有栖川 有梨華はキスがしたい。
私の名前は有栖川 有梨華。年齢は23歳で高校の日本史の教師をしています。
同じ高校の生徒である星月 太陽くんの家で妹の紗奈蘭と一緒に暮らしています。
そして太陽くんと私は...禁断の関係なんです。太陽くんに告白された時は凄く悩みましたがどうしても太陽くんが好きな私はOKしました。
そして私たちが付き合ってから1ヶ月が経っていました。バレることもなく順調な日々を過ごしていましたが1つ気がかりなことがありました。
それはまだ、キスをしていないことです。
やっぱり恋人と言えばキスです。私は学生時代に良く恋愛漫画を読んでいました。その恋愛漫画のキスシーンを擦り切れるぐらいまで読んでいました。いつか私も好きな人と...太陽くんとキスしたいなーって思っていました。
でも、一向にその日はやって来ないです。最近は太陽くんの顔を見るたびにキスしたいって思うほどキスがしたくてしたくて堪らないです。
今日も私は朝食を作りながら太陽くんのことを思い浮かべていた。
「有梨華さんっおはようございますっ‼︎ 」
「えっ...あ..あっおはよう。 」
この元気な挨拶をしてくれた男の子が太陽くん。私は太陽くんの不意のおはように私は胸がドキッとした。少しでも声をかけられてドキッとするなんて私は太陽くんのことがかなり好きみたい。
どうしても太陽くんとキスがしたい私は思い切って誘ってみようと思った。
「ねぇ太陽くん....」
「はい? 」
きょとんとした顔で私を見る太陽くんの目がくりっとしててとても可愛いです。
「き、ききき、キス...」
「キス? 」
「き、キスって食べたことある? 」
私は太陽くんとのキスを誘うことはできなかった。
「キスですか...ありませんねー。でも、どうしたんですか?急にキス食べたことあるか聞いて。」
「い、いや、ちょっとね...き、キス食べたことあるかなーって...」
私のバカバカバカ。少し勇気を出せば誘えるのに誘えない。そんな自分に少し腹が立つ。
自分にイライラしていると太陽くんがそっと手を握ってくれた。
「有梨華さん。どうしました?何か変ですよ。」
「た、太陽くん...」
私はやっぱり太陽くんのことが好き。手を握られただけでこんなにもきゅんとすることはなかった。
「太陽くん。好き。」
私が好きって言った瞬間太陽くんの顔が驚いた表情になって赤くなっていく。
そんな太陽くんの顔を見るときゅんきゅんする。
「有梨華さん。俺も好きです。 」
太陽くんは純粋な表情で好きと言った。
私は太陽くんから好きと言われるだけで天にも昇るように嬉しい。
太陽くんからキスの誘いないかな...と思いながら毎日過ごしている。