暁光帝、瓦礫街リュッダの軍港区を見物する♪ 強力な艦隊が通商路を、みんなの未来を守るのです!
『碧中海の戦争』シリーズ、完結したので現代編(中世のお話)に戻ります。
ドラゴン城でお喋りしたり、芸を披露してステキな時間を過ごした後のお話です。
ずいぶん、戻りますね。
いや、過去編『碧中海の戦争』シリーズがちょっと長かっただけです。
人化♀した暁光帝、童女“アスタ”は妖精人のナンシーと瓦礫街リュッダの港をめぐります。
どんな楽しいことが待ち受けているでしょうか(^o^)
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
城を後にした2人、人化した超巨大ドラゴンである童女アスタと豊満な妖精人のナンシーは北東に向かう大通りを歩いている。
厚底のブーツが石畳を踏む音が心地よい。
童女は裸足だが、硬い石の上でもまったく不満を漏らさない。この辺はさすがである。
「なるほど…」
エルフは小さくつぶやく。
靴を買えない貧乏人や裸足の浮浪児はいるものの、童女は特別だ。高価な純白のワンピースなのに靴は履いてない。そもそも、ドラゴンの状態で靴を履くわけがないから、今の状態にも違和感を感じていない。だから、裸足でも恥ずかしがらずに堂々としているのだ。
そんなアスタの様子を見てギョッとする人々もいるが、彼らの咎めるような視線についても本人はまったく気にしていない。無遠慮な視線を集めることについても平然としている。
さもありなん。
超巨大ドラゴン“暁光帝”が現れたら人間も幻獣も注目する。童女にとっては当たり前のことで、他人の視線などどうでもいいのだろう。
雲ひとつない青空の下、やはり荷馬車や荷車が忙しく行き来している。
左右の建物はほぼ2階建てで、白い漆喰と赤い屋根でそろえられている。窓はガラスが張ってあったり、なかったり。その多くが店舗らしく、1階にいろいろな商品が並んでいる。
進むに連れて潮の香りが強くなって来る。
「一度、冒険者ギルドに戻って報告しなくてい〜の〜?」
「信頼できる大人がついていれば報告は後回しでもいいんですよ。そして、私より信頼される大人はいません」
アスタの疑問にナンシーは爆乳の胸を張って答える。
「へぇ…さすが、紫陽花の鏡リーダーだね」
紫のロングヘアをフワフワ漂わせながら、童女は素直に感心する。この金属の髪は空気よりも軽いのだろうか。明らかに本人の背丈よりも長いのに地面に擦れることなく浮いている。
「そりゃまぁ…私が港湾都市リュッダの初代ギルドマスターですからねぇ……」
エルフは謙遜と迷いを込めて少し恥ずかしげに答える。輝く金髪と整った面立ち、エルフらしからぬふくよかな肉体はギリギリ太ってはいないと言えなくもない。だらしない爆乳と合わせて、とてつもなく魅力的な美女だ。
けれども、薄汚れた長衣がゆったりしていて、一見するとデブのおばちゃんである。
「すげぇ……」
服の上からでもわかる弾む爆乳の質量を知って、童女は小さな声でつぶやいた。
着飾らない理由は不明だが、ナンシーが美人であることは自分だけが知っていれば良いと思う。
「何しろ、初代ギルドマスターですから…冒険者ギルドでは一目置かれているんで、たいがいの無理は聞かせられます」
この話は聞かせていいものか、悩んだナンシーだったが、隠した方が別の問題が起こりそうなので話したのである。
単純に新人冒険者が高ランクパーティー“紫陽花の鏡”の威光を笠に着て横暴に振る舞うことを案じていたわけだが。
アスタがそんな典型的な新人冒険者であるわけがない。いや、その方が今のアスタよりはるかにマシであるけれども。
とりあえず、アスタはナチュラルに偉そうである。そして、偉そうに振る舞うから横暴かと言えば、そうでもない。好奇心もあってか人間の話は聞くし、ナチュラルに偉そうな分、『自分は高ランクパーティーの一員だから偉い』と考え違いすることもなさそうである。
むしろ、鷹揚に構えているばかりで怒りのポイントがわからないのが怖い。
「さすが、エルフだね」
童女はナンシーの話をあっさり受け入れる。
何百年も前のことなのだが、不老のエルフだからさもありなんとか考えているのだ。
