アリエノール滅亡! あっ、ヒメキノコシロアリの巣で育てられていたキノコの壊滅に暁光帝は大ショックです(>_<)
ようやく準主人公シャルル・ロシュフォールが復活しました。
悪霊となってwwww
幽霊なので物に触れませんし、けっこう強いけれどバトル展開はありませんwww
なので幽霊らしく嘆くだけです(^_^;)
英雄の町アリエノールはどうなってしまうのでしょう?
あ、そう言えばどうなるも何ももう滅亡してましたねwwww
はてさて今後の展開は……
お楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
日が昇り、アリエノールの町に新たな朝が訪れた。
だが、もう生きた人間の姿はない。
通りにも建物の中にも獣化屍従者しかいない。
殺すべき人間を探してうろついているのだ。
犬も猫もいない。
牛や馬は真っ先に狙われた。
全ての動物が死肉に変えられて化け物を作るための材料にされてしまった。
もはや動くものは鳥だけだ。
だが、それも長くはないだろう。
人間がいなくなった町からはいずれ食べ物もなくなる。
鳥達もどこかへ飛んでいってしまうだろう。
その時、アリエノールは本当の死者の町になるのだ。
城塞の領主執務室にも朝日は差し込んだ。
もっとも、陽光ですら主の顔を明るくすることはできない。
「アリエノールが滅んだ」
ミシェル・ロシュフォール辺境伯は机に突っ伏して嘆いていた。
いや、もう、涙の一滴も流れないが。
もう何日も泣いて泣いて泣き尽くして涙など残っていない。
「そうですか」
家令セバスチャンも似たようなものだった。
国王の援軍が間に合わなかったのだ。
城塞にはわずかな兵士しか残っていない。軍としてはもう機能していないのである。
住民達は皆、殺されるか、逃げるかしてしまった。
町が失われ、人々が失われ、今、ペレネー領そのものが失われようとしている。
領主は為政者として終わっていた。
家令は補佐官として終わっていた。
「どうしてこんなことになってしまったのだ……」
領主はここ数日、ひたすら繰り返してきた質問を口にした。
なぜ、長男アルマンは死ななければならなかったのか。
なぜ、次男シャルルは討たれなければならなかったのか。
なぜ、長女ルイーズは間に合わなかったのか。
そして、なぜ、住民は領主を讃えていないのか。
領主は嘆いた。
けれども、長男と次男の死は父ミシェルのせいで、ルイーズがいないのもミシェルのせいだ。そして、無実の乙女イレーヌの謀殺もミシェルのせいだから、人望を失ったことも何もかも全てミシェルが悪い。
ついでに言うとそれら全てについてセバスチャンと相談した結果でもあるので全て領主と家令の責任に帰するところであった。
しかし、2人は事実を直視できない。
単純に運が悪かった。
そう思い込もうとしている。
ところが、自分は悪くないのかとの疑念を押さえつけられるほどの信念もないからこうして悩んでいるのだった。
かつて、若かりし頃、セバスチャンの助言を得てミシェルは知恵と決断力を示した。そのおかげでペレネー領主であるロシュフォール辺境伯の座を勝ち取ったのである。
自分は誰よりも優れ、誰よりも賢く、誰よりも強い……
……はずだった。
本当は違う。
政治も軍事も妹弟の方が優秀だった。
非常時の対応力は再従姉妹が最も優れていた。
実力主義者の前領主はロシュフォール家の若い世代から公平に候補者を選ぶつもりだったが、疫病が南ゴブリン王国を襲ったので領内が平和になってしまった。
誰も実力を披露できない状況だった。
だから、逆にそれを好機と捉え、ミシェルとセバスチャンは死霊術師の処刑という一大イベントを引き起こすことで後継者競争を勝ち抜いたのだった。
