こら! ナンシー先生の講義をちゃんと聞きなさい! 暁光帝の秘密を教えてあげますから☆
暁光帝がリュッダ海軍の精鋭部隊を6人まで倒しちゃいました。
謎の技でwww
そりゃ、メンツを潰された海軍幹部も気になります。
教えて、ナンシー先生!
仕方ありませんね。
エルフのナンシー先生が懇切丁寧に教えてあげましょう。
あ、ここ、テストに出ますよ☆
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
リュッダ海軍の幹部3名は目を丸くして呆然としていた。
今までアスタはさんざん非常識な行動を披露してきた。
頭を水ですっぽり覆われて息を止められても平然としていたり。
そのままの状態で全力疾走したり。
魔法で強化された、完全武装の兵士を小指1本で倒したり。
回復魔法も効かない傷を負わせて支援部隊を当惑させたり。
意味不明の歌を唄いながら戦ったり。
四足で全力疾走したり。
髪の毛の飛膜で空中を滑空したり。
本当に頭の痛くなる様子を、およそメチャクチャな技を、散々見せられて来たのだ。もう多少のことでは驚かないけれども、ここまで怪しい真似は見せられたことがない。
子供の小指が十人隊長の板札鎧を貫通したのだ。そして、上級魔法で強化された、雲を衝くような巨人族の彼を倒してしまった。
それもふつうの腕力で。
アスタの言葉を信じれば『その辺を歩いている通行人と同じくらいの力』によって十人隊長の鎧“ローリーカセグメンタータ”が貫かれたことになる。あの鎧は鉄板を並べてつないだもの。湾曲して滑りやすく、矢や剣を弾き、鎚矛でさえダメージを負わせられない。
それが子供の指でたやすく貫かれた。
本当に有り得ないことだ。
「こ…これは一体、どういうことで……」
小心者の百卒長が言葉を振り絞り、震える口で尋ねる。
あの童女の奇怪な技は現実なのか。いや、目の前で見せられたから現実であることは間違いない。警戒すべきは、もしも、あの技を敵兵も使えるなら、ということだ。そうであればリュッダ海軍は確実に負けるだろう。
「確証はないけれど…想像はつきます」
エルフのナンシーは眉をひそめて語り出す。
「まず、アスタの指は鋼鉄よりも頑丈です。それは頭に入れておいて」
いきなり、非常識な話を始めるが。
「なるほど、それなら魔法じゃないので話は違えていませんね……」
「アスタさん本人は『力をその辺の大人並みに制限する』としか言ってませんからな」
「まぁ、広い世の中、身体の丈夫な子供もいるでしょう」
文句は来ない。
あまりに現実離れしているものの、幹部3名はもうそれで納得するしかないようだ。
「あの技の正体は肉体の制御です」
エルフ先生は続ける。
「まず身体をほぼ真っすぐに伸ばして小指を十人隊長のローリーカセグメンタータに添える。そして、つま先で大地を蹴る」
そこまで言って、グッと区切る。
その後の現象を理解しているが、言葉にして表すことにためらいがある。
およそ信じがたいことだから。
「そこで生じた勢いをかかとを通してそのまま膝に伝え、次に太腿の筋肉で生じた力をその勢いに乗せ、それを更に腰から胴体の筋肉で加速して肩に伝え、これに腕力を加えて上腕から前腕に運び、最後にそれまで累積させたすべての勢いを小指へと送り込んで鎧の鉄板に打ち込んだ」
ナンシーはそこまで言って口をつぐみ、3人を眺める。
説明はした。
本来は古典力学の“運動エネルギー”の概念を用いなければいけないのだが、ここは相手に合わせて“勢い”と言い換えている。
後は理解できるか、どうか、それだけだ。
「はぁっ!?」
「そんなっ!?」
「不可能でしょうっ!!」
3人の反応はほぼ同じ。
目を丸くして驚いており、エルフの説明について脳が理解を拒んでいるようだ。
