ついに暁光帝が来てしまいました。世界の終わりそっちのけ遊んで…もとい、大活躍しています(^_^;)
何やらニホンミツバチの熱殺蜂球やオオミズアオを観察したり、友愛数を数えたりと世界の裏側で充実した(?)生活を送っていた、我らが主人公、暁光帝がようやく…ほんとにようやく…やってきましたぉ☆
えっ、今さら何しに来たの?
そんな意地悪言わないでください。
デウスエクスマキナ…あわわ、もとい、事件の解決に来たのです\(^o^)/
今度こそ平和裏に問題を解決してくれることでしょう♪
お楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
これまた少しだけ時間は遡る。
彼女が降りたその時、ラルーン峰が大きく揺れた。
ただ、そこにいるだけで悲鳴を上げる大地と大気。
広げられた六翼によって陽光が遮られ、彼女の足元は真っ暗になっていた。
世に言う、“龍の闇”である。
「何ということだ……」
多くの幻獣達とともに吸血鬼ハミルトン男爵は絶句していた。
以前、彼女が沖に現れた時は比較対象がなく、その大きさを実感できなかったのだ。
ところが、こうして地上に降りてこられると凄まじい。
巨人やら、巨大烏賊やら、浮島巨亀やら、巨大な幻獣はパッと思いつくだけでもけっこういるが、とてもではないが比較対象にできない。彼女は小指のつま先で彼らを持ち上げてしまえるに違いないのだ。
山とか、雲とか、形容することも難しいほどに大きい。何しろ山は余裕でひとまたぎできそうだし、雲なぞ遙か上空にまで頭が突き抜けているのだ。
まるで天からもう1つ、別の世界が到来したかのよう。
その大きさは途方もなく、ただ、ただ、重さで大地が割れて地獄の底まで突き抜けるんじゃないかと心配になるばかりだ。
周囲の重さが失せているのが彼女の稀有な重力魔法によることは明らかだった。
もちろん、不死鳥や巨鳳凰など、他にも使い手がいるという話を聞いたことはあるが、これほど広範囲に、山脈を飲み込むほどの広さで掛けるなどまさしく理不尽極まりない。
けれども、それが彼女の細やかな配慮であることもまた明らかだった。
そのままあの超巨体が降りていたら地上が甚大な災害に見舞われていたであろうことは容易に想像がついたのだ。
やはり、彼女は天龍アストライアー。
この上なく優しくて思いやりのあるおしとやかな貴婦人なのである。
【やぁ、ボクが来たよ☆】
爽やかな“声”は全員の頭に鳴り響いた。
音ではなく、魔気信号による挨拶だ。
【よくぞいらした。来訪に感謝する】
水竜ガルグイユが代表して挨拶を返した。
あまりのことにもう1頭のドラゴン、有翼七首竜は呆然と立ち尽くすばかりだったのだ。
「……」
得意の十四行詩を吟じる余裕すらない。何しろとてもではないが、自分と同じ竜種とは思えないのだ。
紫色の金属光沢に輝く龍鱗も、鮮やかな海の青に銀河を散らしたような虹色の瞳も、そして、そのとてつもない超巨大質量の身体も、何もかもが違いすぎる。
これが天龍アストライアーなのか。
明らかに現在、自分達が立っているラルーン峰よりも遥かに大きいではないか。
このペレネー山脈でさえも障害にすらならず、ただの一歩でまたいでしまうことだろう。
周囲の幻獣達も口々に騒ぐ。
「わたくし達は世界の危機を解決しようとして別の危機を招いてしまったんじゃないのかしら……」
同じく立ち尽くしてつぶやいた花白仙女の言葉が印象的だった。
「信じらんない…あれが同じ竜種なの? 何か別の…得体の知れない何かじゃないの?」
妖人花が口にした言葉は疑問に疑問を重ねた形でずいぶん当惑していることがわかる。
「クゥ〜ン」
「クゥ〜〜ン」
凶暴な人食いオオカミ達も今はただ這いつくばって控えるのみ。吠える元気もなくしていた。
三叉樹達や人食いウズムシ達も魔気信号による彼女の挨拶を受けてその存在を感じ取ったのだろう。かしこまっている。
「ゲロやべぇ……」
「まぁ、それ以外の言葉が見当たらないというのが事実ですわね」
いつの間にやら地上に現れた屍導師イレーヌと幽霊女中サロメも立ち尽くしていた。
「……」
