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38 商業ギルド保安係

大変遅くなりました

申し訳ありません

 私は現在、ある親子を秘密裏に護衛しております。


 あくまでも護衛で、監視しているわけではないですよ。


 私は、商業ギルドの保安係を務めております。


 あの親子は先程、商人登録したばかりの新人さんですが、ギルドマスターは将来有望だとおっしゃって、私を密かに護衛につけたのです。


 成る程、ギルドマスターの懸念は当然です。


 彼女の容姿はこの王都でも目立ちますね。


 すぐに目を付けられて攫われてしまいそうです。


 本人は無自覚の様ですが、父親はわかっているようですね。常に警戒しています。


 ですが、本職ではないからか、私には全く気付いて無さそうです。


 そして、あの親子に絡もうとする輩達にも気付いておりません。


 それは、まあ、彼らに近付く前に私が処置しているからなんですが。


 それにしても、冒険者ギルドというのは、本当にゴロツキが多くて関心しませんね。


 この時間に依頼も受けず、いったい何をしているのやら…。


 …!


 彼方で何か騒ぎがあった様です。


 うーん…また、商人同士の馬車が事故を起こしたみたいです。


 やはり、ロドス商会とバンダル商会ですか…ギルドマスターに報告はしておきましょう。


 お互いに譲り合えばこの様な事故など起こらないでしょうに。


 お互いプライドが高いのか、困ったものです。


 そしてまた、罪もない幼い子供達が犠牲になっているようです。


 その子供達は教会付属の孤児院の子供達です。


 助けてあげたいと、この住民達も皆さん同じように思っている…ですが、孤児院の子供達はこの東区だけで、50人はいるのではないでしょうか。


 教会付属の孤児院に居れば、人頭税は免除となるので、子供達はどんどん増える一方です。


 何故か?ー冒険者は死亡率が高いからです。


 残された家族の末路は大体決まってしまっているのです。


 そして、孤児院の子供たちは、10歳を過ぎると15歳の成人を迎えるのを待たずに女の子は娼館の下働きとなり、男の子は冒険者となり王都を出て行くか、スラムに住み着き、ゴロツキ紛いの冒険者がまた増えるという、悪循環がうまれているのです。


 ギルドマスターも王族に連なる公爵家のお方で、この状況を憂いてはいるものの、何も出来ない事に歯痒さを感じておられます。


 現王はディール・ヴァン・ゴルド・エルバーン国王陛下です。


 この方は良い国王陛下ですが、教会優遇が目立ちます。


 その教会優遇策が王都の孤児を増加させている気はします。


 ですが、現状、国から補助金を出し、親を失った子供達を教会にまとめて面倒を見てもらうというので落ち着いてしまっています。


 そして、子供に限らず怪我をした者達はほぼ助からない。


 原因は治癒師の技術が低く、回復ポーションの効き目も血止めくらいの物しか無いという理由からです。


 ごくたまに、迷宮と言われる場所から、冒険者が持ち帰ってくる秘宝の中に万能薬や高級ポーションがあるのですが、とても庶民が手に入れられるものではありません。


 ましてや、孤児院の子供達に使われることは…ないでしょう。


 ですが!私はしかと見てしまいました。


 あの護衛対象のお嬢様が…瀕死の子供達の元に歩み寄り、治癒したのを!


 ギルドマスターはこの事を知っておられて、私に護衛を命じたのでしょうか。


 目撃したのは私だけではありません。


 野次馬で集まっていた住民達もしっかり見ていたのです。


 あのお嬢様はこれから、大変な事になるかもしれないですね。


 あっと言う間に王宮へ伝わるでしょう。


 教会から王宮へも報告がなされるでしょう。


「聖女が現れた」と。


 私もすぐにギルドマスターに報告しなければなりませんね。

お読みいただきありがとうございます。

名前つけるのが苦手で…。

更新はまた来週末です。

「老後を夢みる元聖女」の方は…何とか今日中に更新したい…です~(o゜ε゜o;)ゝ

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