねぇ」
少年の依って立つ理屈を突き回して、ニヤニヤ笑いが止まらない童女である。
「そういや、野生がどうとかホザいていたね。本当に自然界が弱肉強食とやらに支配されているのならどうしてライオン以外の生き物が生きているんだい?」
別の方向から少年の信じる理屈の矛盾を突く。
「強い奴が弱い奴を殺してしまうのが本当に自然の摂理なら、シカはオオカミに殺され、オオカミはクマに殺され、クマはライオンに殺されるはず。シカやウサギは草を食い尽くし、獣達は互いに殺し合い、最後に残った一番強いライオンも飢えて果てるね。フフフ……」
冷たく嗤う。
「だいたい、“ケダモノ”だの、畜生だのと普段から蔑んでいる野生の動物を“正しさ”のお手本にするのかい?」
軽く片眉を持ち上げてからかう。
「そ…それは……」
少年は言葉で反論できず、拳を握りしめる。
「人間の都合で敬われたり、蔑まれたり…いやはや何とも、動物達も大変だね」
やれやれとアスタは肩をすくめてみせる。
「で、でも…現実にこの世は弱肉強食の掟に支配されているんだ……」
少年は論拠を示せない。只、憎しみに濁った目つきでアスタを睨みつけるだけだ。
「何、それ? 宗教?」
露骨に嘲る。
論拠もなしに支持される思想、それは宗教である。盲信されて批判されない思想だ。神学は議論の対象にならないが、相手にもされない。
アスタは冷笑に侮蔑の視線を加えて。
「いい加減にしたまえ。動物はキミ達、人間に倫理を教えるために生きているわけじゃないよ」
バッサリ切り捨てる。
「自然を眺めながら自分の主義主張に合う、都合のいいところだけをつまみ食いして、さも正しいかのように装う。そんなキミ達、バカどもの理屈には呆れ果てる」
人間中心の考えに強い不快感を示す。
アスタは様々な学問を修めている。天龍アストライアーは人魚や魔女、人間に親しい幻獣からも様々な知見を得ているのだ。しかし、人間が創り出した“哲学”という学問についてだけは不要と切り捨てている。それが論拠とする“常識”が非常に偏っている上に間違っていると感じられたからだ。
とりわけ、“弱肉強食”という言葉も初めて聞いたときにすぐさま偽な命題であると断じていた。
どうやら野生の動物を観察して食物連鎖を理解したつもりになった人間の哲学者が言い出し、それを“正しい”と主張するようになったらしい。観察した割には生食連鎖にばかりこだわり、腐食連鎖をほとんど顧みていないし、そのまま、人間社会に適用して民衆の競争を煽っている。
バカバカしい。
ほんとうに“弱肉強食の掟”とやらを人間社会に適用したなら、まず、子供が親に殺される。
子供は大人より弱いのだから。
弱肉強食が世に普遍の道理なら、まず真っ先に弱い子供が殺されなければならない。
その次は怪我人や病人、そして年老いた両親が殺される。
そして、生き残った強者どもも平均値よりも下の者が殺される。
これで平均値が一気に上昇するから、殺し合いは続き、新しい平均値よりも低い弱者どもが殺される。
最後は最強の強者だけが生き残り、己の寿命が尽きるまで寂しく過ごすことになる。
あっという間に国家崩壊だ。
“弱肉強食”という概念は欺瞞に満ちた、都合のいい言葉なのである。
為政者が民衆を競わせて生産効率を上げるために、もしくは親が子供の競争心を煽るために使う。
いずれにせよ、ドラゴンであるアスタには関係ない。間違っていようと正しかろうと人間のやることだ。彼らの価値観だ。
好きにすればいい。
人間の好きにすればいい。
だが、その“弱肉強食”とやらを自分に押し付けられるのは御免こうむる。
アスタは嘘が大っ嫌いなのだ。
政治的な修辞法はお話としてなら聞いてやらないでもない。しかし、受け入れる気も、ましてや、信奉する気も、断じてない。
