21 屋敷を綺麗にしよう
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ある程度、塩とポーションの生産を村の皆に任せられるようになったから、私の役目は村の食料の鮮度を保つ事、収納魔法で保管する事、魔力量を増やす事、あと新たに村の住環境の改善に着手する事に決めた。
生活環境も『綺麗』にしなくちゃね。
んで、村の皆には申し訳ないけど、先ずはこのなーんちゃって領主の館、私のボロ屋敷から綺麗にしよう。
辛うじて雨漏りはしてない。でも、やらなきゃいけない。
外壁は下からでも出来るんだよね。
でも屋根の上は…瞬間移動で登ってみるか。
少し危険だが、しっかり掴めそうな場所を探して…。
「うわっ!っとと…ヤバ、高いわぁ。落ちたら死ぬわ。ちゃっちゃと済ませよう…。」
……綺麗にっと。
は?…何でかな。一回で済んだんだけど。
気づかなかった…私はアホだ。
この屋根って全部一つにつながってるんだから、どっか端っこでも一部分に触れてやれば良かったんだよ。
3階の屋根裏部屋の小窓から手を出してやれば、安全だったのに。気づかなかったよ。
こんなわざわざ屋根の上に上がる必要なかった。
外壁は屋根の事を踏まえて、正面玄関側で。
まだまだ、魔力に余裕があるよ。
そして、私は魔力枯渇するまで、屋敷を『綺麗』にし続けた。
…新品フカフカに戻った廊下の絨毯の上でぶっ倒れた。
目を覚ますと自分のベッドの上に寝かされていたから、見つけた誰かが私の部屋に運んでくれたんだろう。ありがとうございます。
なにはともあれ、私の屋敷はすごい綺麗になった。
けど、この屋敷、新築同様になったのはいいんだけど、一つ不満がある……風呂が無い。
欲を言えば、トイレがウォシュレットじゃない。
何とかならないものか。
いや、風呂だけでも。
あ、ごめん。お父様。お金無かったね。うん。お父様の商会が軌道に乗ったら、お願いします。
…温泉のお湯とか引けたらあんまお金かかんないかもしれんし、どっか掘ってみよか。
はっ!私、錬金スキルあるよ。
自分でお風呂作ればいいんだよ。
湯沸かしシステムは厨房のコンロの魔道具を基にして作ればいいよね。
お風呂の浴槽は陶器がいいか、檜風呂的な和風にするか…。
この屋敷は一応洋風だし、陶器にしとくか。
もし、上手く出来たら村の人達用に男女別大浴場とか作りたいねぇ。勿論和風ね。
あ、大事なもん忘れてた。
石鹸、シャンプー、リンス。
川で水浴びや少しのお湯で拭くだけじゃ、かなり臭うんだよ。
この世界というか、この村だけかもしれないけど、皆んなあんまり清潔じゃない。
だいぶ慣れたけど、これは良くない。
病気とか発生しそうで怖いもん。
でも、石鹸は昔夏休みの自由研究で調べて作った事があるけど、材料は買えたし、混ぜる器具もあったしね。
この世界だと、まず油から作らなきゃいけない、苛性ソーダってどうやって作るのって話になるし、香料のアロマオイルも無いし…無理だね。
何かこの世界独自の不思議植物とかないのかな。
っと、こんな時には白竜さんのお庭に頼ろう。
あそこなら、石鹸の代わりになりそうな物見つかるかもしれない。
早速、探しに行こか!