図らずも今回の事件の元凶となってしまい、落ち込んでいた幽霊貴族シャルルも同じく呆然として立ち尽くすのみ。
いや、宙に浮いているので足は地に着いていないが。
【悪者はどこかな?】
後ろ足で立ち上がった超巨大ドラゴンはすでに上半身が綿雲を突き抜けてしまい、遥か上の空に首をそびえさせてキョロキョロと辺りを見渡している。
でかい。
怖い。
凄い。
だが、肝心の敵が見つけられないらしい。
【むむむ?】
困り顔で視線を巡らせ、何やらずいぶんと当惑した様子だ。
「えぇっ、獣化屍従者ならそこら中にたくさんいるだろうに!? どうして!?」
男爵は世界の危機に気づかない超巨大ドラゴンが理解できない。
「脅威たり得ないんだ、彼女にとっては……」
唖然としながらも何とか口を開いて水竜ガルグイユがつぶやいた。
「小さすぎてどうでもいいから目にも入らない。このままだと彼女は獣化屍従者に気づかないぞ」
思いっきり心配していた。
人間だってハマダラカやイエバエなどうるさく飛ぶ虫なら気にするだろう。しかし、ミノムシやツチグモなど、不活発な虫には気づかない。ましてや、コナダニほどに小さくなるとよほど近づいて目を凝らさなければ見えないのだ。
似たようなものだから超巨大ドラゴンが気づかないのも無理からぬことかもしれない。
「もしや、彼女はありきたりなものが…珍しくないものが目に入らないのでは?」
博物学者の習いを思い出して男爵はあわてた。
暁光帝こと天龍アストライアーは様々な発見でも知られている。その慧眼は常に珍奇を探しているのだが、逆に言えば普通の者は目に止まらないらしい。
手を振っても気づいてもらえなかったと嘆く微妖精の書き込みが嫌でも思い出された。
それに獣化屍従者の魔気容量は小さくて人間くらいだ。くだんの微妖精の方がずっと大きい。
このままだとドラゴンの魔気感知能力に引っかからず、天龍アストライアーは森の木々の下にいる亡者どもを見つけられないことだろう。
「それはいけませんね! では、私が……」
これはまずいと考えた。そこで見よう見まねで魔気信号による“言葉”を発信させる。
【天龍アストライアー、こんにちは、私です。ハミルトン男爵です】
自己紹介しながら何とか注意を喚起したい。
ところが、返ってきた反応は意外だった。
【おや、君がハミルトン君か。憶えているよ。複素数の拡張は面白いね。けれども、君の“四元数”かい、乗法について交換法則が成り立たないようだけど大丈夫なのかな?】
天龍アストライアーは思いの外、男爵の提案について強い関心を持ってくれていたのだ。
もっとも、それは“ラナス大森林の現状”についてではなく、“複素数の拡張”についてだった。
あまりのことに男爵もそれはそれは驚いた。
【私の名前を憶えていただけましたか。大変、光栄です。あれについては非可換な多元体ということで矛盾の解消に努めておりまして……】
これはまずい。
獣化屍従者に注目して欲しくて話しかけたのに天龍アストライアーの関心はすっかり四元数の方へ向かってしまっている。
いや、数論の新概念を軽視するつもりは微塵もないが。
やはり今は何としても世界の危機に関心を持ってもらわねば。
ところが。
【“非可換な多元体”!? 素晴らしい☆ とても面白いことになりそうだね♪】
吸血鬼の内心に渦巻く懸念を無視して、超巨大ドラゴンは思いっきり興奮していた。
もう頭の中は新しい数の概念で一杯になっていて、足元の異変に気づく様子が全くない。
明らかによろしくない状況だ。
【えーっと…その…あぁ…数の話は楽しいのですが…何と言うか、天龍に於かれましては先ず世界の危機をですね、何とかしていただきたいかなぁと思う次第でして……】
こちらを見つめる巨大な双眸は全く瞬かない。
あの瞳だけでも吸血鬼の何万倍あるのだろうか。
それこそ特大剣で目を切りつけても気づいてもらえないだろう。
恐るべき超巨大ドラゴンと対峙しておののく自分を奮い立たせつつ、男爵は何とか彼女の関心を今そこにある危機に向けさせようと努めた。
すると天龍は思い出したかのように辺りを見回して。
【うん、憶えているよ。もちろん、わかっているとも。先ずは悪党を成敗しなくちゃね〜】
