表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/39

32 契約

お読みいただきありがとうございます。

 話し合いの結果、一度に、この様な上質のポーションが大量に出回るのは良くないと言うレナルドさんの助言で、毎月定期的にポーションを納める事になった。


 私の収納庫に入れておけばずっと保存できるから、全然問題ない。


 そして、今回ポーションの買取の為、塩壺は手持ちの100個のみの買取りとなってしまったが、これも毎月定期的に100個ずつ納入する契約を結ぶことが出来た。


 …毎月金貨100枚の収入確定!やった!


 現在、王都の職人の作った回復ポーションは1本銀貨1枚が冒険者ギルドの販売価格らしい。日本円で1000円ってとこかな。


 それよりも効果の高いこの下級ポーションは、1本銀貨1枚で買い取ってくれる事になった。


 はたして、商業ギルドから冒険者ギルドへの卸値はいくらになるのかな。


 中級ポーションに分別したものを大銀貨1枚、上級ポーションに至っては金貨1枚となった。


 これは高すぎるんじゃないのかと聞いたら、致命傷となる程の酷い怪我を、完全に治癒する効果があるものなら、金貨100枚でも買う人はいるそうで…。


 これが冒険者ギルドで売られる時は一体いくらになるのだろう。


 冒険者達の命に関わるものだから、良心的なお値段で売ってくれればいいのだけれど。


 今日は下級ポーション1000本、中級ポーション300本、上級ポーション50本を売った。


 合わせて金貨90枚!


 これからの需要によっては、更に納入数は増えるかもしれないらしい。


 それに、上級ポーションに至っては、いくらの値段がつくか予測がつかないので、金貨1枚が最低買取金で、売れた時の利益の50%をこちらにくれるらしい。


 私は金貨1枚(日本円で10万円)でも満足なんだけど、くれるって言うんなら、貰っとこう。


 そして、銀行みたいな制度があって、商業ギルドカードが身分証とギルド口座のキャッシュカードの役割りをするらしい。


 この口座を利用できるのは、代表の2人だけで、本人達以外には使えない様になっているらしい。どんな仕組みなのかわからないが、そこだけハイテクだ。


 今回の取引では現金でしてもらったけど、次回からは代金はこのギルド口座に入金される。


 ポーションの利益もこの口座に振り込まれる。


 こんな風にお話してて、今のところ私には王都の商業ギルドが欲に目が眩んだ所には見えないから、これからも適度に頼ってお世話になろう。


 お金の関わることだから、信用は大事だよね。


 レナルドさんはとても誠実な方に思える。


 今回レナルドさんには、とても親切に色んな事を教えてもらった。


 まあ、それで元が取れると踏んだからだとは思うけどね。


 ウチの特産品でがっぽり儲けてもらえればいいと思う。


 いずれは王都にも店とか出したいなぁと考えているから、これからも懇意にしてもらえたらいいね。


 これで、手持ちのお金は190枚になった。


 お父様が現在いくらの残金を所持しているかは聞いてないけど、王都からの帰りがけにあの胡散臭い商人の所に寄って、借金を返しに行ってもいいくらいよ。


 そして、私達は無事換金に成功し、来月の収入も確定させて、商業ギルドをあとにした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