まっぴらゴメンである。
だから、少年に向かって言い渡す。
「甘えんな。おまいのその考えは一番強い奴が割を食う、おっそろしく迷惑な話だね」
不愉快極まりないと切って捨てる。
「ど…どうしてだよ…強い奴が全てを支配するのが当たり前じゃないか…」
少年の目蓋がピクついている。怒りはあるが、今、アスタが積み重ねた論理にひるみ、暴力への信奉が揺らいでもいるのだ。
対する童女は珍しく声を張り上げる。
「支配するということは支配されるということ! 結局は一番強い奴に全部決めてもらおう、面倒を見てもらおうって話じゃないか! 甘えんな、ボケが!」
その声には怒気がこもっていた。
不合理な要求、理不尽に対する怒り。
いや、存在そのものが理不尽の塊である超巨大ドラゴン暁光帝、それこそがこのアスタの正体なのであるが。
そのアスタが少年の主張する道理に憤慨している。
「な…何でだよ? 強い奴が弱い奴を従える…弱い奴らは強い奴を崇めて何でも言うことを聞くんだ。そうすりゃ、みんなでまとまれるし、それで何もかもうまく行くからいいだろうが?」
ごつい少年も懸命に頭を使って言葉を紡ぐ。
何やかや言って弱肉強食の掟が正しいのだ。
強い奴が他を従えて引っ張って行くから街も国もまとまるのだ。
誰もが弱肉強食の掟に従うから互いに競争して強くなれる。強者が弱者を従えて、女はすべからく強い男のものになる。それで強い子が生まれて国が栄える。
やはり、弱肉強食の掟こそが世の道理ではないか。
だが、このアスタは全く違う視点から物事を見ている。
親指で自分を指し示し。
「それじゃ、世界一強い奴が迷惑こうむるんだよ」
キッパリ告げる。
それは自信の現われという感じではなく、『鬱陶しい』とか、『呆れ果てた』とか、とにかくうんざりした様子であった。
それが示す意味は1つ。
「な…何だと!?」
大柄な少年は目を丸くする。
この童女が世界最強だというのか。
自分こそが世界最強だから誰にも頼れず、全てを支配する責務を負っているというのか。
なるほど、弱肉強食の掟を突き詰めれば世界一の強者が全てを手に入れて、世界を支配することになる。
けれども、それは嬉しいことではないのか?
自分が世界の王様になって、好き勝手できて、最高の気分に浸れるということではないのか?
だが、目の前の童女は疲労感と不快感を表情ににじませている。
まさか、世界の王様を務めるのが辛いとでも言うのか?
いや、信じられるものか。
目の前の、この紫色の髪を金属光沢で輝かせる、変わった童女が世界一強いなどと。
こんな、妙ちきりんなガキが強いわけがない。
「さっきは不意打ち食らっただけだ…オレ様が本気を出せばテメェなんか……」
もう時間稼ぎは終わった。
面と向かって自分の考えを否定してきた童女に怒りがむくむくと湧いてくる。
先ほどのダメージはもう抜けた。笑っていた膝がしっかりして両足が大地を踏みしめている。
今度は負けない。
ごつい顔の少年は憎々しげにアスタを睨みつけて拳を握りしめる。
「テメェなんざ、ぶっ殺してやる! 喰らえぇっ!!」
絶叫して突進する。
狙いは目の前で仁王立ちする童女だ。
「ふむ…」
自分よりも遥かに大きい少年の突撃にもアスタは片眉をわずかに上げただけだった。
さすが、暁の女帝様。避ける気も、防ぐ気も、受け流す気も、ない。
「うりゃぁぁっ!!」
少年が振りかぶった拳を思いっきり突き出す。腰の入ったストレートパンチだ。相手は防御の姿勢も取っていない。スピードもタイミングも完璧だ。
腕も長い。打ち合えば射程の差で自分が有利だ。たとえ、殴り返されても相手のパンチは自分に届かないはず。
ドガァッ!!