「魔法が発達して人々の間に広まり始めた頃でしょうか…命知らずの腕自慢が集まって幻獣に対抗していたんですよ。私もその1人でしたが…犠牲の多さから見るに見かねて連中の面倒を見ているうちに、ね」
ナンシーが中心になって瓦礫街リュッダの冒険者ギルドを立ち上げた。荒くれ者どもを世話していたら、ギルドマスターに祭り上げられたと言う。
何百年も前のことをサラリと言ってのける。
剣を振り回すしか能のない無宿どもにルールを覚え込ませ、いがみ合うことを止めさせ、協力させ、パーティーを組ませ、一人前の冒険者に仕立て上げたのである。
為政者や有力者の助けを駆りずとも、冒険者ギルドが独り立ちできるようになった、その後は『ヒト族の街でエルフがギルドマスターを務めるべきではない』と下がった。その潔さも含めて今でも大いに尊敬されているのだ。
不老のエルフだから経験できることでもある。
現在、ナンシーは冒険者ギルドの重鎮であり、高ランクパーティー紫陽花の鏡リーダーであることを差し引いても非常に高い評価と信頼を得ているのだ。
当然、初級冒険者アスタ1人の依頼達成報告などギルドマスターに代わって処理できる。
「お昼にはまだ早いし、このまま港を見に行きましょう。ここが“瓦礫街リュッダ”ではなく“港湾都市リュッダ”であるところをご覧に入れます」
「いいね。それは楽しみだ」
童女は素直について行く。
その様子は姉と妹か、母と娘か。
しかし、小さな童女の方が不老のエルフよりも遥かに歳上であることを道行く人々が知ることはない。
街の北東は海であり、2人が歩く大通りは臨港道路につながっていた。それは海岸線にほぼ平行に伸びており、枝分かれした支路が商港区や漁港区などにつながっていた。
そして、2人の前には軍港区が広がっていた。
水兵達の宿泊施設が立ち並び、酒場からにぎやかな声が聞こえる。
「海軍は金食い虫だけど港の維持に必要なんです」
陽光を浴びて金髪を輝かせるエルフは何とも難しい顔で話し始めた。
陸の平和を守る以上に海の平和を守らねばならない、それが港湾都市の宿命だ。
そして、戦いが数で決まるのは海戦でも変わらず。
とにかく軍艦とそれに乗り込む兵士をそろえねばならない。
まず、何はなくとも力強い漕ぎ手。
白兵戦の主力である水兵。
火力の要である炎魔法の使い手。
対人戦を得意とし、敵艦の帆柱を狙う風魔法の使い手。
敵の魔法攻撃を逸らす防御結界魔法の使い手。
消火活動といざという時の機動力を確保するための水魔法の使い手。
消火に、攻撃に、あらゆる場面で活躍できる氷魔法の使い手。
帆を張り、舵を操り、船の位置を確認する船員。
これらの人員をどれだけたくさん乗せられるかで軍艦の価値が決まる。
だから、手漕ぎの、人力で推進するガレー船が海軍の主力なのだ。
更に言えば、海軍も軍隊であるから漕ぎ手に反乱の虞のある奴隷や囚人は使えない。
危険な戦争にエルフやダークエルフの傭兵が参加してくれることも少なく、また漕ぎ手や装備をそろえねばならないので人種が限定される。力が強いからと巨人を入れても、大きすぎて席に座れなかったり、部屋が狭すぎて漕げなかったりしては困るのだ。
そういう状況であるから、海軍はほぼヒト族ばかりだ。
また、軍艦の建造費や維持費は高い。
そのせいで街の予算が食われる、食われる。軍港の整備費用も重なり、金食い虫と言われる由縁だ。
しかし、海の平和が守れなければ港湾都市も成り立たない。
碧中海の沿岸諸国はこのペッリャ半島の王国だけでなく、東西南北にいろいろな国々が覇権を狙って野心を抱いている状況である。
しかも、強力な海の幻獣が少なくない。人食いウツボや人食いヒラムシが漁民を脅かす。それらの脅威にも対処せねばならない。魚体に獣の頭が生えた獣魚や巨大な海大蛇は船ですら襲う。だから、それらの怪物を追い払う打撃力が求められる。
優先して守るべきは通商航路。
海の治安を維持できなければ、税収も期待できなくなり、港湾都市は日干しになってしまう。
要するにリュッダ海軍は忙しくて、予算が足りず、慢性的な人手不足に悩まされているのだ。
だから、陸の脅威である単眼巨人ポリュペーモスに対処する余裕がないのである。
「ごめんなさいね。つまらない話ばかりで」
