「我らが世界を支配するんだから何をしてもいいだろう」とか、神々が言ってますけど? でも、暁光帝はツマグロオオヨコバイに夢中ですぉww
世界の命運(笑)は決しました☆
これから大勢のモンスター達が決定に従い、研究に勤しむことでしょう♪
おかげで世界も平和になりますwww
なるんじゃありませんかwww
でも、はて?
モンスターの側は自己完結しちゃいましたが、果たしてもう1つの側はどうなるのでしょう?
お楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
エレーウォン大陸の東にシャンバラ山と並ぶ大陸最高峰のリゼルザインド山がそびえている。
その山頂は平らに均されていて空気が薄かったり、やたら寒かったり、ろくに雨が降らなかったり、色々と不都合の多い場所だった。
けれども、周囲を見下ろして支配するには向いているので、世界の支配者たるべき神々が住んでいた。
冷たい雲によって下界から隔絶された、神々の住まう場所、神界リゼルザインドである。
ちなみに厄介な低気圧と低気温と低降水量については互いに協力し、神力で快適な環境を維持することになった。
神々は幻獣と違ってそれなりに社会性がある。
人々から崇められ、人々に信仰され、人々の祈りを集めて糧となし、栄えた神々は人々のおかげで社会性を得た。
人々を支配し、人々から祈られているうちに彼らから影響を受けてまるで人間のように振る舞い始めたのである。
だから、神々には身分の上下があり、神界を維持し発展させるためにそれぞれの役割がある。
おかげで神々は互いに協力し、全体の利益を考えて働くようになった。
確実に人間を支配し、効率的に祈りを収穫し、働きと地位に応じて富を公平に分配できるようになったのだ。
それで神界は大いに発展した。
だが、社会性を持つことが必ずしも良いことばかりとは限らない。
暁光帝、降りる。
恐るべき一報がもたらされて神界は恐慌に陥った。
「彼女が来た!」
「彼女が来てしまった!」
「また神殺しが起きるかもしれないわ!」
「“かもしれない”じゃない! 起きるんだ!」
「享楽神を呼べ! 女神オヨシノイドなら彼女の意図を知っているはずだ!」
「オヨシノイドは暁光帝と通じているんだわ!」
「確かめるまでもないわい! 彼女は殺る気なんじゃ!」
「ワシは悪くない! 悪くないぞ! あいつがそそのかしたから! あいつがいけないんだぁぁぁ!」
「何を言う!? お前だって賛成したじゃないか!!」
「わたくしはいつだって反対していたのですわ!」
「いやいや、アンタは反対したんじゃなくて賛成していなかっただけじゃねぇか! いい子ぶるんじゃねぇ!」
恐怖に震え上がった神々は互いに責任を押し付け合いながら体を縮こませて嵐が通り過ぎるのをひたすら待った。
もしや、暁の女帝様が再び神々を膺懲する気でいるのではないかと恐れ、その懸念が払拭されるよう乞い願ったのである。
これほどまでに神々が彼女を恐れるようになったのはなぜか。
それは太古の昔、世界を苦しめた神魔大戦の末期に行われた彼女の偉業が原因である。
かつて祈りと信仰を奪い合って神々は競い、それらを増やさんがため、人間社会を育てようと躍起になった。
とりわけ熱心だったのが一神教を唱える光の神と闇の神だった。
激しく対立する光明神ブジュッミと暗黒神ゲローマーだったが、人類文明を盛り立てることについては意見が一致していた。そこで2柱は幻獣と様々な宗教を信じる人間に迫った。
自身への信仰を増やしつつ、人類文明を発展させ、人間に世界を支配させようと目論んだのだ。
神に命じられて人間達は信仰を広めんと競い、幻獣達も巻き込んで大規模な戦争を引き起こした。
神魔大戦の勃発である。
全ては神の栄光のために。
屍の山が築かれ、血の河が流れた。
人々は嘆き悲しみ、大地に膝を着いて涙を流したが、神の名を叫ぶ信者達は止まらず。
