奥様、奥様、暁光帝がラナス大森林を臨む沖にやってくるんですって! わたくし、困っちゃいますわぁ(´・ω・`)
ラナス大森林の深奥は人跡未踏の魔境なので幻獣達が集まってわちゃわちゃしています。
今日は“龍の大図書館”からのお知らせで大盛り上がり\(^o^)/
何やら世界の終わりが近づいているっぽい?
それを防ぐべく我らが主人公、暁光帝が大作戦を決行するようですぅ〜
襲い来る危機!
強敵を相手に決死の戦闘!
次々に倒れる仲間達!
それでも立ち上がる主人公!
果たしてラスボスの隠された意図とは!?
生き別れの妹との再会は!?
本当に世界は終わってしまうのか!?
さぁ、どうする!? どうなる!?
物語の展開は一気に佳境に向かいます☆
お楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n2816go/
一体、何が起きているのやら、ハゲ頭の吸血鬼は状況が呑み込めない。
「それでこの発言…『今宵、ラナス大森林を臨む海にて世界の命運を決する』の意味は何でしょう?」
魔女の手にある“通信用水晶板”とやらを指差して会話の軌道修正を図った。
「今、幻獣達の間で問題になっているのは何と言っても神魔大戦よね。世界中を巻き込んで再び光と闇の戦いが起ころうとしているの」
話を向けられて魔女は決然と応えた。
「えぇっ!? 世界を滅ぼしかけたあの大戦争がまた起こるって言うんですか!?」
吸血鬼は大きく目を見開いた。
ところが、水竜やトレントは驚かない。
「しょーがねーよなー」
「さもありなん」
「ふわぁ…またそれー? もう聞き飽きたわー」
アルラウネに至ってはあくびを見せる始末だ。
「“神魔大戦”って太古の昔、人類文明の発祥から間もない頃、人々の信仰を奪い合って光と闇が戦ったっていう大戦争ですよね? 幻獣達も巻き込んで世界中に癒しがたい爪痕を残したとか……」
男爵は記憶の底を掘り返した。
光明神ブジュッミの教会で聞かされた説法の1つにそんなことが謳われていたのだ。
糧となる信仰と祈りを奪い合って光の神と闇の神が信徒達にやらせた戦争は拡大に拡大を重ね、ついには幻獣達をも巻き込んだ。
砦を巨人が砕き、橋を合成獣が落とした。海も平和ではいられず、海大蛇が軍艦を沈めた。戦場では屍導師が戦死者を無理やり起こして屍従者に変え、死者の軍団が町に襲いかかった。
そして、空からドラゴンが飛んできた。
機動力と攻撃力と防御力を兼ね備えた竜種はまさしく脅威であり、地上と海上の別なくドラゴンブレスが兵士達を焼き払った。
田畑は荒れ、井戸は枯れ、商人は商うべき荷物を失い、嘆き悲しむ民が地に膝を着いてうなだれた。
炎が荒れ狂い、屍の山が築かれ、血の河が流れた。
世界そのものが悲鳴を上げて苦しんだのだ。
「あのような悲劇が再び起こり得る…と?」
恐る恐る尋ねた。
「人口が増え、光明教団と暗黒教団の影響力が増して人間達の祈りも盛況、糧を得た神々が増長しておおっぴらに人間社会へ干渉している様子が伺える…神魔大戦の頃と状況がかなり似てきているわ」
魔女は現状をよく見ていた。人間社会の内情や神界リゼルザインドの状況も理解している。
その影響で新たな争乱が起きそうなことを見抜いていたのだ。
「いずれ起きるであろう新たな神魔大戦に対抗する手段だっていくつか考えられるわ」
スッと目を細めて思考をまとめた。
「人類絶滅、神界への強襲、後は…幻獣の組織化ね」
いきなり恐ろしい話を始めた。
だが、わかりやすい。
人類絶滅によりその信仰を断って神々から糧を奪い、勢力を削げば神魔大戦など起こせなくなる。
また、神界そのものに攻め入って増長した神々に意識改革を迫るのだ。戦争など起こす気がなくなるほどにぶちのめしてやれば良い。
そして、これらの方針を実現するために人類と神々の両方に対抗すべく幻獣達をまとめ上げる必要がある。
「そうだな、それくらいやらなきゃ神魔大戦は止められないだろう。一体全体、彼女はどこまでやるつもりなのやら……」
組織化された幻獣達を思い浮かべて水竜ガルグイユはため息を吐いた。