しばらく、3人が3人とも口を利けず、黙り込んでいた。
そこで、もう少し解説を加えてやる。
「もちろん、普通はそんなことできません。大地を蹴った勢いも腕に伝わるまでには半分くらい失せる…衝撃を肉体の各部が吸収してしまいますからね」
身体の一部で発生した運動エネルギーがそのまま全身を巡っていたら脳も揺れる。ジャンプするだけで脳震盪を起こしてぶっ倒れてしまうことだろう。
“力み”が生じさせた運動エネルギーを吸収させずに伝えることは危険でもあるのだ。だから、筋力の無駄、力の損失は脳や心臓などの重要な器官にダメージを与えないための、人体の安全装置でもある。
それは無意識に働いて、どう肉体を動かそうとも生命を守ろうと作用する。
「だから、人間は自分の肉体を自由自在に扱える…わけではない」
断定する。
思った以上に人間の肉体というものは不自由なのだ。
「たとえば、人間は小指を曲げると薬指も一緒に曲がります。小指だけ曲げることは非常に難しい。足の指ではそれがなおさら顕著になります」
目の前で形よい綺麗な小指を曲げてみせる。
すると、エルフの薬指も自然に追随して曲がった。
「む…むぅ…確かに足の指では落とした鵞ペンを拾うのも難しいな」
「ワシ、それ、できない……」
「足の指では蝋燭も拾えませんよ」
意外な不自由に3人のおっさんが嘆く。もっとも、羽根ペンを足の指で拾えるのはかなり器用だ。
「けれども、アスタはその強烈な意志力で衝撃吸収を、人体の安全装置を無理やり切ることができる。その上、全身の筋肉を完璧に、それぞれ、独立させて操作できます。あの娘は歌いながら左右の手で同時に違う文章が書けますよ」
ナンシーが告げた、驚くべき事実。
「「「そ…そんな……」」」
聞いている全員が息を呑んだ。
考えてみれば当たり前だが、常人があんな戦いをできるわけがない。戦闘中、アスタは途切れずにずっと歌っていた。
あの歌はこちらを翻弄するためのものではなく、単純に余裕の現れだったのだ。
彼女は歌いながら、四足で走りながら、的確に敵の動きを把握しながら、紫のロングヘアーで敵の行動に対応しながら、確実に当たるよう打撃を放っていた。
ながら、ながら、ながら、ながら……まるで複数の思考が並列に動作するよう。
うん。
化け物だ。
常識の埒外にある、正真正銘、本物の化け物だ。
「だから、大地を蹴ることで発生させた勢いを一切の損失なく、肉体の各部に伝えた上で更に増加させつつ、全身を巡らせて累積させ…小指に集中させて爆発的なパワーを発揮できる」
ナンシーはあきらめ顔で語る。
敵と抱き合っていては殴り合えない。
ふつうは。
だが、アスタはできる。
アスタの、あの方法なら密着していてもとんでもない破壊力を打ち込むことができる。
通常の拳打は、もっとも強力なストレートパンチですら腰の回転に腕力を乗せて打つくらいで、腕の力と胴体の力しか使っていない。拳を加速させるための距離も必要だ。
だが、アスタのやってみせた、あの技は文字通り、全身の筋力を1点に集中させるものだ。その打撃は鍛え上げた格闘家が繰り出す正拳突きでさえ霞むほどの、絶大な威力を生む。
密着していながら、それが練り上げた運動エネルギーはほぼ身長の分に等しい距離を増幅されつつ伝わって、最後は全身のすべての筋力を集めた合力の結果になるのだから。
ふつうの大人の力でも、それを全身の筋力の分、すべて集めて打ち込めば鉄板くらいは貫ける。童女の小指は鋼鉄よりも頑丈なのでなおさらだ。
アスタはこの技で十人隊長自慢の板札鎧、ローリーカセグメンタータの胴を貫いたのだ。
「聞いたことがありますか? 大陸東方のヒト族諸侯の国々に伝わる、“発勁”という技を。それは互いに密着した状態からでも鎧を着込んだ兵士を倒せるそうです」