仲間が死んだらその犠牲の分だけ赤子を産めば良いと言ってはばからない。
人間も幻獣も疲れ果てた。
そして、ついに神々は信者達に言いつけて、ある一角獣と女精霊の棲家を荒らさせたのである。
とある強い意味を込めて見せしめにしたのだ。
『この世界の主役は人間である』、と。
『幻獣も人間の意向に逆らえば生きてはいけないのだ』、と。
『それを忘れるな』、と。
荒れ果てた森と泉を前にして2頭がうなだれ、その様子を見てさしもの幻獣達もおののき、息を呑んだ。
これで戦況の推移が望ましい方向に向かっていることに神々は顔をほころばせたのであった。
ところが、この悲劇が天龍の尾を踏んだ。
親しい一角獣と女精霊を傷つけられて彼女は激高した。
怒ったドラゴンは一気呵成に魔界を攻め滅ぼし、返す刀で神界リゼルザインドに攻め込んだのである。
何と正面から強襲し、エーテル颶風の一吹きで数万の天使達を神界の正門ごと吹き飛ばした。それでも立ちはだかる天使の軍をまるで浮塵子の群れでも払うかのごとく蹴散らした。
“神界の守護者”と讃えられた軍神ですら足止めにもならなかったのだ。
そして、ドラゴンブレス破滅の極光で光明神と暗黒神の2柱を屠ったのである。
不老不死、永遠不滅の神々が殺められた。
これぞ、世界を震撼させた神殺しの偉業である。
自分達を不滅だと信じて疑わなかった神々は震え上がり、彼女に“暁光帝”の尊称を献上し、信者の人間達ともども伏して許しを乞い願った。
それまで信者達が声高に喧伝していた“天地創造”や“唯一絶対神”の神話も嘘が暴かれ、光と闇の2柱の権威は失墜。
他の神々も名を貶められて臍を噛んだ。
しかし、おかげで神魔大戦は終結した。
信者の人間達も付き合っていた幻獣達も呆れ果てて退いたからだ。
神々からすれば神魔大戦は散々な結果に終わったのである。
最後に彼女は一言『世界に迷惑かけるな』と残して去った。
これに神界は萎縮してただひたすら平身低頭するばかりだった。
その後、神々から預言者を通じて人間達に神託が伝えられた。
“神殺しの偉業”について。
否。
より正確には“暁光帝の恐怖”が伝えられたのだと言えよう。
とりわけ光明神と暗黒神の信者達には暁の女帝様を尊重するよう念入りに申し付けられた。
おかげで敬虔に信仰する人々は彼女を畏れ敬い、みだりにその聖名を口にすることがはばかられるようになった。
ちなみに光明神ブジュッミと暗黒神ゲローマーは分け御霊によって復活したが、以前のような権勢を誇れるわけもなく身を縮めて控える羽目に陥った。
もっとも、幻獣達の間に神殺しの話はあまり広まらなかった。
熱心な一部の崇拝者が天龍の偉業として語り伝えたくらいだ。
もちろん、龍の大図書館に『天龍語録』として収蔵されている。
しかし、その後の彼女の業績が学術的な研究に限定されていたため、幻獣達は畏敬の念を抱きつつも、萎縮したり、畏れるようなことはなかったのだ。
そして、神魔大戦から幾星霜、長い歳月が経った。
孤高の八龍が2頭、緑龍テアルと白龍ノヴァニクスが手慰みに開発した農業革命により食糧事情が改善されてエレーウォン大陸の人口が増え始めた。
それで祈りも信仰も増えて神界リゼルザインドが潤うと神々の期待もまた否が応でも高まるというものだ。
とりわけ神殺しの偉業で膺懲された2柱、光明神ブジュッミと暗黒神ゲローマーが勢いづいた。
それぞれが天界と魔界から大天使や大悪魔の勢力を神界リゼルザインドに送り込み、情報工作を仕掛けたのである。
それは様々な声であった。
『実はもう彼女は地上に興味を失っているのではないか』
『それならもう我慢する必要はないだろう』
『もっと人間を増やして世界の中心に据えれば神界はさらに栄える』
『幻獣などすみに追いやって世界の主役が人間であることを知らしめようではないか』
……などなど、大いなる野心を含んだ、ずいぶん自分勝手な物言いを広めさせたのだ。
