俺たちの未来は続く。
覚悟を決めて学校へと向かった俺たちだったが学校内が慌ただしい状況だった。有梨華さんは他の教師に何があったか聞いていた。
「羽田先生が小学生を庇って車に轢かれてお亡くなりになったみたいです。」
俺と有梨華さんはその場で固まった。俺たちの秘密は守られたが全く喜べない。悪い人だったといっても後味が悪いのだ。
「羽田先生が小学生を...」
「そんなことが...」
俺たちは後日、羽田先生のお葬式に行った。
手を合わせた後、一人の女性が俺たちの元にやって来た。
「もしかして、有栖川 有梨華さんですか? 」
「はい。」
「私、雅仁兄さんの妹の羽田 ゆかりです。兄さんから話は聞いてました。兄は生前毎日家で有梨華、有梨華と言っていました。必ず俺の物にするって言ってました。兄さんがご迷惑をおかけしました。」
ゆかりさんは俺たちに頭を下げた。
「ゆかりさん。お悔やみ申し上げます。」
「兄さんは酷いことをしたと思います。でも、兄さんも昔はとても優しい人だったんですよ。私たち五人兄弟の長男としていつも我慢をしてました。兄さんはある日何かが外れたように変わりました。それ以降はお二人の知る兄になりました。本当にすいません。 」
俺はゆかりさんの言葉を聞いて言葉が出なかった。
「色々ありましたけど俺は羽田先生を誇りに思います。最後に小学生を救おうとしたから...根はいい人だったって分かりました。」
俺たちはゆかりさんに頭を下げてその場から去った。
そして街を見渡せる灯台にやって来た。
「太陽くんはずっと一緒に居てくれるよね? 急に遠いところに行かないよね? 」
「はい。俺はずっと有梨華と一緒に居ますよ。」
俺たちはギュッと手を繋いで空を見上げた。
「私決めたの。人っていつ死ぬか分からないからその日を一生懸命自分らしく生きようって。」
「俺も決めましたよ。有梨華さんのことを想いながら生きようって 」
「太陽くん。」
「ゆ、有梨華さん言いたいことがあります。」
「うん。」
「"有梨華"俺が高校を卒業したら結婚して欲しい。」
「ようやく呼び捨てで呼んでくれたね。」
有梨華は優しく微笑む。
「あの...返答は? 」
「もちろん。OKだよ。私を太陽くんのお嫁さんにしてください。」
俺たちの未来はこれから作っていく。
この先何があっても有梨華の彼氏として彼女を守り二人で生きていく。希望と決意が心の中で混ざり合い強い思いが出来上がった。
これにて終了です。
また鍛え直して教師物にチャレンジしたいと思います。