依頼された仕事を果たそうと考え込む。
何とか彼女の思考を数学から切り離すことに成功したようだ。
「いや、忘れてたんじゃないかな? どうでもよすぎて……」
あまりに衝撃的な光景に呆然としていた有翼七首竜もようやく気を取り直したようだ。
半ば呆れたように話していた。
「ホッ…ようやく天龍も自分の仕事を思い出してくれたらしい。これで世界の危機も何とかなりそうだ。ありがたや、ありがたや」
吸血鬼の隣で水竜が何度もうなずいていた。
「彼女ならどんな問題も解決してくれることでしょうね。いや、いや、政治のお手本にはなりそうもありませんが」
ようやく気を取り直したシャルルも一安心だ。もっとも、暁の女帝様を政界の師として仰ぐことは早々に諦めていた。度量も質量も違いすぎて参考にならない。
「うむ。あれほど巨大なドラゴンが乗り出してくれたんだから、さすがにもう大丈夫ですね。後は見ているだけでいいでしょう」
「ヨカッタ、ヨカッタ」
全国アンデッド地位向上連盟の支部長と副長も拍手せんばかりに讃えている。
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…うー、やぁー、たぁー」
「マハリクマハリター!」
「めるしーぽーく、だんけしぇーん、ばりしょいえすぱしーば☆」
「ヨクナリマシテー、アリガトゴジャイマスー、オダイジニー!」
「てんふぉー?」
「てんてん!」
「だれにもいうなよ、バラサのサー♪」
周りの生ける死骸や喰屍鬼達も声を上げて喜んでいた。
誰もが世界の救済を確信していた。
何しろ、あれほど巨大なドラゴンが問題の解決に乗り出してくれたのだ。これで物事が悪くなるなどありえない。
誰もが安堵していると今度は女怪達が場を盛り上げる。
「みんな、注目なさい! これから天龍アストライアーが魔法を使うのよ♪」
「刮目して! 見たこともない最高の魔法が披露されるわ!」
「現代魔法技術の粋を拝見できる貴重な機会ですよ! 皆さん、目を凝らしましょう☆」
仲間の注目を集めるべく魔女や花白仙女が声を張り上げた。
これに応えて誰もが天龍を見つめる。
彼女は始原の魔導師アストライアーでもあるのだ。
時間をも操るという、究極の大魔法が見られることだろう。
きっと彼女の魔力は瞬く間に獣化屍従者だけを消し去ってくれるに違いない。
ラルーン峰の頂上では竜も、女怪も、アンデッドも、人食いオオカミも、目の見えないはずの三叉樹までもが眼前の一大ショーに釘付けになった。
しかし、物事は必ずしも予想通りに進むわけではない。
何より、彼女は最終調整者。
物語を終わらせる者なのだ。
【よーし、それならさっさと片付けちゃおう】
アストライアーがつぶやくとラルーン峰に何か視えない力が加わった。
「これは? この力は!?」
いち早く気づいた有翼七首竜がおののいて辺りを見渡した。
「重力魔法とも違います。何でしょう? 感覚でわかります。何か、物凄い力で押さえつけているような……」
骸骨も辺りを見渡しながら全身の骨をすり抜けて大地にかかる視えない力に注目していた。
「汎観念動力!? 万物に干渉する不可視の力でこのラルーン峰を押さえつけているんだわ!」
魔女には心当たりがあった。
孤高の八龍は手も触れずに物を動かせるらしい。謎めいたその力、汎観念動力は強大であらゆる魔法障壁を貫通して万物に影響を及ぼすと言う。
天龍アストライアーもまた孤高の八龍の1頭だから当然、この力が使えるはずだ。
「これから発現させようとしている大魔法のための準備なのかしら…そのためにこの山を押さえ込んでいる?」
天龍の大魔法はラナス大森林やペレネー山脈にも影響を及ぼすのだろう。
そこで余計な被害を抑えるべく、ラルーン峰を保護してくれているのかもしれない。
「なるほど!」
「さすがはアストライアーだ」
「さもありなん。彼女はこの上なく優しくて美しい、上品でおしとやかな貴婦人なのだからな」
魔女の言葉を聞いて幻獣達は大いに感心した。
すると、衆目を浴びていることを気にもせず、雲よりも遥か上にそびえ立つ超巨大ドラゴンは長大な尾を掲げると思いっきり振った。
ザァッパァーッ!!