積極的に肯定されるまでにはいかないものの、最初、それらの声は見過ごされてしまった。
しょせん、実現不可能だと思われていたのだ。
けれども、批判されなければ肯定されていると受け取る向きもあるものだ。
徐々にそういった声は大きくなってゆく。
そこでこれらの意見を繰り返し聞かさせれた神々は少しずつ期待するようになっていたのである。
もっとも、社会の総意がかんたんに収束するものでもない。
様々な声もまた噴出していた。
「果たして本当に上手く行くものか、はなはだ疑問である」
神界を治める主神ジーノウは苦い顔をしてこれらの意見を押さえつけにかかった。特段の利がなければ統治者は現状を変えたがらないものなのだ。
「戦はその後の実入りを増やしましょう。けれども大勢の人々が死ぬので先ずは祈りも信仰も減るのですよ」
豊穣神マァルトも及び腰だった。農業革命、2龍の遊びは大地の恵みを増やして女神への信仰も高めたのでありがたかったのだ。
「殺ろうぜ! 殺ってみなきゃわかんねーよ! 殺って殺られて戦場にド派手な華を咲かそうぜ!」
不確定な事象を何よりも好む博打の神ズバッドは戦の行く末を見たがった。誰が勝とうが、誰が負けようが、構わない。その結果が決まることが楽しいのだ。
「祈りが増える…祈りが増える…戦場では必死の祈りが舞い踊る……」
立ち昇る烟りの神キルウルウグングが夢見る世界が来ようとしていた。
「今こそ神の威光を示すのじゃ」
“神々”ではなく“神”と単数を示したがる光明神ブジュッミである。“唯一絶対神”を標榜して闇の神と対立する光の神らしい言葉だった。
「兵役に回せる天使の数はこれくらいだ」
「いかなる強者と言えども海戦に持ち込めば敵にあらず」
「不届き者、許すまじ。例外は認められない」
天使の管理者である天王、海と湖を司る海王、神々を取り締まる地王は世界を揺るがす戦を夢見た。“四天王”などともてはやされても色々鬱憤が溜まっていたのだ。
「戦うとして勝ち目は?」
“神界の守護者”と讃えられる軍王ガロンゴディヴァーは戦場の誉れを望んだが、同時に戦の帰趨を案じた。
神殺しの偉業の際、正門で暁光帝を迎え撃った軍王は何もできずに吹き飛ばされたのだった。
それが悔しくて仕方なかったのだ。
それでも軍王には神々の生活を守る義務がある。
血の気が多いだけではやっていけない立場にあった。
「…」
怠ける大御神オルゼゥブは面倒臭げに片目を開けて神々を見たものの、何も言わなかった。
しかし、わずかであれ、大神が微睡むのをやめたことは話題になった。
これら高位の神々の言動を受けて山頂の全体に議論が沸き起こったのである。
とりわけ天界に近しい神々と魔界に近しい神々の声が大きく、態度を決めかねる神々や抑制を呼びかける神々の声を押していった。
天界と魔界、それぞれから派遣された天使と悪魔が導いた水の流れが小川から大河へと成長し、大海を創ろうとしていた。
大きな変化だった。
それについて語ることさえはばかられていた話題、“神々による地上への直接干渉”について声高に議論されるようになったのだ。
進むべきか。
退くべきか。
それが問題だ。
神界全体が動揺し、神々の間で今後の方針について意見が分かれ、議論が沸騰した。
そこへ強烈な話が舞い込んだ。
「こちらには秘密兵器“魔王竜サタン”がいる!」
暗黒神ゲローマーだった。
“神殺しの偉業”に屈して以来、光の神はただひたすらに伏して恭順の姿勢を示していたが、野望に胸を焦がす闇の神は密かに準備を推し進めていたのだ。
その成果が“魔王竜サタン”である。
神殺しの偉業はもはや時の遥か、その過ぎ去った膨大な光陰の毎に神気を与え育てた怪物、それが十本の角を持つ七つ首の魔王竜だったのだ。
直径が5.8キュビットもある巨大な水晶玉を前に闇の神は誇らしげに演説した。
そこに映る怪物のシルエットは秘密兵器らしくおぼろげだったが、その威容に神々は圧倒された。