遠い異国に伝わる謎の技術を口にしてみる。
「浅学非才の身で申し訳ありませんが、アスタさんはその“発勁”…ですか、それを使ったんでしょうか?」
小心者の百卒長が目を白黒させて尋ねる。
「いいえ。あの娘はおそらく知らないでしょう。単純に発勁と似たような技術を知っていただけかと」
ナンシーはため息を吐く。
「言ったでしょう。アスタは最強ですよ。もうどうしようもないくらいに」
軽く頭を振る。
「古今東西、人間が編み出した技なら全て使えますよ、アスタは」
ため息を繰り返す。
アスタの正体は暁光帝。何千年、何万年も、雲上を飛び続けて来たドラゴンなのだ。その間、ずっと身体を動かしてきたわけで、身体の動かし方、筋肉の力の伝え方、何もかもが人間とはまったく異なる水準で鍛え上げて来たのだろう。
彼女は機械に頼らない。馬にも乗らないし、家畜も働かせない。全部、自分でやる。自分の肉体でやる。単純に考えても修行に費やした年月が千年単位の、およそ信じがたい水準まで鍛え上げられた武道家なのだ。
東方の達人達が生涯を掛けて編み出した拳法の秘技、秘術のたぐいはすべて使えるのだろう。達人と言えども人間であって、人間の寿命はせいぜい100年くらいしかないのだから、彼らと同じか、それ以上の技を暁の女帝が使えないわけがない。
「「「…」」」
3人は仲良く絶句している。
ようやく、自分達が演習相手に選んだ子供がどういう存在なのか、理解したようだ。
技の本質は力の制御。
奇怪な童女の奇怪な技、それは強い力を込めたわけではなく正確無比な制御によるものだったのだ。
説明されれば理解はできる。
やり方もわかる。
技の原理そのものは単純だ。
筋力が生じた運動エネルギーを拳に乗せて敵に打ち込む。
それだけだ。
ふつうの打撃技と何ら変わらない。
だが、どう考えても真似できるような代物ではない。
一切の妥協を許さない、緻密極まりない、肉体の完璧な制御がなくては実現できない技なのだ。しかも、生きようとする人間の本能そのものとも言える人体の安全装置、肉体の衝撃吸収を無理やり止めて遂行される。
一体、どれだけの修行を積めばこれほどの妙技が体得できるのだろう。到底、10年や20年で身に付く技術とは思えない。
「そ…そうですか……」
何とか言葉を紡いだ百卒長。敵国の兵士が同じ技を使って来ることはなさそうだ。
「アスタさんは凄い。回復魔法が効かない打撃もそういうもののたぐいですか?」
強化魔法で頑丈になった兵士を小指1本で倒した謎の技についても尋ねる。
「そうですね。あれも魔法じゃありません。純粋に力だけの、単純な一本貫手です。只、打ちどころが特殊で」
ナンシーはあの技の正体にも気づいていた。
鎧の上から、強化魔法で頑丈になった肉体を穿ち、大の男を一瞬で人事不省に陥らせる、奇っ怪な技である。
その正体は。
「アスタは経絡秘孔の1つ、前三枚を突いたのです」
またしても謎めいた言葉で説明する。
「けいらくひこう? まえさんまい?」
「なるほど…」
「ほほぉ…」
やはり、よくわかっていない3名。カイゼル髭の司令官と太ったハゲ副官に至っては何かわかったふりをしている。
「経絡秘孔は人体の急所です。神経の集まった、肉体の弱点…そうですね、たとえば、睾丸…金玉ですよ。股間を蹴られると悶絶するでしょう? あれのもっとひどい奴がここ、あばら骨の辺りにあります」
ナンシーは立ち上がって自分の胴体、一番下の肋骨を示す。
「おおっ、そこが経絡秘孔の前三枚ですか!」
「なるほど!」
「ほほぉ!」
“金玉”と言われて、ようやく理解した3人組である。
司令官とデブ副官の返答は先ほどと同じだが、語調からしっかりわかったことが伝わって来る。