役職と責任を負わされた自分が苦労する姿が容易に想像できる。
それはもうため息の1つくらい出るというものだ。
「彼女は…そんな重い決断を下すおつもりなのですか……」
ハゲ頭から垂れる冷や汗を拭いながら男爵は言葉を失った。
ここまで大事になっているとは思っても見なかったのでひたすらショックだ。
「では龍の大図書館への書き込みは今後の幻獣界の活動方針を示すものなのでしょうか?」
恐る恐る尋ねてみた。
「うむ。今宵、天龍アストライアーが沖に現れてそのような重大発表をするということに違いないのじゃ」
トレントが重々しく語った。
“沖”、つまり海上ということだ。
どうやら暁光帝は陸ではなく海に降りるつもりらしい。その方が明らかに悪い影響も良い影響も少ないのでありがたい。
「海岸ですか…そう遠くはありませんね」
男爵は思いを巡らせた。
人間達からすればとてつもなく遠い場所だが、他の幻獣に襲われることのない吸血鬼や魔女からすればラナス大森林も素通りできる道程である。少々きつめのピクニックといったところだ。
「皆さん、行ってみますか?」
尋ねると。
「俺はここでさっきの極座標グラフを清書したいぜ」
「ワシは足が遅いから今すぐ出んとな。間に合わんぞい」
「あーしはどーしよっかなー」
「仕事があるので無理ですね。そもそも『大至急で』と頼んだのは貴方でしょうが?」
水竜は数式の謎に夢中でトレントは乗り気、アルラウネは決断を留保か。
そして、魔女からはお前が頼んだ仕事だろうと怒られてしまった。
「あ、すみません」
冷や汗をかきながら男爵は浅慮を恥じた。
せっかく新しい論文のネタを思いついたのに記述するパピルスがないと魔女に泣きついたのだった。それなのに暁光帝からの知らせを聞いて依頼そのものをすっかり忘れてしまっていたのである。
原料となる葦はこの淡水湖のほとりのも生えているから、近いうちに十分な量が手に入ることだろう。
「パピルスの方、よろしくおねがいしますね」
素直に頭を下げた。
幻獣は貨幣経済に馴染まない。そもそも通貨が流通していないのだ。こうして頭を下げて頼むくらいしか、欲しい物を手に入れる手段がないのである。
“もらう”、“拾う”、“盗む”、“奪う”、“脅し取る”、“交換する”、“作る”などの一応、様々な手段があるにはあるものの、今後の付き合いを考えると強要するような真似は避けたい。
そもそもが吸血鬼になりたての男爵が迫ったところで強力な魔女に敵うはずもないし。
何より魔女が自分の頼みを聞き入れて約束を誠実に果たしてくれようとしているのだから、こちらも最大限の礼儀で応えるべきである。
ここではカネなど何の意味もないのだから。
誠実であること以上に重要なことなどあるはずもなし。
「ふぅ……」
自分がすでに身も心も幻獣になったことを思い知り、自然とため息を吐いてしまった。
幻獣は嘘を吐かない。
幻獣は嘘が吐けない。
誠実も何も、実は死んで吸血鬼になって以来、本当のことしか喋れなくなっていたのだ。
「よろしい。じゃ、パピルスは作っておくから貴方は行ってもいいわよ。その代わり、天龍の言葉をちゃんと聴いてきてちょうだい」
魔女は男爵の用事を優先させてくれた。
「承知」
もう一度、男爵は頭を下げた。
一瞬、魔女を誠実だなとも思ったが、そういうわけではないと気づき、まだまだ人間だった頃の名残りがあるとこれまた思い知った。
魔女が吸血鬼を優先したのは誠実だからではない。
パピルスの件が先の約束だからだ。
幻獣は約束を違えない。
それは誠実だとか、真心があるとか、そういう話ではなく、それが幻獣の性質だからだ。
嘘も吐かないし、約束も違えない、そもそもそういうことを思いつきさえもしない。
それが幻獣なのである。
だから、大きな魔力と頑丈な肉体を持つにも関わらず、必ずしも幻獣が人間より優れているわけではないと思う。
「さて、そうなると貴女は?」
アルラウネの方を見つめた。
「う〜ん、そんじゃ、あーしも行くっきゃないかなー」
面倒くさそうに伸びをした美女は背筋をしゃんと伸ばして歩き出した。