闇の神はのたまう。
「私は止まっていなかった! 前に進み、力を蓄え、今日に備えたのだ! この秘密兵器があれば世界を席巻できるに違いない!」
拳を振り上げて力強く演説する暗黒神ゲローマーの勇姿は限りなく頼もしい。
『これならもしや』と神界は大いに盛り上がったのである。
時の流れが神々に期待させていたのだ。
神魔大戦も神殺しの偉業ももう記憶の彼方で薄明に包まれている。
過ぎ去りし膨大な時間のおかげで彼女も神々の所業を忘れてくれた、またはこだわらなくなってくれたのではないか、と。
再び神々が人間を直に助けて導き、神界を、ひいては世界を、豊かに繁栄させるのだ、と。
厳しく咎められていないのだから、彼女がそれを許してくれたのだろう、と。
何より、もう十分な時間が経ったので彼女も変わったのではないか、と夢見た神々であった。
また、神魔大戦の再開を望む一派はしばしば喧伝していた。
『常識を考えろ』、と。
人間社会では立派な君主が敬われる。
時代の流れに合わせて民草を統治するため、立派な君主とは清濁併せ呑む鷹揚な人物であるべきだ。
人間社会は変化する。
社会が変われば人民も変わる。
統治される人民が変わるのだから為政者も変わるべきだ。
また、様々な立場の人間達が1つの社会でともに暮らしているのだから、それぞれの顔も立ててやらなければならない。
そのためには義理を重んじ、人情に篤いことが求められる。
諸行無常、人間社会では何もかもが例外なく変化していくものなのだ。
だから、正義の概念も不義の概念も変化する。
かつては悪かったことも時代が変われば良いことになるし、その逆もまた然り。
その場、その時、その人々に合わせて柔軟に思考して判断を下す、原理原則に囚われない、度量の大きい人物こそが統治者にふさわしいのだ。
これぞあまねく世界に通じる普遍の真理である。
人間、神々、幻獣の別なく理想の統治とはそういうものだ。
……これが常識であると、長い長い間、そのように思われてきた。
それ故、そんな人間達の声を聞いて神々もそれが常識だと思うようになっていった。
要するに……
『時代が変わって彼女もあまりうるさく言わなくなってきたのだから多少のおイタはきっとなぁなぁにしてくれる』
……と、甘えていたわけだ。
このような期待を背景に様々な声が上がってきていたのである。
ところが、そんな声が最高潮に達したところに『暁光帝、降りる』の一報だ。
そして、他ならぬその言葉は『2以上の任意の整数は一意的に素因数分解できる、これが証明されなければならないよ』ととんでもなく単純だった。
神界は思いっきり冷水を浴びせられた。
何という単純な命題だろうか。
この発言で思い知らされた。
彼女の本質を。
たちまち神界リゼルザインド全体に絶望が広がってしまう。
『もうダメだ』
『おしまいだ』
『彼女の憤怒は天地を焼き尽くすだろう』
『自分の治世を乱そうとする輩を彼女は絶対に許さないのだ』
このような声が駆け巡り、神々の夢見た理想は木っ端微塵に打ち砕かれてしまった。
暁の女帝様は“理想の君主”ではない。
清濁併せ呑むどころか、原理原則を厳密に決めてその後は髪の毛一筋たりとも揺るがさない。
許されることと許されないことの境界が明らかで曖昧な判断は決して下さないのだ。
神魔大戦から長い歳月が経っているのに暁光帝は微塵も変わっていない。
あの時のままだ。
全ての命題は真か偽か、その2通りだけで中間がない。
そして、彼女の治世は絶対である。
何千年、何万年が経とうとも何も変わらない。
その強大な力によって変わらせないままでいる。
彼女は神殺しの怪物。
唯一無二の、大いなるアストライアーなのだ。
暁光帝の言葉が衝撃となって神界リゼルザインドを揺るがし、それまでの思い上がりを批判する声が一気に膨れ上がった。