見ン事、拳が童女の頬に中たった。
勝負あり。
相手は棒立ちだ。まともにダメージが入るだろう。
ニヤニヤ笑いを浮かべて勝ち誇る。
けれども、確かに中たったのだが。
「むん!」
アスタは耐えた。そして、中てられた相手の拳をそのままに、逆に頬でパンチを押し返す。
「何だと!?」
何が起きたかもわからず、驚く少年。目の前で起きたことの意味がわからない。
確かに自分の最強パンチが命中した。
自分よりも小さいガキはこれで打ちのめされて吹っ飛ぶ。
必ず吹っ飛んで泣きわめく。
そうなるはずなのだ。
ところが、したたかに打ったガキの頬そのものが自分のパンチを押し返している。
有り得ない現象に思わず力の入れ具合を間違えた。
拳が頬を逸れて、パンチが向こうへ逃げてしまう。
これで間合いが詰まり、敵の射程の内に入っていた。
相手が満面の笑みを浮かべていることに気付いた時はもう遅い。
「それでも・にこにこ顔面パンチ!」
ドグワッシャァッ!!
童女の右ストレートパンチが少年の顔に打ち込まれる。
それは敵の打撃を顔で受けておいて、痛みとダメージを我慢し、力ずくで反撃するという喧嘩の高等テクニックのようなものだった。いや、頑丈さと腕力に任せて強引にやり返しただけとも言えるのだけれども。
「はっぱふみふみぃーっ!?」
ソバカスだらけの顔が無様にひしゃげて、情けない悲鳴が響き渡る。
カウンターパンチだ。避けることも防ぐことも出来なかった。真っ正面から相手の拳を受けてしまい、少年は醜い顔を更に醜く歪めながら吹っ飛んだ。
「ぶぎゃぁっ!」
砂だらけで地面に這いつくばり、あまりの痛さに情けない悲鳴を上げてのたうち回る。
その上、鼻血が止まらない。
「うゔぁぁぁ……」
滴る鮮血で手を赤く染めて泣き声を上げる。歯もガタガタだ。2発もパンチを喰らって顔が酷く腫れ上がり、母親が見てももう自分の子供だとはわからないだろう。
奇しくも先ほど、少年が言ったとおりになってしまった。
本人がそれで懲らしめられていては世話のないことだ。
「いひぃっ! ひぃっ! ひぃっ!」
少年は滴る鼻血を見て泣きわめいている。
今まで散々、暴力を振るっておいて自分が叩かれるとこのざまである。
アスタはもちろん忘れない。
敗者を嘲るのを。
「おやおや、ずいぶんと情けない。キミはこの辺りで最強だったんじゃないのかな?」
両手の人差し指で相手を指しながら蔑む。
「ねぇ、どんな気持ち? 自分よりも小さい、女の、ガキに、這いつくばらされて! ねぇ、今、どんな気持ち?」
中腰にかがんで砂地をトントン踏みながら、煽る、煽る。
「オレ様は喧嘩が強いんじゃなかったの? ねぇ、どんな気持ち? その自慢の喧嘩で負けて転がされる気分は? アーハッハッハッハッ!!」
いつもの哄笑でとどめを刺す。
「い…いだいよぉ…ごべんだざい…ごべんだざいぃぃっ!」
痛みと恐怖のあまり、情けない泣き声を上げる。乱暴な少年はもう立ち上がれない。2度も殴り飛ばされて、勝ち目がないことを本当に思い知ったのだ。闘志をくじかれて完全に打ちのめされている。
もはや再戦を挑む気力はなかった。
少年の無様な様子を見て童女はにっこり笑う。
「さて、それでは諸君、安心したまえ。悪党は成敗したよ。楽しい食事を続けようではないか」
両手を広げて諍いの終了を宣言する。
「わぁー!」
「すっごぉーい!」
「あのらんぼうなパトリツィオをよくもこれだけこらしめたものだね」
「ごらんよ! あのパトリツィオがないてはいつくばってる!」
「ざまぁみろ! さんざん、ぼくらをたたいたばつだ!」