「鈍足なんだから駆ける、駆ける♪」
男爵の手を取り、トレントを促していた。
「おぉぅっ! 気の早いことじゃのう」
トレントはうねうねと根を蠢かせて進んだ。
「はぅっ!」
年若い美女に手を握られているのに頬を赤らめることもない、自分はもうすっかり人間を辞めたのだとあらためて感じ入る吸血鬼であった。
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一行は海岸に向かってラナス大森林を突き進んだ。
道なき道だ。森の下生えは深く濃い。小さいものはコケやシダから、大きいものは灌木が茂っていて通行を妨げていた。
それでも一行は障害を乗り越えて突き進んでいた。大柄な樹木人にとってそれらは大して邪魔にならないのだ。わさわさと枝を揺らし、うねって蠢く根が下生えを乗り越えて地を這う。
「あぁ…向こうに人食いオオカミの群れがいますね」
後に続くハミルトン男爵は前を指差して不安げだ。
人間を襲う幻獣は多い。三叉樹や魔人茸が目立つし、動きの素早い人食いオオカミは群れで狩るため、恐るべき脅威である。
実際、今も木立の間を駆けるオオカミのような怪物が十頭以上いる。彼らからは強い魔力を感じ、一見して自然の動物ではなく、超自然の幻獣であることがわかった。
「うぅぅ……」
思わずうなってしまう。
死んで吸血鬼になったばかりの男爵はついこの間まで人間だったから齧られてはたまらないと警戒しているのだ。
「あんなの、雑魚っしょー トレントにだって敵わないしー」
妖人花はこともなげに言う。
「人食いオオカミごときを恐れるとは情けないのう…ほれ、あそこを見てみぃ」
トレントがわさわさと枝で大きなブナの木を指し示した。
一見すると妙な物は見当たらない。しかし、注意すると茂る枝の間に白い肉の塊が見えた。それはピクリとも動かないが、眼点のある頭を垂らし、下を通る獲物を待ち構えているようだった。
「人食いヒモムシじゃよ」
「あれが……」
トレントに言われて注視すると枝に絡まる細長い紐のような蠕虫だとわかる。全長は定かではないものの、枝のたわみ具合からしてヒト族の成人男性よりもずっと重いのだろう。
関わったことはないが、口から伸びる吻に麻痺性の咒毒があり、突き刺して獲物を痺れさせ、動けなくなったところを生きたままゆっくり食うらしい。
身の毛もよだつ恐ろしい話を聞かされてゾッとしたものだ。
「ほれ、少し離れた隣の下生えにもおるじゃろ」
「むむむ!」
またしても促されて視線を巡らせると、ブナの下、生い茂る灌木の中に黒々とした肉塊が蠢いている様子が伺えた。やはり、大きな蠕虫で細長い身体の中央に走る白い線が特徴的だ。
「人食いウズムシ!」
冒険者から聞かされた、ラナス大森林でもっとも有名な化け物だ。
人食いウズムシも人食いヒモムシも肉食で人間を襲って食らう。何が恐ろしいかと言えば、非常に高い再生能力だ。剣で斬ろうが、槍で突こうが、受けた傷がまたたく間に治ってしまう。その上、這って進むから音もなく移動でき、冒険者達は不意を突かれてしまうことが多い。手強くて危険極まりない幻獣だ。
「足元の藪からは人食いウズムシが、頭の上からは人食いヒモムシが襲ってくるからの。人間にとっては恐ろしいことこの上なかろう」
『剣呑なことよ』とうそぶきながらトレントは進む方向を変えない。まっすぐブナの木に向かっていた。そのまま、人食いヒモムシの待ち構える枝の下を通った。
「うわっ!」
思わず、声が漏れてしまう吸血鬼だったので。
「怖がりぃ〜」
「まだ人間だったときの気分が抜けないとは初々しいのぉ」
笑われてしまった。
人食いオオカミも人食いウズムシも肉食の幻獣だが、自然の生物しか襲わない。
もちろん、幻獣を襲う幻獣だっていないことはないが、ラナス大森林では珍しく、めったに出会うことはないはずだ。そもそもそういうのは非常に珍しい例外である。
それ故、自然の生物ではない超自然の幻獣が人食い系の幻獣に襲われることはないと考えて良い。
冒険者の脅威を除けば、幻獣達の暮らすラナス大森林はすこぶる平和なのだ。