そして、新たな神魔大戦を画策していた一部は徹底的に粛清された。
光明神ブジュッミは天界に引きこもるしかない。
暗黒神ゲローマーは自慢の直径5.8キュビット水晶玉を担いで逃げ出した。
秘密兵器“魔王竜サタン”は秘密のままで終わった。
社会性を得ると集団の感情に全体が激しく反応するものである。
やがて主神ジーノウがおごそかに宣言した。
『神々が決めた、神々の律は厳粛に守られねばならない』、と。
“神々の律”とは『人間に大規模かつ計画的に干渉してはならない』という法律である。
それは…かつて神魔大戦の終わり、神殺しの偉業を目の当たりにして恐怖した神々が暁光帝に忖度し、自分で自分を縛り上げた決まりであった。
それをあらためて確認したのだ。
これ以上ないほどに太い釘を差されて世界を好き勝手する自由は完全に奪われてしまった。
怠ける大御神オルゼゥブを始め、全ての神々がその決定に伏した。
皆、下をうつむいて顔を上げられなくなっていたのだ。
もちろん、不満は残った。
そもそも大陸の人口増加を招いたのは暁光帝の友人である緑龍テアルと白龍ノヴァニクスによる農業革命だったではないか。
2龍が楽しんだのだから神々がその恩恵に預かってもいいではないか。
そんな鬱憤がどうしても残る。
けれども、沈黙は守られた。
結局、彼女と戦おう、力を結集して彼女に抗おうという声はついぞ聞かれなかったのである。
そもそも逆らえるわけがない。
何しろ、神界リゼルザインドがある平らな山頂は。
太古の昔、天龍アストライアーが。
当時の最高峰を何かの腹いせに蹴り飛ばして均した土地なのだから。
その後、ただ一柱、享楽神オヨシノイドだけが首を振って肩をすくめたのであった。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
実はこちら<<「我らが世界を支配するんだから何をしてもいいだろう」とか、神々が言ってますけど? でも、暁光帝はツマグロオオヨコバイに夢中ですぉww>>は今、執筆していますwwwwww
実はこの章、当初のプロットになかったんですよね〜
前の章を予約アップロードした後、気づきました。
例によって例のごとく校正作業中、つまり5回目の音読ちぅ…「あれ? 片手落ちじゃね?」と気づいたわけです。
幻獣の側の物語がラナス大森林、人間の側の物語が英雄の町アリエノールなわけですが。
神々の側の物語である神界リゼルザインドが全く描写されておりません\(^o^)/
いや、小生の頭の中にはあるんですよ、当然wwww
でも、うっかり描写し忘れましたwwww
なんですかね、作者が知っていて当たり前のことを読者も知っている、もしくは想像がつくものだという思い込みですね(^_^;)
こういうの、ダメですね〜
作者はわかっているのでついつい描写も不要とすっ飛ばしてしまふ…それで読者から「わかんない!」「描写不足だ!」とのそしりを受ける。
定番のミスですね。
気づけてよかった(^_^;)
あわててこちらエピソードを書いて前の章のラストにくっつけたわけです。
当初は5行くらいの短いものでした。
1,暁光帝、降りる。
2,神々が驚いて忖度する。
3,面倒なことが片付いてめでたしめでたし。
こんな感じwwww
でも〜〜
うん、短すぎて読者がわかるわけがないわ、これwwwww
そこで急遽、出来事だけをまとめて文章を整えたら……
文字数(空白・改行含む):3558字
文字数(空白・改行含まない):2997字
……になりました\(^o^)/
ええ、全然足りませんね(>_<)
地の文ばかりで会話文がないwww
そんな華のない物語を誰が楽しむというのでしょう(ToT)
そこで名前付きの神々を登場させてドラマトゥルギーを盛り建てる方向であ〜でもない、こ〜でもないと筆を走らせてみました。
その結果が……
文字数(空白・改行含む):8056字
文字数(空白・改行含まない):6673字