「人体の急所は他にも胃袋の辺り、水月、…これは“みぞおち”とも言いますね。後は、鼻の下にある定神、これも別名で人中とか言いますか。“こめかみ”なんかもそうですね。これらの弱点を竜頭拳で突かれると大の男でも一発で昏倒させられます」
変わった形に拳を握ってみせる。中指をわずかに突き出して尖らせている。
これが竜頭拳だ。
急所を狙うための、専用の形で、この尖った部分で小さな急所を突いて甚大なダメージを負わせるのである。
「あの娘は鋼鉄よりも硬い小指の貫手を使うんで、威力も精度もこの竜頭拳より上です」
これまた、ため息と共に伝える。
「「「…」」」
3人の幹部は真剣にエルフの言葉を聞いている。
「アスタの狙った前三枚は非常に小さく当てにくい急所ですが、その効能は……」
一息吐いて。
「まず、打たれた方と反対側の半身が麻痺します。右の前三枚を突かれると左腕と左足、左の半身が痺れて動かせなくなる。次に息ができなくなる…呼吸が止まるのです」
アスタが放った一本貫手による前三枚打ちの効果を説明する。
「打撃のダメージそのものは小さいので肉体の損傷には当たらない…つまり、回復魔法による治療は見込めません」
恐るべき追加効果を示す。
あの童女の特殊な攻撃は回復魔法で治せない。息も止まり、半身が麻痺して動けなくなる。
「何と恐ろしい…そんな弱点が人間の肉体にあるとは……」
百卒長は震え上がる。
それにしても不思議だ。
「あのアスタさんはその前三枚…人体の急所を東の異国で学んだのでしょうか?」
小心者に尋ねられて。
「違いますね。そもそも、あの娘は人間に関心がない。おそらく今、この場で見抜いたのでしょう…あの虹色の瞳で」
ナンシーはアスタの眼力について推測していた。
暁光帝なのだ。その気になれば遥か彼方から人間の肉体のあらゆる箇所についてわかるのだろう。この演習場の広さなら兵隊の肉体など丸わかりに違いない。
加えて本人の弁によると魔力が見えるらしい。魔力と言うか、魔気力線そのものが視えるのだとか。
それに対し、人間には魔力が感じられない。せいぜい、魔法の得意な妖精人がその気配を感じ取れるくらいだ。しかし、アスタの虹色の瞳ならそれを鮮明な力線として視えるらしいのだ。
ならば、他にも視えるかもしれない。たとえば、生命力のようなものとか。
だから、兵隊を虹色の瞳で観察して、一見しただけで人体の急所を見抜いたのではないか。
「呼吸ができなくなるとは恐ろしい…アスタさんに倒された兵士は大丈夫なのでしょうか?」
百卒長は小心者らしく、まず、自軍の損害について尋ねる。
「おそらく…大丈夫でしょう」
エルフは童女の所業を思い出して答える。
再び、歴史を紐解いたのだ。
暁光帝が意図して人間を殺したことはない。通りすがりに踏み潰したり、海中から飛び立って打ち砕いたりはするが、ああ言った行動は本人の意図したものではないのだ。
たとえ、多くの人間を殺そうとも。否、仮定ではない。
事実として何千万人の人間を殺している。だが、暁の女帝は気づいていないし、憶えてもいない。ついでに言えば、罪の意識なんぞ欠片も感じていない。
それもまた事実なのだ。
それについてはいい。
いや、よくはないが。
それをよしとしないのならば、『おまいは今までに踏み潰してきた蟻の群れについてどう悔いるのだ?』という話になってしまうので、1人の人間として問題にはしたくないのだ。
そして、ナンシーは今まで多くの蟻を踏み潰して気づかなかった人間の1人として、蟻と遊ぶならそれを殺そうとはしないと思う。
だから、アスタは今さら人間の精鋭部隊を相手にして殺すようなことはしないだろう。
故に、暁光帝だって遊び相手を傷つけようとはしないはず。
遊ぶのを止めた後はどうなるか、知らないが。
Quod Erat Demonstrandum.