しかし、そういう摂理を理解してはいるものの、どうにも不思議な気分にならざるを得ない。
だから、思い切って訊いてみる。
「もしも私が人食いオオカミに殴りかかったらどうなりますか?」
全く答えが予測できない質問だ。
「そりゃ、咬みつかれるに決まってるよー」
「殴られたら殴り返す、それが決まりじゃな」
何か、至極当然という感じで答えられてしまった。
「ふぅむ……」
意外な回答についつい男爵は考え込んだ。
数学や博物学、天文学に詩歌、死んで吸血鬼になってから付き合うようになった水竜ガルグイユは学問や芸術に関心を示し、一切の暴力を振るわない。
ところが、文化的であるように見えて意外と野蛮なのか。
暴力には暴力で返すことが幻獣の掟だそうだ。
だが、それなら当然の疑問が湧いてくる。
「殴られたら殴り返す、そんなルールを作ったのは誰なんでしょうか?」
これまた思わず訊いてしまった。
すると、間髪入れずに答えが返ってくる。
「「天龍アストライアー」」
完璧に声の揃った、ただの一言で返ってきた。
「天龍アストライアー…そうか、そうだったんですか……」
聞かされた名前が吸血鬼の心の中で反響してしまう。
天龍アストライアー、すなわち、これから世界の未来を左右するような重大発表を行うという超巨大ドラゴン、暁光帝だ。
暁の女帝様がおっしゃるなら仕方ない。
何となく納得してしまった。
彼女は神殺しの怪物。
誰にもへりくだらず、何者も恐れず、ただ、自由に空を飛ぶ。
殺戮と破壊の化身であり、世界の危機そのもの、まさしくこの世の真の支配者だ。
他ならぬ暁光帝が決めたのなら神や悪魔も含めてこの世の誰であっても逆らえない絶対のルールとなるのだろう。
「まぁ、この決まりに従わない者だっていないとは限らないんじゃがな。少なくとも甲種1類と甲種2類…要するに魔女バケモノ連盟に加わっている者にとっては常識じゃ」
トレントは少し考えて。
「棲家を汚したら掃除する、それと同じじゃよ」
例を挙げて説明してくれた。
「そ〜ね〜……」
何か言いたげなアルラウネも肯定するだけにとどめていた。
「ふぅむ…そういうものですか」
うら若き美女の表情が気になるものの、男爵は老木の話の方が気になった。
一口に“幻獣”と言ってもいろいろであり、ある程度、知能の高い者が集まってゆるい組合のようなものが構成されていた。それが“魔女バケモノ連盟”である。
そこでは加入者を甲種、非加入者を乙種に分け、また、言葉による交渉が可能な者を1類、そうでない者を2類と分類している。やたら大雑把な分け方だが、とにかく多様な幻獣だから、こうでもしないと組織を維持できないらしい。
男爵自身は言葉を喋れるし、水竜と話をしていたらいつの間にか、加入したことにされていた。どうやら特別な審査など必要なく、話を聞いて加入希望者が『魔女バケモノ連盟に入りたい』と告げるだけで加入できてしまうようだ。
どれだけ知能が高くても、社会性に乏しい幻獣のことだ。複雑な法律など布いたところで馴染まないのだろう。
だから、仕組みはシンプルな方がいい。
それで『殴られたら殴り返せ』という決まりが布かれたのだろう。
加入者同士が互いに暴力で牽制しあって、互いの暴力を控えさせる、非常に単純な仕組みだ。
なるほど、それこそが暁光帝の治世であるに違いない。
「一体……」
彼女はこれから何を宣言するのだろうか。
死んで吸血鬼となった男爵の心臓は止まったままのはずだったが、いつまでも胸騒ぎは収まってくれなかった。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
何か、世界の終わりが来るっぽい。
じゃあ、暁光帝の話を聞こうよ。
…ってことでハミルトン男爵一行は海岸に向かいました☆
この『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』はインターネット小説投稿サイトのファンタジーに準拠の世界観でして……
…というか、準拠のつもりでして。
ナーロッパの舞台は中世ヨーロッパ!