でも。
それは実力主義でも何でもない。
くすぶっていた凡愚の2人が助け合って好機を見出し、まともに競っても勝てない英才に反則で挑み、勝利して栄光を掴み取った。
凡人の意外な出世物語だ。
平凡な人物が機会をつかみ取ってのし上がる、民衆が最も喜ぶ、人気の物語なのだ。
仕方ないではないか。
まともに競っていたら才能があって努力する者に勝てるわけがないのだから。
凡人だって夢を見る権利くらいあるのだから。
いいはずだった。
しかし、そこには忘れ得ぬ悔いが残った。
無実の乙女を陥れて惨殺した、そんな卑しい真似で手に入れた栄光だ。
しかも、当の乙女が強烈な怪物“屍導師”になって蘇ってしまった。
そのせいで2人は不安で眠れぬ夜を過ごす羽目になった。
これが悔いでなくて何なのか。
それ故、今回は反則ができぬよう、軍事パレードを行って跡取り競争の公平を期した。
その結果がこれだ。
途方もなく酷い。
考えうるどころか、およそ考えも及ばない最悪の事件が起きてしまった。
アリエノールの町が滅んだだけでは終わらない。
猛獣兵士どもは際限なく増え続けているのだ。
不死の軍団が侵攻し、いずれペレネー領の全土に累が及ぶことだろう。
いや、それで終わるとも思えない。
シャルルの絶叫を聞いていたから息子が最後に何を望み、何を命じたか、それはよくわかっている。
小石を投げると池の水面が揺らいで起きる波紋のように破滅の波が広がることだろう。
人々はロシュフォール家を呪うに違いない。
国王から貴族位の剥奪を命じられることも避けがたい。
家名が地に落ちる。
それこそが最も恐れていた事態だった。
「死後、わたくし達はもうご先祖様方から歓迎されないのでしょうか?」
家令が悲痛な面持ちで尋ねてきた。
「それはもう期待できまいな」
領主は乾いた声で絞り出すように答えた。
本当は光明神も暗黒神も信じていない、単純に祖霊を崇拝しているだけの2人にとって祖先の霊から見放されることは何よりも恐ろしい。
2人の表情は一気に絶望の色に染め上げられた。
「一体、どうしてこんなことになってしまったのだろうか?」
もう何度目だろうか。領主は同じ疑問を漏らしていた。
視線が壁を背に佇んでいる男に向かった。
ここ、数日、様々な難問を華麗に解決してくれた幽鬼への信頼は篤い。
だが、当の幽鬼アルフレッドは当惑していた。どうして自分がこんなにも主の仇から懐かれているのだろうと疑問を感じている。
「ハァ……」
ため息を吐いた。
しかし、護衛対象である冒険者ギヨームが視線で促してきた。
「ガス、ちょっと外を覗いてきてくれ。あ、くれぐれも慎重にな」
父親は息子のガスパルに言いつけ、離席を促した。
「えー…っと、いや、そうだね。気をつけて行ってくるよ」
不満げだったものの、息子は余計なことを言わずに出ていった。
何とも雰囲気の読める青年に育ったものだ。
ギヨームもアルフレッドも感心することしきりだ。
「ふむ…コホン、そうですね。どうしてこんなことになったのか? その問いにわたくしが答えられるのであれば……」
アルフレッドは困り顔で語り始める。
「『人間だから』でしょうね」
短く一言で表現した。
「人間……」
「だから……」
意外な理由を言われて2人は唖然とした。
人間だから失敗したのだと言われても困る。
それなら人類史は失敗だらけになるはずではないか。
しかし、幽鬼は悩まない。
「才能に欠け、知恵も知識も足りない上に努力も怠っていた貴方達は分をわきまえず、無実の乙女を殺すという禁忌で立身出世を果たした。そして、今回、情に溺れて後継者争いをかき乱し、短慮の果てに災厄を招き入れ、町を滅亡させた」