2本マストに大三角帆を張った四段櫂船を披露しながら、ナンシーは謝る。
軍港の機密を見せているわけだが、周囲の水兵達は文句を言うどころか、ニコニコ笑って歓迎してくれる。
長命のエルフはリュッダ海軍の設立にも関わっており、将軍レベルの将官とも懇意なのだ。
だから、豊満なエルフに連れられて見物している紫髪の童女も将来有望な人材なのだろうと思われている。
「いやいや、どうして。面白いね」
アスタは上機嫌で軍艦を眺めている。
「そうやって戦争してたんだね〜 じゃ、そろそろ戦争する?」
高く登った太陽の光を浴びて金属光沢の紫髪を輝かせる。その虹色の瞳は期待の色に満ちている。
「えっ? う、う〜ん…いや、その、そろそろ戦争…ってことには、まぁ、なりませんねぇ」
ナンシーは『いつ戦争が始まるのか』とワクワクしている童女に当惑してしまう。
しかし、大勢の人間が死ぬ戦争を期待するなんて不謹慎なと批判するものでもあるまい。何しろ、常識のあるなし以前に相手は人間ではないのだから。
「そっかぁ…残念無念」
童女の周囲を漂っていた金属の紫髪がだらり垂れる。本当に感情のわかりやすい子供だ。
戦争を知らないから間近で見たいのだろう。
「でも、アスタさんは戦争を見たことがあるんでは? そうですね、たとえば、この海で…千年くらい前に?」
問いの最後は尻すぼみになってしまった。
ナンシーの質問は童女の正体に迫る、かなり危険なものだったのだ。それでも問わずにはいられない。
好奇心が抑えられなかったのである。
いにしえの獣人戦争、その最終決戦は世界の命運を決める、天下分け目の大合戦だったのだ。いや、大合戦になるはずだったのだ。
戦場に集結した大艦隊が敵味方ともに超巨大ドラゴン暁光帝に叩き潰されて、歴史が示す“デティヨン海の戦い”は“デティヨン海の悲劇”に変えられてしまった。
当時、碧中海の覇権を巡って争い、世界の趨勢を変えようとした獣人。そのノアシュヴェルディ海上王国はたったの一日で滅亡した。
半魚人の地上進出も失敗して、人間の港に近い彼らの領海が衰退した。
挑まれたヒト族の後ムツズ朝オルジア帝国も海軍が壊滅して国力がかなり衰えた。
その結果、碧中海の覇権はヒト族のポイニクス連合が制することになった。
おかげで、この瓦礫街リュッダとペッリャ王国も独立を取り戻せた。
デティヨン海の悲劇があったから、ヒト族の優勢が維持されたのだ。しかし、獣人とマーフォークの勢力は弱まった。
人種それぞれの勝敗は明らかだ。
巷では……
暁の女帝が激怒して。
獣人戦争を引き起こした獣人族とマーフォーク族に懲罰を加えて殲滅し。
彼らとともに碧中海の平和を乱したヒト族のオルジア帝国を壊滅させ。
偶然とは言え、戦争に参加せず、罪を免れたポイニクス連合を許して、その後の碧中海を任せた。
……と、いうことになっている。
実際、この“女帝の激怒”説は多くの人間から信じられている。
デティヨン海の悲劇で暁光帝を間近に見て生き延びたオルジア帝国の宰相が記した歴史書『龍の観るオルジア』を論拠にしているからだ。
暁の女帝に見つめられて生き延びた者は少ない。正気を取り戻して社会復帰できた者は更に少ない。しかも、彼はその後に帝国を復興させた名宰相である。
そんな宰相が記した歴史書だから確かなものだと言える。
また、他の生き残りの証言も“女帝の激怒”説を裏付けている。大半は発狂していたが、想像力に欠ける者達はまだ正気を保っており、何が起きたのか、語ることが出来た。
暁光帝が最初に獣人海賊の艦隊を殲滅し、その後、たっぷり時間をかけて吟味し、それから、おもむろに巨大な六翼で嵐を起こして帝国艦隊を破壊し尽くしたのだ、と。
更にポイニクス艦隊の司令官が描いた手記『女帝、屠る。』がある。武人らしく粗野な文章であるものの、友軍が破滅していく様子を感情豊かに表現した名著である。今となっては古文のたぐいであり、読みにくいが、オルジア旗艦の最後やその後の幻獣の協力などについても微に入り細を穿つ表現で、真に迫るものがある。
オルジア宰相が自身の実体験を、ポイニクス司令官が艦隊の壊滅をその目で観た記録を、それぞれ記しているわけで内容に矛盾はほとんどない。