「あのらんぼうものがあんなにみっともなくなくなんて……」
「もうあんなやつ、こわくないよ!」
子供達の間から大きな歓声が沸き起こる。
悪事を繰り返してきた少年に同情の声は上がらない。
散々、自分達をいじめてきた暴君が倒れたのだ。まるで革命の成功を祝う市民のように喜んでいる。
「ふぅん…あのアブラムシ、“パトリツィオ”ってゆーんだ……」
アスタは物凄くどうでもいいことに耳を傾けている。
「あ…あの……」
声を掛けてきたのは乱暴な少年に抗議した、あの勇敢な少女だった。
勇敢な割にはおずおずと喋る。
さもありなん。
今や、アスタは革命の英雄なのだ。しかも、大量の海の幸を獲ってきてくれた恩人でもある。
英雄に話しかけるのは勇気が要るものだ。
「お…おねえしゃん、ありがとうでち。あたちはクレメンティーナ……」
幼い女の子は舌足らずだったが、一生懸命、自己紹介した。
これには童女も驚く。
きちんと挨拶されたのだから自分も挨拶を返さねばならぬ。相手が子供であっても、それが礼儀だ。
手のひらを開いて突き出すと、すぐに両手を横へ広げる。
「ボクはブタよりも小さいアスタ」
自己紹介しながら一回転し、左足を下げて右足をわずかに曲げる。金属光沢に輝く紫のロングヘアーでスカートの裾をつまもうとして、今は水着であることに気付いて顔をしかめる。
仕方ない。
つまむべき裾は存在しないが、それでも宮廷風お辞儀、アストライアー式カーテシーは決められる。
両腕を組んで上半身をのけぞらして思いっきりふんぞり返って。
「冒険者パーティー“紫陽花の鏡”のメンバーだよ。よっろしくねー☆」
自分の所属を明らかにして自己紹介を終えた。
「うわぁ……」
女の子はユニークな作法に驚いて『なるほど、これがさいしんのマナーなのか』と感心する。
天龍アストライアーが考えた、世界で唯一無二の、どこの国でも、どこのサロンでも、まったく通用しないマナーであるが。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
この章の更新が遅れた理由、それは『ノクターンノベルズ』です(^_^;)
正直、バカにしていたんですよ。
「ノクターン? 性表現規制のきっつい“小説家になろう”本家から追い出されただけでしょ?」って。
官能小説モドキだと思ってましたよ。
すみません。
めっちゃ面白い。
とりわけ、両性具有モノとか、本家で余り見かけなかったものがたくさんあって充実していました。
そりゃ、こ〜ゆ〜のがあれば両性具有テーマの作品を本家に載せる必要ありませんわ。
百合作品も無修正で掲載できますからね〜〜
まぁ、やたら面白いけれどどのへんの表現がきつくてノクターンへ行くことになったのかわからない作品もありましたが(謎)
楽しませていただいた以上、向こうにも執筆せねばなりませんね。
暁光帝のお話を描かなければならないので、何とか時間を取らねば(汗)
さて、今回は街のいじめっ子をやっつけましたwwww
敵がしょぼいにもほどがある!?
本当は初のモンスター登場! 強敵相手にド派手なバトル!…ってプロットだったんですが、パトリツィオ少年が出張って来てしまいましてね。
悪党を演じるのはモンスターよりやはり人間が適役でしょうか。
もともと、何が出てきてもうちの暁光帝、苦戦しませんしね。
そういや、珍しく連続TVドラマを見たんですよ。
小鳥を遊ばせる時間に放映していたんでついつい。
『桜の塔』ってタイトルだったかなぁ……
最近のTVドラマのシナリオに興味もありましたしね。
それで、見てみてビックリ!