2人の失敗を挙げ連ねる。
「罪を犯してでも偉くなりたいと恥知らずな行いに身を染めたのも、無能な長男のために機会を与えてやったのも、考え無しで無茶な命令を出して破滅を呼び込んだのも…全ては貴方達が人間だから」
失敗の原因も挙げ連ねた。だが、責めるような口調ではない。
言葉はきついが、単純に事実を並べているだけのような感じだ。
「私は幻獣なので嘘が吐けない。だから、交わした約束を破れないから罪も犯せない。そもそも地位が存在しないから偉くなりたいとも思わない。家族がいないから情愛もない」
今度は自分を例に挙げて幻獣なら同じ失敗を犯さないことを話した。
「サロメ様やイレーヌ様に取って代わろうとは……」
家令がおずおず尋ねた。
「思いませんね」
アルフレッドはきっぱり答える。
「支配するということは支配されるということ。偉くなっても下々の面倒を見させられるだけなのにどうして貴方達は偉くなりたがるのやら」
彼女の言葉を引き合いに出して否定した。
「そうですか……」
色々聞かされても家令はうなずくことしかできない。
もとより社会性に乏しい幻獣だ。そもそも地位も名誉もないに等しい。ないものを欲しがることもまたないのだろう。
「貴方達は無様に失敗した。けれども、それでいい」
幽鬼はまたしても意外な言葉を吐いた。
「“失敗”が…いい?」
「どうしてそんなことが言えるのですか?」
当惑した2人は疑問しか浮かばない。
けれども、人外の者は人外の発想をする。
「か弱い肉体と少ない魔力を嘆きながら地上を這いずり回る定命の者、それが人間。その代わり、親から子へ、子から孫へ、言葉と文字で歴史を伝える。それもまた1つの不死の形、つまり……」
アルフレッドは世代交代を通じて知識と経験と意志を子々孫々に伝えることもまた永遠であるという。
幻獣とは違うものの、人間もまた永久を生きる者の1つなのだ、と。
「なるほど、個人は死んでも家は残る。そこに意志もあるということか……」
「言い伝えに残れば我々もまたまた続くということですか。何とも趣深いことですね」
2人は大いに感動した。
やはり幽鬼アルフレッドは違う。
おかげで心が軽くなった。
自分達は救われたのだと信じられた。
しかし、やはり人外の者は人間と異なる価値観を持つ。
「貴方達の失敗もまた歴史に刻まれて不滅となったのです」
幽鬼はとんでもない結論を導き出した。
「ほへ?」
「はぁ?」
疲れた頭にこの論理展開は厳しかったようだ。あまりの話に2人は呆けた表情で目を丸くしていた。
だが、徐々に言葉の意味が頭の中へ染み込んでくる。
それがもたらすであろう行く末にも想いが及んだ。
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
「ダメです! それはダメです!」
2人は絶叫した。
ようやく本当の事実に気づいたのだ。
「はて? 失敗は反省の材料になりますし、大失敗は歴史に残すべき貴重な標本なんですよ」
幻獣に人間の感情はわからない。アルフレッドは不思議そうに首を傾げた。
「人類の歴史は失敗の連続、積み重ねられた失敗の山です。無数の人間達が行う無数の試行錯誤が膨大な数の失敗を生み出した結果、大衆はたった1つの成功を讃え、歴史はただ1人の成功者の名を刻む」
執事然として賢明な幽鬼が解説してくれる。
「けれども多くの失敗は歴史に刻まれることなく人々の記憶からも消されてしまう。失敗者の名も同様」
にっこり笑って。
「しかし、貴方達の大失敗は忘れがたい。だから、稀有な失敗者として未来永劫、その名が歴史に刻まれるのですよ」