以上、証明、終わり。
女精霊や一角獣の言葉が思い出される。
『あの御方はこの上なく穏やかで優しいのよぉ』
『あの御方を怒らせる方が難しいよなぁ』
…とか、言っていたものだ。嬉しそうに。
暁の女帝様は常識をわきまえた、優しく麗しい貴婦人である、およそ信じがたい話だがようやくナンシーにも理解できるようになってきた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
はい。解説回です。ごめんなさい。
「謎の技」のまま、お話を続けるのは無理だったので1話まるまる解説です\(^o^)/
いろいろヤヴェエ(汗)
何とか、面白くなるように描いたつもりですが、楽しんでいただけたでしょうか。
さて、発勁ですが。
以前、後輩に見せてもらいました。
彼が格闘技をやっていて「実在する」ってゆーんで。
「じゃあ、見せてよ」って話になるじゃありませんか。
そしたら、彼は柱に手を添えてしっかり立ち、そのまま、バァーンと打ち込んだんです。
いや、アパートの一室が震えました。
あの時の衝撃は来ましたね~
「ああ、発勁って実在するんだ」って思い知りましたよ。
彼の曰く、「本物はこんなもんじゃない」「甲冑の上から打ち込んで昏倒させられる」とか。
発勁、凄ぇ♪
まぁ、話のネタには使えますね。
実際はそうとうの精神統一を要するらしく、戦ってる最中にとっさに出せる技ではなさそうでした。
甲冑を着込んだ敵が相手なら苦労して発勁を打ち込むよりも柔道で投げて頭から落とした方が効きそうだしww
アスタが打った急所は“前三枚”と言います。
この経絡秘孔もしっかり実在しまして♪
昔、『少林寺拳法入門』という本を買ったのです。何か、作品のネタに使えるかな~…くらいの感じで購入したんです。
そこに「少林寺拳法は人体の急所、経絡秘孔を狙って戦うのだ」みたいなことが描いてあったんですよ。
もちろん、「ええ~、ホントかな?」と眉に唾つけて読んでいたんですが、まぁ、作品のネタには使えると思いました。
そして、数日後、小生自身が経絡秘孔“前三枚”を突かれるという惨事に見舞われましたww
えっ、誰にやられたかって?
自分にwwwww
いえね、体育の時間に跳び箱があったんですよ。
それで6段だか、7段だか、飛ぼうとして、まぁ、とにかく失敗しましてw すっ転んだんですわww
そして、倒れた拍子に自分の右の拳で自分のあばら骨の一番下あたりを打ってしまったんです。
正確には床と胴体の間に拳を挟んだだけなんですけどね。
そしたら、びっくり!
身体の左半身が麻痺して動かせなくなり、呼吸も止まりました。
いやぁ、あの時は大変でした。
床に転んだまま、息が出来ないし、身体はしびれてるしww
級友は「おい、何、遊んでるんだ?」で助けてくれないしww
いや、助けようにも助けられなかったと思いますけどねwww あの症状じゃwww
とにかく、今回のアスタの技と同じ症状を味わったわけです。
経絡秘孔、凄ぇ☆
あの時は「経絡秘孔は実在する!」ってめっちゃ思い知らされましたよ。
それからしばらくして『男大空』ってマンガで主人公のライバルキャラ鬼堂凱が暗黒拳法不動拳って技を使い、「西洋科学、愚かなり! 人間の身体には気が流れていることに気づかない! 身体の外側をいくら鍛えても無駄だ! 俺の不動拳は気を流し込んで肉体の内部を破壊する!」ってぶち上げてまして。
そらから、さらにしばらくしたらご存じ『北斗の拳』ってマンガで主人公が「北斗神拳は経絡秘孔を突いて肉体の内部から破壊するのだ」ってやりまして。
あ~ 同じネタ本『少林寺拳法入門』を使ってるなー…流行ってんなー…とか、思ったものですww
でも、あの漫画家さん達、自分の経絡秘孔を突いたわけじゃないでしょう。
いや、経絡秘孔突いたって肉体が爆発したりはしませんにょ。只、めっちゃ苦しいだけです(>_<)
格闘技としては十分な効果なんでしょうけどね。
現実の経絡秘孔は地味です(^_^;)
でも、実際に自分で突いてみて(事故だけど)、思いましたね。
きっついわぁー…と。
“前三枚”突き、死ぬかと思いましたっけ。
さて、次回は物語が動きます。
精鋭部隊が起死回生の反撃に出る!
果たして、我らが暁光帝はどう立ち向かうのでしょうか。
お楽しみに〜