クールでかっこいい男の復讐ものですが…毎回、主人公が負けるんですよね、これ!
ラスボスっぽい悪党面のおっさんが権力者でこいつに挑むんですが毎回、してやられる。
で、この主人公が地べたに這いつくばって物凄く悔しそうな顔をする。
え? えっ!? 何、これ?
ちなみに主役を演じる俳優さんはゴツくて格好いい系で…正直、ラスボスよりもよっぽど怖い顔をした俳優さんです。
やおいのお姉様方が喜びそうな美青年じゃありません。
こんなごつい主人公が悔しそうな顔して地べたを這いつくばっても腐女子の皆様方は喜ばないんじゃないかなぁ……
いや、令和はこういうのが受けるのか。
最終話も見ました。
さすがに最終話は主人公がラスボスをやっつけましたが……このラスボスが「これで終わりだと思うなよ」と逆に捨て台詞を吐いてましたよ。
ラスボス、負けても地べたに這いつくばって悔しそうな顔をしませんww
えっ? えっ!? 何、これ?
ラスボスって最後に負けたら「バカなぁぁぁ!?」とか「このディオが! このディオがぁぁっ!?」とか、叫んでくれるもんじゃないんですか。
もしかしてアンチ少年ジャンプ系なの!? 横山光輝リスペクトなの!?
…かと思って驚いていたら、主人公が撃たれましたwwww
最終話でwwww
広末涼子にwwww
最初の頃、何か「えらく可愛い女刑事さんだなぁ」思っていたら有名女優さんでしたよwww
大学出たての新人警官、ピッチピチの22歳、ヒロインだぜゴーゴー!!だと思っていたんですが……
広末涼子(40歳)だそうです\(^o^)/
若ぇ!
若作りにもほどがある!
えっ、リアルで子供いるの!?
いろいろ凄ぇ!
さすが、令和!
うん、でも、新卒だろうが、40歳ベテランだろうが、刑事が官給の拳銃で同僚を撃っちゃいけませんww
撃った弾丸、なんて報告するのよwwww
どういうシナリオだ!?
いや、刑事でしょw 制裁だか何だか知りませんが、刑事が鉄砲で同僚を撃っちゃいけませんよww
私刑じゃありませんかwwww
で、広末涼子に撃たれた主人公がまた地べたに這いつくばって悔しそうな顔してましたぉwwwww
その上で「あなたの正義は何?」とか問われてもwwww
私刑で同僚を撃つ奴に言われたくないwwww
どういうシナリオだよ!?
けっきょく、シナリオライターは主人公(超ごつい俳優さん)が負けて地べたに這いつくばって悔しそうな顔をさせたいだけだったのか!?
もしかして、シナリオライターがマニアック系の腐れ女子さん!?
ごっついおっさんが負けて、悔しそうな顔して、地面に這いつくばる様子が見たくてたまらない系の!?
令和、マジで凄ぇ!
ちょっとついていけませんわ……o| ̄|_
うちの暁光帝、悪たれ坊主をぶん殴っちゃってちょっとやり過ぎかなぁとか思いましたが……
令和は昭和よりも過激なのかもしれませんね(^_^;)
いえね、昨今、「小説家になろう作品は主人公が苦戦しない(のがつまらない)」とか「小説家になろう作品は暗い展開が描かれない(のがつまらない)」なんて批判を耳にしましてね。
んじゃ、こ〜ゆ〜のが好まれるのかな…と。
『桜の塔』見ていて全然スカッとしません。イライラします。せっかくクールでごつい俳優さんを主役にしたんだから、もっとガンガンやるべきだったんでは?、と。
それこそ、彼に俺ツェーやらせればよかったんじゃないでしょうかね。
ちなみにうちの暁光帝はメンタルも肉体も無敵で最強の主人公ですww
バトル面ではwww
苦戦? 舐めプならやられた振りくらいしますぉww
鬱展開をご希望の向きにはごめんなさいぉ(._.)