瞬間、世界が削り取られた。
そう表現する以外、他にない。
何しろ、雲にさえ届くドラゴンの尾が大森林と山脈をごっそり刮ぎとってしまったのだ。
もちろん、アリエノールの町などひとたまりもない。一瞬で跡形もなく消え去っていた。
「「「「はぁっ!?」」」」
ラルーン峰の一同は目を丸くした。
魔法でも何でもない。
華麗さも豪華さもない、単純に桁違いの、途方もないパワーが込められた、物理攻撃だった。
【ザッザーン! シュッ! シュッ! ザッザーン!】
尾でホウキのように大地を掃いた。
大木のそびえ立つ森がまるで日陰に生えた苔のように根こそぎ剥ぎ取られていった。
あれほど権勢を誇った城塞も人々を見下ろしてそびえ立っていた光明神の教会も子供の積み木のように砕け散っていった。
もはや誰にも止められない。
【いいね。乗ってきた☆ よっ!、ほっ!、はっ!…っと!】
天龍アストライアーは楽しそうに踊り始め、飛んだり、跳ねたり、回ったり、好き放題だ。
【とぅえぃっ!!】
山頂から見ても視界を遮るほどの超巨体が大地を蹴って跳んだ。
着地とともに後ろ足で大地をリズミカルに踏みしめて。
山も谷も森も泉もリズミカルに破壊してゆく。
「ついにタップダンスを始めたぞ」
「あ、そ〜ゆ〜ダンスだったんだ…てっきり本格的に世界を破壊し始めたのかと……」
「だめぇっ! 大地が割れちゃうっ!!」
幻獣達は口々に騒いだ。
何よりも恐ろしいのは崩れた山や飛び散った雲を見て途方もなく大きな地震が起きていることがわかることだった。
それなのにこの山頂は微動だにしない。
それが意味するところを理解して皆、目を見開いているのだ。
「汎観念動力だわ。不可視の力で揺れないようにこの山を押さえつけているのよ。しかも踊りながら」
「並列思考!? 2つ以上のことを同時に考えながら動いてるの!? どれだけたくさんの能力を持ってるのよ!?」
「それはまぁ…彼女ですから」
驚く魔女と花白仙女にハミルトン男爵は口ごもりつつも返事した。
いや、もう、そう言う他ない。
全身で喜びを表現しながら彼女は踊っている。
今度は楽しげに跳ね回る尾が大地を南北に分ける境のペレネー山脈を削り取り、豪快な大穴を空けた。いや、遠く向こう側が見えるから“大穴”ではなく、山が失くなってできた“平野”だ。
しかも、できたばかりの平野から噴煙が吹き出していた。
火山の大噴火だ。
もっとも、すでに山はないから“火山”ではなく“平野”の噴火だが。
地の底に溜まっていたマグマが爆発して、大量の水蒸気をともなう火山弾を吐き出した。
たちまち噴煙が雲の高さまで立ち上り、またたく間に空を覆って太陽を遮り始めた。
「ダメよ…これはダメだわ……」
大変なことになりそうだ。
いや、もうなっているが。
想定外の天変地異が起こりかねない。
人間社会に及ぼす影響を想像し、魔女が恐るべき自然災害を呆然と見つめていた。
「火山の噴煙が日光を遮って曇り空が続いたら作物が育たなくなっちゃう! 飢饉が…大飢饉が起きるわ!」
植物にくわしい花白仙女も青ざめた。
もはや冷害は止めようがない。
光合成を妨げられた植物はまともに実を結ぶことも叶わなくなる。畑が死に、作物が失われ、人々は冬を越せなくなるだろう。