事実は明らかであり、それらを鑑みれば暁の女帝が無用の戦争を引き起こした人間に対して激怒したことが明らかだ。
それでも、多少の異論はある。
そもそも、暁光帝が獣人戦争に激怒してその責任者を罰したいと考えたのならそれぞれの怨敵に破滅の極光を撃ち込めばいい。
天空を自由に飛べるドラゴンがどうしてわざわざ海底で開戦を待っていたのか、それも不自然だ。
しかし、いずれも“女帝の激怒”説を覆すには至らず。
やはり、『龍の観るオルジア』と『女帝、屠る。』という明確な歴史的資料が論拠に支持されている説が強く、これらの反論は説得力を持ち得ない。
だから、すべては平和を乱したことに対して暁光帝が激怒したという説が真実だと思われて来たのだ。
しかし、妖精人のナンシーにはどうしても納得がいかなかった。
あまりにもヒト族に有利な史観だからだ。
“女帝の激怒”説は端的に言えば。
神が人間同士の戦争に怒り、獣人と半魚人を罰して、残るヒトの一方“オルジア帝国”をも懲らしめつつ、他方のヒト“ポイニクス連合”は許して海の支配権を与えた。
そういう話だ。
“神”と言うか、この場合は暁光帝だが、神よりも遥かに強力な“超神”なのだから、この解釈で何ら問題ない。
つまり、ヒトによる海の支配を神が正式に認めた。
それは更に意味を広げて、ヒトによる世界の支配を正当化する。
そして、この“女帝の激怒”説が陰に陽にヒト至上主義の裏付け、権威付けとして信奉されているのだ。
それは当然だろう。
何しろ、神がヒトを選び認めたのだから。
もちろん、その思想は獣人やマーフォークだけでなく、妖精人や小人だって認め難い。
しかし、反論しにくい史観でもある。
『龍の観るオルジア』と『女帝、屠る。』という歴史的に見て信用に足る論拠だけでなく、神の聖名を持ち出されると誰もが及び腰になってしまうのだ。
神の“聖名”というか、“暁の女帝”という名だが。
こちらの方が神より万倍も恐ろしい。
だが、果たして、暁光帝は本当にヒトを認めたのだろうか。
只、目に見える事実をつなぎ合わせて、ヒト族の視点で解釈したからそんな歴史に見えただけではないか。
ナンシーにはそのように思えてならない。
なるほど、たしかに『龍の観るオルジア』と『女帝、屠る。』という資料が示す出来事は同じだ。
しかし、獣人戦争のもう一方の当事者である獣人やマーフォークの話は聞かれない。両者とも殲滅されて生き残りがいなかったからだ。わずかに救助された者達は戦闘に参加しない庶民であり、くわしいことは語れなかった。
そして、もっとも重要な当事者から話が聞けていない。
デティヨン海の悲劇を語るべき証言が欠けているから“女帝の激怒”説をエルフのナンシーは信じられないのだ。
歴史家と呼ばれる者ならば誰しもが夢見る、獣人戦争の最重要人物への聞き取り取材。
それは世界の破壊者、超巨大ドラゴン“暁光帝”への特別インタビューだ。
どうして、あの時、暁光帝は海の底にいたのか。
どうして、暁光帝は獣人戦争で獣人海賊を殲滅したのか。
どうして、暁光帝は自分が味方したヒト族の艦隊をも壊滅させたのか。
どうして、暁光帝はポイニクス連合に指一本触れずに見逃したのか。
もちろん、彼女にインタビューなんて恐ろしくてできないし、怖くないという命知らずだって雲上を亜音速で飛ぶ暁の女帝に追いつけるわけがない。
危険を無視してさえ、現実的に不可能な取材だ。
それ故、デティヨン海の悲劇は歴史のミステリーであり、多くの歴史家が議論を繰り返してきた難問である。
取材対象が空の彼方を飛んでいるから聞けない難問である。
だが、今、当の本人が目の前にいる。
とても可愛らしい童女の姿で。
まったくもって、危険の欠片も感じさせない、幼子の姿で。
だから、ナンシーも問わずにはいられなかったのだ。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ナンシーが疑問をいだきました。
エッ、ナンデ? ナンシー=サン、ナンデ?
「ヒトが偉いんだよ! エルフとかドワーフは引っ込んでろ!」言われたからです。
でも、まぁ、人種差別のたぐいはあまり描きたくありません。
本場の人種差別とか知らないからwww
えっ、日本にも人種差別はあるんだって?
