甘えながらも無意識にエロい子っていいよね
———ゆかり視点———
ピアノ弾きながら、大丈夫そうだなって分かった。
だって、ゆうくんめっちゃ笑顔なんだもん。
弾き終わった。
『泣き笑いのゆうくん、可愛すぎ、まじそそる…』
とか思ってたら、
ベッドをポンポンしながら
「ちょっと隣に来て」
とかベッドに誘われた。
「え、ちょっとそれは・・・」
「やだ?」
ちょっと強引だし!
「嫌じゃないです。」
美少年+ベッドで理性が心配なだけですよ!!!
とか思ってたら肩にもたれてくるし!!!!!
ちっさい!細い!すごくいい匂いする!
もう私ダメかもしれない…
なんかシリアスっぽい話をしてるんだけど、とりあえず衝動に負けてゆうくんの頭ポンポンする。
あ、髪すごいサラサラ…
そのまま撫でるのに移行。
髪に指を通すと..
「んっ….」
ちょっとーー!なんかエロい声出てるよ!!
肩から起き上がってまっすぐこっちを見る。
よく目を見る子だよね。
涙目で幸せそうな笑顔って、超いい。
「戻ってきてくれてありがとう」
なんか、ゆうくんにお礼言われた。
なんにも聞いてなかったけど、ここは頼れるお姉さんを出さなければ。
「どういたしまして。」
「えへへ。」
ゆうくんめっちゃ幸せそうに笑ってる。可愛すぎかよ。
右手で髪を撫でているときに、ちょっとだけ左耳に触れる。
びくっ!
「あっ….」
「ご、ごめん…!」
「…...」
赤い顔、涙目で見つめてくる。
「どうしたの?」
「変な感じした。フワッてした。」
感じてるのを自己申告とか、エロすぎかよ….
「お母さんには内緒だよ!」
「なんで?」
「なんでもダメなの!」
可愛い小学生の一人息子を、女子高生が誑かすとか殺されてしまう...!
「そっか。」
そう言ってまたもたれてきた。
そのままずっと1時間くらい、サラサラな髪を撫で続けていた。
たまにちょっと耳を触るイタズラして、ぴくっとなるのを楽しんでいたのは私だけの秘密。