うちの暁光帝は『月光仮面』&『黄金バット』リスペクトなんでww
今季、百合アニメは『BLUE_REFLECTION_RAY/零』が2クールやりますし、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』は安定してるし、意外なところで『シャドーハウス』がめちゃくちゃ面白い。
期待の『ゴジラ・シンギュラポイント』が“オーソゴナル・ダイアゴナライザー”絡みのシナリオがきつくて閉口しちゃいましたけれど(ToT)
複数回の視聴に耐える、複雑なシナリオが求められているのはわかりますが…さすがにやりすぎじゃないかなぁ。
テレビ放映には向かない、インターネット配信のためのアニメーション作品でしたね。
前半が凄く面白かっただけに後半、“オーソゴナル・ダイアゴナライザー”絡みの時間旅行SFシナリオがきついと思いました。
“魔法”ならまだわかるんですけどね〜
“科学”ですからね〜
「破局」が何だったのかもさっぱりわかりませんし。
昭和のクソザコナメクジ、我らがジェットジャガーが超活躍してたのは笑いましたが。
ってゆーか、クソザコナメクジがゴジラを追い詰めるなwwww
いや、面白いんですけどね。
そういうのは企画会議の段階で「最後、ゴジラに挑むジェットジャガーw」っつって笑い取ってお終いだろ、常識的に考えてwww
ゴジラの宿敵がキングギドラなら、ゴジラを倒すのは巨大芹沢博士!…ではなく、定番はモスラですよね〜
定番過ぎてリストラされたのかな?
今や、ハリウッド進出も果たした名優ゴジラさんも昔はポーズ取って「シェー!」(byイヤミ)とかやってましたからね。
その頃のお宝映像をネタにジェットジャガーから脅迫されていたのかもしれませんwwww
シナリオと映像の両方で面白かったのは『Vivy_-Fluorite_Eye’s_Song-』でしょうか。
時間旅行モノはどうしてもシナリオに矛盾が出るんですが、それを演出の迫力と映像美で強引に封じ込めましたね♪
『ゴジラ・シンギュラポイント』が描けなかった“破局”もしっかり描いていた。
同じSF時間旅行モノなのにすんなり抵抗感なく見られたのはヴィヴィ&松本のバディが魅力的だったのとわかりやすかったからでしょうね。
ええ。
物語上の矛盾なんていちいち心配していたらプロットなんて描けませんにょ。
名作ホラー映画『ハエ男の恐怖』なんて矛盾だらけですよ。
それでも面白い。
映像と演出の迫力でブッちぎりましたね。
その後に作られたリメイク『ザ・フライ』が霞む、霞むww
実は……先日、この『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ_〜暁光帝、降りる〜」を読み返していたら……
一部の表現に矛盾が見つかりまして\(^o^)/
やっちまったぁぁぁぁぁぁっ!!
うん、読者の感想で指摘されてないからいいやww
結局、描き手の勝ち負けなんて「面白いか」「つまらないか」の二択なんですよ。
矛盾のあるなしで面白さが決まるわけじゃございません。
え、「それじゃ、矛盾は何」だって?
読者が面白くて矛盾を気にしなければ描き手の勝ちだよ!!
作者がザ・無責任ww
いえいえ、そ〜ゆ〜モンですぉw
結局、つまんないからシナリオ上の矛盾が鼻につく。気づかれてしまう。
面白ければ矛盾なんてバレませんにょwww
いや、矛盾の許容を勧める気はございませんよ。
「面白い」と「矛盾」を天秤にかけて、矛盾を解消すると面白さが大きく損なわれるようだったら矛盾なんてスルーしちゃえって話です。
さて、そういうわけで次回はナンシーさんが意外な人物と出会います。
どうやらお城で何かが起きたようです。
さぁ、何が起きたのでしょうか?
乞う、ご期待!