で。
「中世ヨーロッパってくらいだから西暦1000年くらいのイタリアを舞台にしよう」と安易に決めてしまいました\(^o^)/
ほら、2020年に執筆開始したんで2020÷2=1010が真ん中だからっつー超安易な理由でwww
うん。
ちょっとズレすぎたよ、ママ……o| ̄|_
人気の転生チート主人公の無双モノの時代背景ってよくよく読み込んでみるとプレートメイルとか登場するんで14世紀から16世紀くらいのヨーロッパがモデルなんですよね。
後、同じく人気の悪役令嬢モノって読めば読むほど転生チート主人公の無双モノより時代が後ですね。
そもそもスーパーファミコンの人気ゲーム『アンジェリーク』準拠で、このゲームがまた『ベルサイユのばら』準拠ですから、そもそも時代背景がほぼ18世紀ヨーロッパなんですよねwwww
そして、うちの『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』の西暦1000年のヨーロッパっつーか、イタリア…どうすんだよ、これ!?
いや、何がまずいって「紙」がないんですよねwwww
まだ、パピルスが現役で羊皮紙が高級紙の時代でしたぉwwww
なので、ラナス大森林の深奥では魔女や妖精がせっせと葦からパピルスを作ってます(^_^;)
筆記具も筆記用石版ですゎwwww
これ、『赤毛のアン』で「にんじん、にんじん」言われたアンが激怒して後ろの座席の少年をぶん殴った道具ですよwwww
いや、西暦1000年だったらぎりぎり使われていたっぽいんでセーフ☆
セーフか?
セーフってことにしといてくださいぃぃぃ(血涙)
そういうわけでゴール王国は西暦1000年より少し前のフランス、アリエノールの町はバイヨンヌがそれぞれモデルです。
えっ、南フランスのピレネー山脈にあんなジャングルみたいな大森林ないって?
そこはファンタジーってことで一つお願いしますぅ〜
そして、世界の危機が徐々に明らかになってきました。
緑龍テアルと白龍ノヴァニクスが手慰みで開発した農業革命の技術が人間社会に伝搬、急速な人口増加が宗教に影響を及ぼし…っつーか、人間が増えたから信者も増えて神界リゼルザインドにもたらされる祈りも増えちゃいました。
これで神々が増長!
やはり、人間こそが世界の主役である!
さらに人間を増やして神々の勢力を増強しよう!
そして、始まる神魔大戦!
信仰を奪い合って光の神と闇の神が激突!
世界の終わりが来る!!!
…みたいな展開?
世界の危機にハミルトン男爵とモンスターたちは何ができるのでしょうか。
あ、ネクロマンサーのイレーヌも活躍しますよ〜
さて、そういうわけで次回は『暁光帝は冒険者に遭ったことがありません。でも、冒険者はこっちによく知っていると言います。不思議!』です。
請う、ご期待!