大勢が餓死する未来しか見えない。
しかし、乗りに乗っている天龍がそんな地上を慮る様子は見えず。
【ていっ! ていっ! ていっ!!】
楽しそうに長大な尾で大地を打擲していた。
雲を衝くどころか、雲を突き抜けて遥か上空から打ち下ろされる尾の衝撃は強烈で一撃ごとに地震が起き、大地に地割れが走る。
森の木々が倒れて大地の割れ目に落ちてゆき、森林はあっという間に無残な材木の集積所と化した。
でも、おかげで火口が埋まって噴火も収まった。そして、雲にまで届いていた噴煙も消え去った。超音速で振り下ろされた尾が生み出した真空に大気ごと飲み込まれて撹拌されたのだ。
気になったのか、アストライアーは天をも覆う巨大な六翼を羽ばたかせ、噴煙の名残りを吹き飛ばした。
ついでに地上を覆っていた木々や建物の残骸と火山灰も一緒に吹き飛ばした。
もちろん、それだけでも地形が変わってしまった。
ペレネー山脈はずたずたに引き裂かれ、刮ぎ取られて一部は向こうの平野が見えてしまっている。
淡水湖は谷と一緒に跡形もなく埋まり、大地はどこまでも続く真っ平らな平面だ。
踊りながらあちこちに移動し、そのたびに無差別な破壊を振りまいてゆく。
破滅はもうペレネー領に留まらない。
その尾が刮ぎとる山も谷もなくなっても止まらず更に彼方へ跳んでゆく。
生み出されるものは真っ平ら。
極限まで平滑化された平面ばかりが続く大地だった。
天龍の“掃除”は念入りで、隅々まで行き届いている。領都ばかりでなくペレネー領の全域を越えてさらに行き渡り遠くへ。
もはや人間の町や村は廃墟さえどこにも残っていなかった。
けれども超巨大ドラゴンは気づきもしない。
アリエノールの町があった平野、ラナス大森林の大半があった平野、ペレネー山脈に合いた大穴と言うかやはり平野、それぞれの真っ平らな木々も岩も何もない平野を眺めて。
【うむ。いいね、いいね。きれいサッパリ問題なくなったよ】
悦に入っている。
そして、自信満々、胸を張り。
【うん、ちゃんとやったよ。ボク、頑張ったんだからね☆】
嬉しそうに宣言したのだった。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
ホント久しぶりの登場、我らが主人公、暁光帝でございます。
つくづくデウスエクスマキナですね〜〜〜
“デウスエクスマキナ”は“機械じかけの神”なんて言われますが、“ハリボテの神様”ってのがより適切でしょうか(^_^;)
古代ギリシア文化で盛りに盛った設定と盛りに盛って大風呂敷を広げまくった物語を力ずくで終わらせるために用いられた舞台装置の総称ですね。
人気のハリウッド映画シリーズや漫画や小説でもしばしば見受けられる、あまりよろしくない展開でしょうか。
小生も気をつけたいものです。
でも、まぁ、人化する前の暁光帝の場合、ほんとに「登場するとお話が終わってしまう」系の主人公なので悪しからず。
なにかもホント好き放題ヤッて終わらせちゃいましたぉwww
さて、そういうわけで次回は『ついに暁光帝がやってきました。迫りくる世界の危機に主人公はどう立ち向かうのでしょうか!?』です。
請う、ご期待!