事実を明確にしてくれた。
その上、とてもわかりやすい実例を考えてくれる。
「それこそオルゼポリスの喜劇を引き起こしたアプタル八世のように」
これまたできる執事らしく爽やかな笑顔でニッコリ愛想よく笑う。
最もわかりやすい例、それはアプタル朝オルジア帝国の皇帝だった。
魔法により超巨大ドラゴン暁光帝を召喚し、20万人の臣民もろとも自国を滅ぼしてもらった、人類史上、最低最悪の愚か者。比較対象すら存在しないほどの暗君として歴史に名を残している。
「アプ八と同じっ!? バカの代名詞ではないかっ!!」
「ご先祖様に叱られる! いや、ご先祖様が絶望してしまう!」
2人は大いに嘆き悲しんだ。
よりによって暁光帝を呼び出して自国を滅ぼさせた大馬鹿者を引き合いに出され、皇帝アプタル八世のような愚行と言われてしまったのだ。
だが、言われてみれば理解できる。
理解できてしまう。
2人は獣化屍従者を暴走させて自分達の町アリエノールを滅ぼさせてしまった。今のところ、国が滅びていないからアプタル八世よりもマシだが、今後はどうなるかわからない。このままだと無限に増える獣化屍従者が人類を滅亡させてしまう可能性すらあるのだ。
「うわぁぁぁぁっ!!」
「もうダメですぅーっ!!」
2人は絶叫した。
とんでもないことになるとようやくわかったのだ。
今の今まで2人には獣化屍従者がもたらす被害が実感できなかった。
何百人が傷ついた、何千人が犠牲になったと言われてもしょせんはただの数字でしかない。
やがて来るであろう未来に思いが至らないところなぞまさしく凡愚。
為政者としての資質に欠けていることの何よりの証拠であろう。
歴史に残る最低最悪の愚か者が例に挙げられて、ようやく祖先の霊から見放されると気づいて震え上がったのだ。
祖霊崇拝の信仰に篤い2人にとって名誉の失墜は被害者の人数よりもよほど衝撃的だったのだ。
つくづく為政者にふさわしくない人材である。
だが、人間ではない、人間とは価値観を共有しない幽鬼に2人の気持ちはわからない。
「不老の幻獣は滅多なことでは死にませんから思想の伝搬は本人と不可分です。けれども、親から子へ、子から親へと世代交代する人間の場合、文字という形で純粋に思想だけが伝えられてゆく。実に面白い」
アルフレッドは人間を辞めて久しい上に人間だった頃の記憶を失っていた。生前の記憶を保ったまま変化するイレーヌやシャルルのような不死の怪物の方が珍しいのだ。
幻獣の場合、歴史さえも文字で記録されるだけに留まらず、数千年前の出来事を体験した本人が今も元気だなんてことが珍しくない。だから、知識や経験や意志を記録だけで伝える人間が面白いと感じられるのだ。
もちろん、人間にとってそれが楽しいことばかりとは限らない。
「我々の愚行が純粋に残り続ける!?」
「酷い! わたくし達の名前がバカの代名詞にされてしまう!」
2人は声を上げて泣いた。
涙が枯れるほどに泣いた。
無実に乙女に濡れ衣を着せて処刑する方がよほど酷いと思われるのだが、不幸の感じ方など人それぞれ。
名誉が損なわれ、汚名が残り続けることの方が苦しい人間もいるのだろう。
「うん、まぁ…人間、生きていれば色々あらぁな……」
良い為政者にも良い補佐官にもなれなかった2人を見てギヨームもまた色々思うところがあった。
そこでずいぶん悩んだ。
悩んで、悩んで、悩み抜いた。我ながら慣れないことをするとも思ったが、悔いは残したくなかった。
だから、もたれかかっていた壁から離れて拳を握りしめ、意を決したのだ。
「この大バカ野郎どもっ!!」
一声、怒鳴るとクズ2人の顔面に拳を叩き込んだのである。
ボカッ! ガスッ!