……増えたな、ずいぶん(汗)
まぁ、おかげでそれなりに読めるお話にできたでしょうか(^_^;)
そういうわけで今回はあまり直接的な描写のなかった神界リゼルザインドの神々のお話でした。
オタクの例にもれず、小生も神話が大好き。
ギリシア神話から始まって北欧神話、エジプト神話、ケルト神話、インド神話、中国の道教、アメリカインディアンの民話、インカ帝国の神話、そして、クトゥルフ神話などなど漁りまくったものです。
いや、今でも漁っているのかな。
まだ、アフリカ大陸の神話に関する知識がごっそり欠けていますね(>_<)
今回の『歴史です。』シリーズは国際色豊かにしようとアフリカと中国とロシアと西欧のモンスターを多めに入れました。
インドと日本のが欠けているのはご愛嬌。
インド神話というか、ヒンドゥー教の神々ってデフォルトで半陰陽なんですよね〜
非常に魅力的ですが、登場させるならちょっと官能的なシリアス物語にしないとキャラクターを活かせません。
女神ドゥルガーとか最高☆
こうして自作に仕上げてみるとやはりギリシア神話の影響が強いんですよね〜
後、やっぱりロード・ダンセイニの『ペガーナの神々』ですわ。
立ち昇る烟りの神キルウルウグングなんてまんまですし。
怠惰の大神オルゼゥブはかなりの勢いでマァナ・ユウド・スゥシャイですね。
ちなみにさらに大好きなラブゔクラフトの『クトゥルフ神話』は主に暁光帝の側に影響していますね〜
神々の性別は豊穣神マァルトや享楽神オヨシノイドが女神です。
他にも女神はいるんですが、あまりはっきりさせてもいいことないし、もうちょっとフリーハンドにしておきたいのでしばらくは伏せさせていただきたく〜〜
今回、シルエットだけですが登場した“魔王竜サタン”ですが、入院中に考えていた最初のプロットでは主役級の扱いでした。
もともと、この物語は暁光帝と魔王竜サタンがラナス大森林で決闘するってお話でして。
いや、まともに戦っても勝負にならないので黄色Tシャツの船長が2頭に『円周率を最終桁まで計算せよ」とのたまうので暗算勝負をするってお話だったんですよ。
んでもっと魔王竜サタンは必死で計算するんです。
何しろ、七つの頭がありますからね。
暗算なら圧倒的に有利です。
ですが、途中で計算用紙が切れて敗北(>_<)
ちなみに暁光帝は円周率を丸暗記していたので計算不要でした、ちゃんちゃん!
…と、ゆーお話だったんですよwwwww
こ〜ゆ〜話を循環器疾患病棟の端から端まで歩く心臓リハビリテーションの最中に妄想して笑っていました(^_^;)
いえね、理学療法士さんから心臓の機能低下を補うために足の筋肉をつけるように言われましてね。
冠状動脈が3本とも血栓で詰まるという愉快な病状だったので一部の心筋が壊死してましたwwwww
我ながらよく生きてんな思いましたが、起きてしまったことはどうしようもありませんね。
前向きに考えましょう。
小生はアメリカ合衆国の大リーグでホームラン打ちまくってMVPを執らなくてはいけないのか。
アンサー:いいえ。
小生はインターネット小説投稿サイトで作品を完成させなけれならないのか。
アンサー:はい☆
あ、それなら少しくらい心臓の機能低下があっても困りませんね\(^o^)/
…と、まぁ、楽観的に考えています(^o^)
そういうわけで暁光帝のライバル魔王竜サタンは出番がシルエットだけになり、ラナス大森林の最奥には水竜ガルグイユが入りました。
水竜もどうしようか悩んだんですが、物語の舞台を西暦1000年よりも少し前のフランスと考えたらすぐにガルグイユが出できたんでこれ幸い…と。
何はともあれ、人化する前の暁光帝、思った以上に厄介でしたね〜〜
さて、そういうわけで次回は『暁光帝が歌って踊っている間に町で何か大変なことが起きたようです。えっ、そんなん、責任取れませんにょ。』です。
請う、ご期待!