ア、ハイ。ソウデスネ…
でも、そーゆー政治運動家の方々はここに来ないでしょ。
だから、どうでもいいです。
なので、あまり詳しくない本場、向こうの人種差別レベルの描くの難しいから避けます、なるべくw
だって、ですよ。
以前、ハリウッド映画を見てて思ったんですよ。
↓その1シーンをご紹介します。レストランで席を囲むイケメン白人青年が2人。
イケメン白人♂A:「キミ、何か、隠してるんじゃないか」
イケメン白人♂B:「えっ、そんなことはないよ」
イケメン白人♂A:「でもさ、ジェラルディーン(仮名)が言ってたぜ。お前、最近、変だって」
イケメン白人♂B:「そ…そうか……」
イケメン白人♂A:「気にせず言っちまえよ。俺達、親友だろ! オイ!」
イケメン白人♂B:「実はな…」(グッと溜めて)
イケメン白人♂A:「実は?」
イケメン白人♂B:「実は…俺はユダヤ人なんだ!」(ザシャァッ!)←車田調効果音
イケメン白人♂A:「何だって!」
イケメン白人♂B:「俺はユダヤ人なんだよ!」
イケメン白人♂A:「そ…そうだったのか……」(超深刻そう)
イケメン白人♂B:「そうなんだよ……」(死んだ魚の目をするレベルで超深刻そう)
…ってゆーシーンでした。
ユダヤ人であることは深刻なことで。
そうだとわかると何かしらやばくて。
隠しておきたいけど親友には打ち明けなくちゃいけなくて。
打ち明けられた親友は苦悩して。
打ち明けた本人は更に深刻な悩みを抱えて。
みんな、超たいへん!
…らしい、っぽい。
両方、イケメン白人ニーチャンにしか見えないし、たぶん、そう。
こんなん、わかるかぁぁぁぁっ!!!
わ・か・る・わ・け・が・な・い。
はぁ? 人種差別だ? それくらいわかれ?
じゃ、お前、ユダヤ人、見たことあるのかよ! ヴォケがっ!!!!
だいたい、テレビや映画に出てくるユダヤ人だってイギリス人やフランス人、何なら悪の総元締めナチスのドイツ人と比べても区別つかんわ!!!
でも、おそらく、たぶん、見ている欧米人にわかる……らしい。
発音とか、雰囲気とか、で?
そりゃ、欧米で暮らして欧米で喋ってるんだからわかるんでしょう。
我々、日本人にはさっぱりわかりませんが。
で。
何か、歴史がどーたら、地理的にどーたら、因習やら風俗がどーたら、難しー話されてもさ。
日本人にわかるわけないやん(怒)
それをわかったふうな顔して「日本の人種差別がうんぬん」ってうるさいわっ!!!
知ったかぶりがっ!!!
ハァハァ……
まぁ、そういうわけで意味不明の、謎めいた、わけのわからない人種差別ネタを知らないで描くと絶対ツッコまれるんですよ。
主にバカからwww
主に知ったかぶりのバカからwww
知らねーや、バカが!
おまいは一度、ハリウッドとイーストエンドとウェストミンスター寺院とノボシビルスクに出かけていって本場の人種差別を体験してこい!
ほんとうにあるのかどーか、知らんけど。
そして、おまいは一見してユダヤ人と他の白人の区別が着けられるようになるまで帰ってくるな。
いや、まぁ、小生がそーゆー問題について本気で調べようと思わないってのが一番の理由ですけどね……
だって、あんまり面白くなさそうなんで(^_^;)
この手の高尚な話ってね〜
ほら、ジョン・スタインベックですか。『怒りの葡萄』? 面白くなそうじゃありませんか。
何かプロレタリアートに影響を与えたプロレタリア文学ってゆー高尚なジャンルだそうで。
うん、超つまらなそう。
英国スパイも、世界征服を企む悪の秘密結社も、超能力者も、宇宙人も、地底人も、妖怪も、怪物も出なさそう。
ってゆーか、絶対でない。
じゃ、読まないわー 読まないわー ないわー ないわー ないわー ないわー(エコー表現)
で、そーゆー本音を話すと「おまいは文学をわかっていない」とか批判されるんですよ。
いいよ、してろよ。知らねーよ。
小生は面白いものだけ読んでいたいんでwww
正しい本とか、正しい小説とか、正しい考えとか、どーでもいいんで。
描きたい時に描きたい物を描きたいだけ描くのが同人誌の醍醐味じゃああああああッ!!!!!!
ハァハァハァ……
…ってなわけで、獣人やエルフがいじめられる人種差別ネタは最小限にするつもりです。
さて、次回はこの話の続きで“謎解き”の解決編です。
どうなりますやら。
お楽しみに〜
あ、しまった。忘れていました。
あけましておめでとうございます。
今年も暁光帝をよろしく〜☆
年賀状…書いてない。どうしよう……