「ぷげぇぇっ!?」
「うゎらばっ!?」
2人は吹っ飛んで床やら壁やらに叩きつけられた。
「うわぁぁぁっ!」
「いひぃぃぃっ!」
為政者もどきと補佐官もどきの2人はそれぞれひん曲がった鼻から鼻血を噴出させながらのたうち回っている。
「もう行くぜ。俺はガスを呼んでくる。アルフィー、そいつらを頼む」
「承知」
アルフレッドは幽鬼の怪力で2人を引きずって歩き出した。
「帰るぞ、ガス!」
「あいあい!」
ギヨームが扉をあけて息子を呼んだら気の抜けた返事が返ってきた。
5人は領主の執務室を後にした。
ここでミシェル・ロシュフォール辺境伯が執務することはもう二度とないだろう。
「そっか…親父、結局、許したんだな」
鼻血まみれの顔面で涙を流す領主と家令を眺めてガスパルは納得した。
父親は狭量ではない。本当の意味ででかい男だ。
一時の腹いせで誰かをぶん殴るような真似はしない。
そして、罰したら許さなければならない。
2人が何をしても何を言ってもギヨームは殴ることはおろか怒鳴ることさえしなかった。
罰したら許さなければならないからだ。
許したくないから2人をぶん殴らなかったのだ。
けれども、無様に泣きわめく領主と家令を見て心の中の何かが切れたのだろう。
「けじめだよ。あの頃の俺の、な」
親父は背中で語った。
背負った盾がかっこいい。
「ん」
息子は短く答えた。
領主と家令、2人のバカが馬鹿なことをしでかさなければ自分の母親は黒髪の美女だったのかもしれない。
はてさて、親子は恋心も受け継いでいくべきものなのだろうか。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
ようやく復讐が遂げられました(^o^)
最も強くミシェルを恨んでいたのはギヨームだったのです\(^o^)/
何十年も前のことを憶えていて仇の隙を突いて復讐するとか、執念深いと思われましょうか。
はい。
“執念深い”…ステキな褒め言葉ですね☆
復讐をやめる理由はごまんとあります。
1,やり返されるのが怖い。
2,復讐は復讐を生むだけで虚しい。
3,復讐してもアイツは返ってこないから無駄だ。
4,仇と同じレベルに落ちたくない。
5,子供じみた復讐心は忘れてもっと大人になるべきだ。
6,アイツは復讐なんて望んでいないはずだ。
7,復讐なんかにこだわらず自分の幸せを追求すべき。
…と、まぁ、いろいろですね。もっとあるでしょうか。
逆に言えばギヨームはこれら“復讐をやめる理由”を全部はねのけたのです☆
勇者ですね(^o^)
あぁ、こんな感じでしょうか……
1,やり返されるのが怖い。
→胸を焦がす怒りと悔しさが不安なんぞ吹き飛ばしてくれるわ!
2,復讐は復讐を生むだけだ。
→やられたらやり返す! それが人間としての義務だ! それでやり返されたらさらにやり返す! テメェ、ド根性、見せたらんかい!
3,復讐してもアイツは返ってこない。
→だからアイツの無念を俺が晴らしてやるんだ!
4,仇と同じレベルに落ちたくない。
→“レベル”って何だ? 人間としての価値? ずいぶん抽象的な概念を持ち出してきたな。それでテメェの誇りは守れるのか!?
5,子供じみた復讐心は忘れてもっと大人になれ。
→テメェの言う“大人”ってのは殴られても殴り返すことができずに下をうつむく弱虫のことか?
6,アイツは復讐なんて望んでいないはずだ。
→“アイツ”でないテメェにどうしてそんなことがわかるんだ? “アイツ”の口をテメェが騙るな!
7,復讐なんかにこだわらず自分の幸せを追求すべき。
→ああ、仇をぶちのめしてからな。存分に幸せになってやるさ。
……こんな感じ?
復讐譚で主人公が復讐を諦める展開はとにかく作者のええかっこしいが目立ちます。
まさしくふんぞり返って偉そうに「愚かな読者どもに作者の俺様が社会的な正しさを教えてやる」的な?
えっ、そこまで言わなくてもいいって?
でも、少なくとも読んでてスッキリしませんにょ。
だいたい、こうやって復讐を諦める理由を探している時点で主人公の資格なんてありませんわ。
そして、復讐を諦めさせようとする奴からは「お前さえ我慢してくれれば俺が得するんだ」ってゆー利己主義しか感じない。
こ〜ゆ〜復讐を諦める展開っていつ頃から出てきたのやら。
初めて観た時、脱力して「なんじゃ、こりゃ?」と思ったものです(^_^;)
もっとも、ギヨーム1人では復讐を果たせず、アルフレッドに協力してもらいましたwwww
ギヨームは冒険者なので口で勝負するのは苦手ですからね。
まぁ、アルフレッドは協力した覚えもないでしょうけれどwww
それでも復讐は言葉でやり込めた上で一発ずつぶん殴っただけでした(^_^;)
生ぬるい?
う〜〜ん、貴族が平民にやられたわけですから十分ではないでしょうか。
さて、そういうわけで次回は『追い詰められた幻獣達は最後の決断を下します。一方、その頃、暁光帝はワカメとミズカビの遊走子をどう分類するべきか悩んでいました。』です。
請う、ご期待!




